夏目漱石内坪井旧居は、明治29年に第五高等学校の教師として来た夏目漱石が、熊本で最も長い1年8ヶ月を暮らした家。鏡子夫人が「熊本で住んだ家の中で一番良かった」と語ったそうです。長女筆子さんの産湯を使った井戸や、漱石の教え子で後に物理学者で随筆家となった寺田寅彦が泊まった馬丁小屋などが現在も残っています。館内には漱石直筆の貴重な原稿やレプリカ原稿、五高時代の写真などが展示されているほか、漱石や猫のからくり人形も見ることができますよ。
オロロン鳥の繁殖地であった天売島にある海中から突き上げる鋭い形をした海抜48メートルの岩、赤岩。その赤岩が間近に見える赤岩展望台からは海鳥観察ができます。展望台の斜面は、ウトウやウミネコの繁殖地。5~7月は海鳥たちの子育てを観察できるチャンスがあります。小魚をたくさんくわえて巣に戻るウトウと、その餌を狙うウミネコのバトルやウトウの大群が飛び交う迫力に子どもたちは圧倒されることでしょう。
昭和41年に完成した九州本土と天草諸島を結ぶ橋。三角から大矢野島・永浦島・大池島・前島を経て天草上島まで5つの橋で結んでいます。松島地区から出ている天草五橋クルージングで船からの眺めを楽しむことも可能。橋の近くにはレストランもあって天草の海の幸が堪能できます。天草は真珠の養殖が盛んで、橋で結ばれた島を真珠のネックレスに見立て、別名パールラインとも呼ばれています。
熊本県天草市天草町の小高い丘の上にあるロマネスク建築の教会。昭和8年フランス人宣教師ガルニエル神父が地元住民と協力して建てました。ガルニエル神父は。世界的にも有名な天草のキリシタン弾圧から布教を行った人です。マリア像やステンドグラスが印象的な内部の撮影は不可。ここにあるステンドグラスは日本でも数点しかないとても貴重なものだそう。駐車場から坂道を登りますので小さな子ども連れやお年寄りの方は注意が必要です。
約4kmにわたり、断崖が連なる海岸。国指定の名勝天然記念物に指定されています。海水の透明度が非常に高く、スキューバダイビングのスポットとしても人気の場所です。天草の風波が造り出した妙見岩と呼ばれる岩があります。この岩は角度によっては、象が歩いているようにも見えるので子どもが見たら喜ぶこと間違いなし。透き通る美しい海を眺めながら散歩するのもいいですね。
小泉八雲熊本旧居は「耳なし芳一」、「雪女」、「むじな」などの作者として知られる小泉八雲が、第五高等中学校の英語教師として熊本に赴任した際、最初の一年を過ごした住居。昭和43年に熊本市指定有形文化財です。「知られぬ日本の面影」はここで執筆されたといわれています。住居内には、八雲の足跡を紹介したパネルや作品、当時八雲が毎朝礼拝したという神棚も残されています。夏目漱石内坪井旧居と併せての見学がおすすめ。
加太駅から車で5分の場所にある神社です。薬の神様とされる少彦名命を祭神とし、婦人病や安産祈願など女性のための神様として、昔から信仰を集めている神社です。境内には多くの人形が奉納されていて、毎年3月3日には雛流しの儀式が行われ多くの観光客で賑わいます。また、平成27年には御鎮座850年を迎えます。ぜひ家内安全を願いに家族で参拝してみてはいかがでしょうか。
伝統工芸「紀州漆器」の展示、販売が行われている施設。さまざまな漆器の展示がされており、製作過程の展示や漆器に関する資料をみることができます。蒔絵体験(要予約)では、伝統の技を体験することができます。出来上がった作品は持ち帰ることができるので、お土産に、記念にいかがでしょうか。11月は漆の愛用月間ということで、紀州漆器まつりというイベントも開催されます。
八甲田山の裾から山頂まで、道中色々な山の表情を見て楽しめる乗り物、八甲田山ロープウェイ。大きな窓から見える景色は圧巻です。裾から頂上までは気候が違うため、季節によって違う景色を見ることができます。頂上駅からはハイキングができるようになっているため、歩かれる場合は靴を選んだ方がいいかもしれません。山の気候の違いなどを体で学ぶことができ、子どもさんも簡単に頂上へ登ることができるので、ぜひ一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
岩手県遠野市にある曲り家。曲り家とは、馬と人が共存して生きていた江戸時代に建てられた母屋と馬屋が一体となったL字状の建物の事。中でもこの千葉家は馬屋部分が一般公開されており、映画のロケ地としても使用されています。石垣の上にそびえ立つ茅葺屋根は圧倒的な存在感がありますね。平成28年度からは大修理工事が行われる予定で、今後10年間は通常の公開が出来なくなるので、この機会に是非一度見てみたいですね。
宮沢賢治が大正15年に農学校を辞め、農耕生活をしながら青年や篤農家を集めて稲作法や農民芸術論などを教えるために設立。実際の建物は倒壊してしまったため、花巻農業高校内に復元されました。緑の芝と建物のコントラストが美しく、賢治の像もそこに立っています。実際に畳にあがったり廊下を歩いたりでき、当時の生活を肌で感じながら賢治を偲ぶことができます。花巻空港駅から歩いて20分。見学無料。12月から3月まで閉館。
岩手県花巻市にある宮沢賢治ゆかりの広場。賢治が羅須地人協会時代に設計したという南斜花壇と日時計花壇を、当時の設計図を基に再現しています。道を蔓草に、花壇を果実に見立てた相対的なデザインが特徴的な広場は自然に囲まれており、お散歩にはもってこい。季節の花が咲き誇る花壇は見ているだけで心癒されそうですね。小道には賢治の童話をモチーフにしたモザイク画も埋め込んであるので、ファンだけではなく子どもも楽しめますよ。
奥州藤原氏・清衡、基衡の屋敷跡として伝承されてきた柳之御所の遺跡。巨大な遺構が発掘されたことから、3代目秀衡の政庁だった「平泉館」もこの敷地内にあったと考えられています。今までの発掘調査で、掘立柱建物跡、巨大な掘、橋 道、園池、10トン以上のかわらけ(土器)などが出土しており、敷地の面積半分が「柳之御所史跡公園」として整備。池、掘、道路などが復元され、貴重な出土品は、柳之御所資料館にて展示されています。
藤原基衡の妻が建設した寺院跡。毛越寺に隣接しており、大阿弥陀堂と小阿弥陀堂が設けられていました。舞鶴が池を中心とした庭園は、平安時代の「作庭記」に基づいて作られたもので、ほぼ完全に残っている貴重な浄土庭園の遺構として、世界遺産に登録されています。伝うように水が落ちる滝石組、州浜、中島など、史跡公園として整備された当時の庭園をそのまま眺めることができます。歴史ある美しい眺望を体感してみませんか?
たたら製法から高炉を使う近代製鉄法へ移行期の技術史にスポットをあてた展示場です。槙原たたらに残されていた当時の角炉を、仁多町が復元整備しました。この角炉は、約10年間にわたり約4000トンの銑鉄を生産していたといいます。建物の中はたたら場、水車、吹子場からなり、当時の操業風景を再現しています。昭和を感じさせる建物に感激すること間違いなし!1階の奥には水車もあり子どもに喜ばれています。