【今日の読み物】親子クッキングをはじめよう! おすすめ調理器具を紹介

「ぼくもお料理したいよ!」
なんて言われて困った経験はありませんか? 子どものためには何かお願いしたいところだけれど、夕食準備の忙しい時間に突然言われると悩んでしまいます。

今回の記事では子どもとクッキングをはじめようと考えているパパママに、クッキングデビューにぴったりな調理器具の選び方を解説しますおすすめの調理器具や親子クッキングのアイデアも紹介します。ライターは現在3人目を妊娠中、のんびりと過ごしている香月です。

使いやすい道具を準備して、親子で楽しいクッキングをはじめたいですね。

親子クッキングって楽しい!

親子クッキングって、本当に楽しいものです。

生卵を潰さず割れたとき、そら豆が上手に剥けたとき、他の家族に「作ってくれてありがとう」と言われたとき…。嬉しくて楽しくて誇らしげに笑う子どもを見ていると、こちらも嬉しくて幸せな気持ちになってきますね。

髪が長ければ1つにまとめ、袖をめくり身支度を整えます。手を石鹸で綺麗に洗い、お気に入りのエプロンを身につければ、楽しみにしていた親子クッキングの始まりです。

家族のためにできるって嬉しい

家族を思いながら作った料理を、家族が美味しそうに食べてくれると嬉しいものです。クッキングデビューした子どもたちにとっては、家族に感謝されて自分の成長を自覚できる良い経験になるはず。できることが増えたとき、もっとできるようになりたいと頑張れる力は子どもの素晴らしい部分で、私も見習いたいところです。

科学的なものの見方が学べる

子どもがクッキングから学べることはたくさんあります。2歳を過ぎたら、玉ねぎの皮むきを頼むだけでもいいですね。手指を器用に動かして、カサカサとした皮の感触を楽しみながらお手伝いをしてくれることでしょう。

バナナの皮を縦半分だけ剥いて、ホイルに乗せてトースターで焼いたことはありますか? 5分ほど焼けば外の皮は真っ黒になるのですが、中身はとろりとした美味しい焼きバナナの出来上がり。焼くだけで色や味が変わるということを一緒に発見して楽しめます

親子クッキングのデビューを計画しよう

刃物や火を扱うクッキングは、楽しいけれど危険とも隣合わせです。初めてのクッキングに挑戦するときは、安全に楽しめる調理方法や調理器具を大人が見極めるようにしたいですね。

調理方法を考えよう

・火を扱わなくても調理ができます
初めての親子クッキングでは、火を扱わない調理方法から慣れていく方が安心かもしれません。トースターやオーブン、ホットプレートや電子レンジなど、火を扱わない加熱方法を使いわけることができます。親子クッキングに慣れてきたら、火を使う調理にも積極的に挑戦していきたいですね。

・包丁を使わなくても調理ができます
包丁は、材料を食べやすい大きさにしたり可食部を切り取ったりするために使います。初めてのクッキングで不安があるなら、もちろん包丁を使わない調理方法をおすすめします。
ピーマンをちぎる、エリンギやマイタケを裂く、薄切りハムを型抜きするなど、包丁を使わなくても材料を小さくする方法があります。

調理器具を見極めよう

手の動かし方が上手になってくると、うまく使える道具も増えていきます。ここでは、クッキングデビューの子どもに使いやすい調理器具をえらぶ2つのポイントを解説します。

・こぼしにくいこと
利き手で泡だて器を握り、反対の手で大きなボウルを支えながらシャカシャカシャカ…。慣れていなければ子どもは必ずこぼします。「少しくらいこぼしても大丈夫だよ」と伝えていても子ども心には悔しいものですから、できるだけこぼしにくい器具を選びたいですね。

手に馴染むこと
大きさや重さが子どもに合わない調理器具は手に馴染まず扱いづらいものです。小さな子どもの手でしっかりと握り、操作できるものを選びたいですね。
ケーキを作ったことのあるパパママなら、ボウルに材料を入れて泡立てるところを思い出してみてください。ボウルの大きさと材料の硬さや量などによって、力のかけ方や傾け具合を調整しているはずです。大人が何気なくしている動作であっても、子どもにとっては難しいものです。手に馴染み操作しやすい調理器具を使うことで、少しずつ慣れて上手になっていきます。

おすすめ調理器具の紹介

初めてクッキングに挑戦する子どもが扱いやすい、おすすめの調理器具を紹介します。

リング付きめん棒

画像提供:貝印「均等にのばせるリング付きめん棒」

うどんやピザ、クッキーなどの生地を伸ばすときに使うめん棒は、粘土遊びのように楽しめるのでおすすめです。生地を均一の厚さに伸ばすには、リング付きのものが便利ですね。慣れていないと、ぐっと真下に力を入れて押すことが難しいかもしれません。大人が手伝うときは、めん棒の両端に手を添えてそっと押してあげるといいですね。

・めん棒を使ったおすすめレシピ「好きなものいっぱいピザ」
玉で売られている発酵済みの冷凍ピザ生地なら、めん棒を使って成形して、子どもの好きなものでトッピングを楽しめるピザが簡単に作れます。
めん棒で薄く伸ばしてピザソースを塗ったら、ウインナーやコーン、スライストマトやチーズなど、子どもの好きなものをたくさん乗せます。リンゴやパイナップルなどを乗せたフルーツピザも美味しそうですね。

