日帰りの富士山の登山に家族でチャレンジしよう!

昨年、世界文化遺産に登録され、日本の宝から世界の宝へ進化した富士山。日本人なら誰もが憧れる霊峰に、家族で登山してみませんか?大変ではありますが、他では味わえない達成感を味わえるはず。家族で富士山に登る場合の注意点、持ち物、オススメルートなどをご紹介します。

子連れなら日帰り登山がオススメの理由とは?

mount-fuji-84135_1280

ズバリ!富士山の宿泊施設が子連れには厳しいから!山小屋はホテルなどとは違い、食事や寝床は最低限!富士登山が人気の今、どの山小屋も人がひしめきあっている状態で、大人でも大変!

更衣室などがない場合もあり、子どもにはかなり過酷かと思われます。夜中に泣いた日には、ほかの登山者から白い眼で見られることも・・・。

子連れで行くなら5合目までは車などで行き、日帰りで登って帰ってこれるルートでチャレンジするのが◎。

子連れで富士登山の前にやっておくこと

climbing-83178_1280 (1)

どれだけ子どもが歩けるのか、事前トレーニングは絶対に必要です!

傾斜がある山道を歩くのは舗装された平地の道路を歩くのとはまったく違うもの。まずは近くにある低めの山でトレーニングをしてみて、子どもの足でどのくらいの時間でどのくらいの距離を歩けるのかを把握しておきましょう。

人が多い分、観光地のような気持ちになる方もいますが、富士山は日本一の山!生半可な気持ちでチャレンジすると痛い目を見ます・・・。

何歳から登れるの?

dad-909510_1280

富士登山に年齢制限は今のところありませんが、日帰りで最短ルートであれば4、5歳からチャレンジ可能のよう。

もちろんその子のポテンシャルによる部分が大きいため、事前トレーニングで子どもの様子を観察して、「これならいける!」と感じてからにしてくださいね。

持ち物をチェック

shoes-584850_1280

富士登山を成功させるには、事前に準備した装備と天候がポイントなのだそう。天候は人の力ではいかんともしがたいのですが、きちんと装備を準備しておくことはできます。

ウェア

長袖、長ズボンは必須山頂は真夏でも10度と思っているより寒いです。けれど登山中は風がないと暑くなるため、半そでのTシャツに長袖シャツをを重ねて着るなどして、気温に合わせて調節できるようにしましょう。

防寒用の上着も必須です。また、汗をかいたままだと山頂で冷えて風邪などをひく原因になるため、速乾性の下着を着ておき、念のため着替えも準備しておくと◎。

女性は機能性のスパッツが速乾性があってオススメ。忘れてはいけないのが靴下で、こちらは厚手の登山用のものを選んでおくと◎。速乾性と保温性が違います。

寒いからと言って靴下を2枚重ねにすると、マメができやすくなるので注意が必要です。

厚底で足首まであるトレッキングシューズを。子どもの靴もしっかりとしたトレッキングシューズを購入してあげましょう。オシャレシューズは厳禁です。

ナイロン製の軽いものが歩きやすくて◎。

雨具

レインコート一択!傘は手がふさがって危険ですし、風が強いためすぐ壊れてしまうそう。上下セットになっているもので、防寒のため上着は少ししっかりしたものを選んでおくと◎。

ポンチョタイプは強風の際、濡れてしまうのでNG。また、ザックカバーを準備しておくと荷物が濡れる心配がありません。

帽子

日焼けを防止するために必ず必要。強風で飛ばされないよう、ゴム付きのものを選ぶか、着脱式のゴムを付けておきましょう。つばは広めがオススメです。

手袋

防寒用とけが防止を兼ねて、登山用の手袋か軍手を持って行きましょう。岩場を上るときにも必要です。

ポール

膝への負担を軽減してくれるトレッキングポールはかなり役立ちます。

飲み物

山小屋でも販売されていますが高価ですし、いざという時安心。水筒よりペットボトルの方が軽くてオススメ。

小銭入れ

富士山の山小屋のトイレは有料!100円玉を多めに持っておくと安心です。

子連れならこれも絶対持って行こう!

chocolate-567234_1280

ウェットティッシュ

富士山には手を洗う水道はありません!手が汚れた時や汗を拭いたりと活躍するウェットティッシュは必須。

ばんそうこう&テーピングテープ

子どもの急なケガに対応できるよう、ばんそうこうとテーピングを持っておくと◎。

チョコレートとアメ

歩きながらさっと食べられてエネルギー補給できます。

子連れにオススメのルートはどれ?

top-mountain-100961_1280

山小屋が多く、2か所の救護所がある「吉田ルート」が一番初心者向けでオススメ!五合目まではバスで行けるため、ここからならなんとかがんばれそう。

登りと下り、それぞれ専用ルートがあるのも◎。ただし、ご来光を見るために夜明け前はかなり混雑するため、すこし後の時間から登り始めるのがオススメです。

また、最短ルートであり、標高差も少ない「富士宮口ルート」も子連れに◎。ハイシーズンでなければ自家用車で五合目まで行くこともできます。ただ、傾斜がきついため高山病に注意しなくてはならないのと、登りと下りが同じルートのため、譲り合うことが大切です。

大変さもあるけど、達成感が強いのが富士登山!

危険ももちろん伴う登山ですが、やりきれば子どもも大人も達成感を味わうことができるもの。

自分の足で登ったからこそ見られる絶景は、子どもの心に大きな成長をもたらしてくれるはず。きちんと準備して、安全にファミリー富士登山を楽しんでみてくださいね。