夏になると、注意しなければいけないのは熱中症。
熱中症は、体温調節機能がおかしくなったり、体内の水分と塩分のバランスが崩れることなどが原因で、脱水症状・その他の不調を引き起こします。
特に赤ちゃんはまだ体温調節機能が十分に発達していないため、大人に比べて熱中症になりやすいんです。おまけに、まだ「辛い」と言葉で説明することもできません……。
最悪の場合、死に至ることもある熱中症。でも、大丈夫! 親が気を付けていれば確実に防げるものなんです!
熱中症の症状と対策を知って、しっかり赤ちゃんを守りましょう。
熱中症になると、赤ちゃんはどうなっちゃうの?
敵を知らなければ戦えません! まずは、熱中症になったら、赤ちゃんにどんな症状があらわれるのか、どのように対処すればいいのかを知っておきましょう。
初期にあらわれる症状
・顔が赤い
・汗を大量にかく、もしくはかかなくなる
・くちびるが乾いている
・機嫌が悪い、泣き声に元気がない
・おしっこの色が濃い、もしくは出ない
・いつもより母乳やミルクを飲みたがる
初期にはこのような症状が現れます。1つでも症状が出て、おかしいと思ったら、涼しいところへ移動して!
衣服を脱がせたりゆるめたりし、水分をたっぷり補給しましょう。太い血管が通る場所(首筋、わきの下、足の付け根)を保冷剤などで冷やします。足を高く、頭を低い体勢にすると効果的です。
重篤になるとあらわれる症状
・呼吸や脈が弱い
・ぐったりしている
・意識がもうろうとしている
・呼びかけても反応がない
・水分を受け付けない
こうなってしまったら、すぐに病院へ! 特に、反応がない場合や呼吸が弱いような場合は一刻を争います。すぐに救急車を呼びましょう。
さて、まずは症状と対処方法をご紹介しましたが、このような事態にならないことがベストですよね。次は、予防法をご紹介しましょう!
予防① 室内は適切な温度・湿度に保って!
熱中症は、室内にいてもなってしまいます。風通しをよくして、適度な温度、湿度に保つのが基本。赤ちゃんがいる場合は、夜もエアコンなどで適切な温度に保ってあげてください。
夏の場合は、適切な温度は26℃~28℃。ただし、外気温との差が-5℃以内の目安で。適切な湿度は40%~60%だと言われていますよ。
温湿度計をこまめにチェックして、室温を調整してあげましょう。なお、赤ちゃんは基本的に床のそばにいるので、大人とは体感温度が違います。温湿度計は赤ちゃんのそばに置いてくださいね!
また、エアコンも扇風機も、直に冷気が当たらないように注意。空気がよどむのもNGなので、2時間程度で換気したいものです。
【商品情報】
pigeon/デジタル温湿度計
定価 3240円
予防② 車中や屋外行楽地に注意!
暑い夏のお出かけは、念には念を入れて対策しましょう。
まず、車でのお出かけの場合。車のなかに赤ちゃんを放置するのは、寝ていても、たとえ1分でも、エンジンをかけていても、絶対にNGなのでやめてください!
車のなかに放置されて亡くなった赤ちゃんはたくさんいます。悲しい事故はもう起きてほしくありませんね。
また、真夏の行楽地はもちろん、お散歩でも、日差しの強い屋外に長時間いるのは避けたいもの。
できるだけ午前中や夕方などの涼しい時間帯を選び、屋外にいるのは短時間に留めましょう。特に上の子がいる場合には、下の赤ちゃんにも無理をさせてしまうケースがあるので要注意。屋外のレジャースポットでも、屋内休憩所があるような場所を選んでおでかけしたいですね。
予防③ 水分補給はこまめに!
水分補給は、できるだけこまめに、ほしがるだけあげましょう。母乳やミルクだけでなく、麦茶や白湯などもお出かけ時には持ち歩きたいですね。
遊びに集中している場合でも、30分~1時間おきには声をかけて水分をとらせてあげたいもの。
多量に摂取するのはよくないと言われていますが、熱中症が特に心配な場所に行く際には、イオン飲料や経口補水液なども持っておくと、もしものときに安心です。ただし、月齢によっては摂取してはいけない場合もあるので、注意事項を守りましょう。
予防④ 直射日光をガードしよう!
熱中症にならないためには、直射日光にあたらないようにすることも大切! ベビーカーに日よけカバーをつけたり、車の窓には吸盤式の日よけをつけたりするといいですよ。
そのほか、つばの広い帽子も必須! 帽子を嫌がっちゃうようなら、ママやパパが抱っこで日傘を差すのがいいですね。
ベビーカーや抱っこ紐は熱がこもりやすいので、背中部分に保冷剤を入れるなどの対策もあわせてしておきましょう。
しっかり熱中症対策して、暑い夏を乗り切ろう!
いかがでしたか? しっかり予防しておけば、熱中症になることはありません。万が一なってしまっても、初期のうちにすぐ気づいて対処すれば大丈夫です。
赤ちゃんにとっては過酷な夏。熱中症からしっかり守ってあげて、無理のない範囲でお出かけを楽しみましょう!