計量カップ

水や牛乳を量るには、200mlまでの計量カップがおすすめです。水平な場所に置き、目盛りは必ず横から見るようにします。「200mlの線はどこかな?」というように目盛りを確かめてから注げるようにするとわかりやすいですね。

液体をゆっくりと注げるようならば少し見守る方がいいですが、重い牛乳パックなどゆっくりと傾けることが難しければ、少し支えてあげるようにします。親子クッキングでは、少しくらいの多い・少ないは気にしません。

ドレッシングマドラー

画像提供:貝印「ドレッシングマドラー」

大きめのマグカップに卵を1つ割り入れて溶き混ぜるには、ドレッシング用の小さなマドラーがジャストサイズです。ハンバーグにかけるオーロラソースや、サツマイモにかけるハチミツマヨネーズなど、ちょっとしたソース作りをお手伝いしてもらうのに重宝します。

・計量カップとマドラーでおすすめのデザート「プリン」
ドレッシングマドラーで卵を溶くことができれば、計量カップで牛乳の量を計って簡単プリンができます。大好きなプリンが、実は卵と牛乳からできていると知ったときに感動する子どもはきっと多いはず。蒸したら固まるなんて、改めて考えると本当に不思議なものです。
材料はたったの3つです。卵1個と砂糖大さじ2を大きめのマグカップに入れてドレッシングマドラーで混ぜます。計量カップで牛乳200ccを計ったら、マグカップへ混ぜ合わせます。プリン型にわけ入れてホイルで蓋をしたら、20分程度蒸します。冷めたら冷蔵庫で冷やして出来上がり。プリン型2個分くらいの分量です。

耐熱ガラスボウル

画像提供:ニトリ「深型耐熱ガラスボウル」
子どもにガラスのボウル? と思われるかもしれませんが、クッキングデビューには深めの耐熱ガラスボウルがおすすめです。

材料がこぼれにくい深型のボウルが良いのはもちろんですが、底面が広めで重みがあるボウルは動きにくく安定感があります。しっかりとボウルを押さえることが難しくても扱いやすく、材料をよく混ぜるのに適しています。透明なガラス製ボウルは混ぜ具合がわかりやすいこともおすすめポイントです。ただ重いので、持ち運びには十分気をつけて。

ボウルを使ったクッキングに慣れてくると、ボウルを手でしっかりと押さえることができるようになってきます。ボウルで混ぜ合わせた材料を運んだり、ボウルを洗ったりする役割も任せられるでしょう。そうすると、軽くて持ち運びしやすいステンレス製やプラスチック製の方が扱いやすくなるかもしれません。

・耐熱ガラスボウルを使って「ちらし寿司」
炊きたてご飯に混ぜるだけでできる、ちらし寿司の具を使用します。3歳くらいの力だと、ご飯が重く混ぜづらいかもしれません。
表面のご飯だけをすくって混ぜているようすがあれば、ボウルの横から一緒に覗いてみましょう。ガラスボウルは透明なので、混ざっていない白い部分がすぐに見つかるはず。混ざっていない部分がわかれば、力を入れやすくなるでしょう。
子どもが寿司飯を混ぜている隣でパパママが錦糸卵を焼けば、火の扱いを見るいい機会にもなります。興味を持ったときが成長のチャンスなので、少しずつ挑戦していけるといいですね。型抜きしたハムやチーズを飾れば、彩り鮮やかな可愛らしいちらし寿司の出来上がりです。

取っ手の取れるフライパン

画像提供:ティファール「インジニオ・ネオ IHルビー・エクセレンス フライパン」

親子クッキングにおすすめのフライパンは取っ手の取れるタイプです。オーブンに入れられるものなら、火を扱わなくても本格調理ができます。熱くて注意が必要なオーブンからの取り出しは、大人がしましょう。

・取っ手の取れるフライパンを使って「簡単パンケーキ」
ホットケーキ4枚分の生地なら、取っ手の取れるフライパンで一気に焼けるのを知っていますか? フライパンを火にかけて1枚ずつ焼くよりも、大きくて分厚いパンケーキができます。180度のオーブンで20分程度が目安ですが、ご自宅のオーブンなら何分くらいで焼けるか、ぜひ試してみてくださいね。

ボウルでホットケーキミックスと材料を混ぜ合わせたら、上からフライパンの中心めがけて生地を流し込みます。ガラスボウルは重いので、持ち上げる時は大人も一緒に支えるようにします。黒胡麻やコーン、チーズ、バナナなど子どもの好きな具材を乗せて焼けばパンケーキランチにもなりますよ。小さめナイフでバナナの輪切りに挑戦してみても楽しそうですね。

安全に楽しいクッキングデビューをしよう

忙しい夕食準備中に突然「お料理したい!」と言われると困ってしまいますが、そんな時はちょっとしたソース作りやデザートのプリン作りをお願いしてみることができます。

そろそろ親子でクッキングをはじめたいと考えているパパママは、この記事を参考にして調理方法や調理器具について考えてみてくださいね。

休日のランチや短縮授業日のおやつ作りなど、ゆっくりと親子の時間を確保できる日があれば、親子クッキングをはじめるチャンスです。家族の食卓がもっと楽しく豊かになりますように。

 

 

 

1984年生まれ。和歌山市在住のフリーランスライターです。
子どもの趣味に合った迷路を書くのが得意。
女心と秋の空、妊婦の体調。現在3人目を妊娠中、毎日のんびりと過ごしています。
おもちゃが散乱したリビングが職場。