すべての子どもたちが必ず通る道「イヤイヤ期」。それが起きるのは2歳頃。それまで天使のようだった?かわいい我が子が、何をするにも「イヤ!」「したくない!」「食べない!」と否定の嵐。どうしてこんなに言う事を聞いてくれないの--なんて思ってませんか?
でも、「イヤイヤ期」は成長に必要なプロセス。だったら、できるだけストレスなく、楽しんで乗り切りませんか?
第二次反抗期を思い出してみよう
イヤイヤ期は「第一次反抗期」、思春期の反抗期は「第二次反抗期」です。自分のイヤイヤ期の事は覚えていなくても、思春期の反抗期の事はまだ記憶にあるはず。
ここで少し「第二次反抗期」の事を思い出してみてください。大人から言われる事に何もかも反抗したかったあの頃。では、大人からどういう風に接してほしかったですか?何をされるのが嫌だったでしょうか。
一番嫌だったのは「意見を押し付けられる事」…そう答える人が多いのでは?何もかもに反抗したい時期ではありますが、理由や思いを丁寧に冷静に伝えてくれれば、おさまった問題もあるはずです。
「イヤイヤ期」でも同じ対策が役立ちます。まず、子どもの話をよく聞くこと。もしかしたら親と子で意思疎通がうまくいっていないことがあるかもしれません。「どうせワガママ言ってるだけでしょ!」と決めつけず、「どうして嫌なのか」「どんな点が嫌なのか」を聞いてみましょう。その上でダメなものはダメ、妥協できたり理解できるものは、譲歩したり納得したりすれば、穏便に済むケースも生まれてきます。
思い切って気分転換が吉
イヤイヤ期は自我が芽生えてきた子どもが意見を主張する大切なステップ。とは言え、なんでも話を聞くわけにはいきません。「ご飯を食べずにお菓子を食べたい」なんて主張を聞くわけにはいかないのです。しかし、「嫌だ、お菓子食べたい~!」がスタートすると、簡単には収まらないのも事実。
「勘弁してよ…」と思う気持ちは、実は子どもも一緒かも?親も子も煮詰まって、どうしようもなくなっているのかもしれません。そんな時は気分転換が第一。思い切って外に連れ出してみてはいかがでしょう。いつもと違うルートを散歩したり、公園で砂遊びをしたり。こんな時はスマホはバッグの中へ。のんびりと子どもの速さで過ごせば、気持ちが少しずつほぐれていきます。
口論のきっかけは「大人の都合」であることも実は多いはず。「間に合わないから急いで!」などと言っていませんか?少し大変ですが時間に余裕を持たせることを意識してみてください。きっと好転するはずです。
イヤイヤ期だから…と思わない!
「〇〇さんって血液型何型?あ~、B型だから、マイペースなんだね」「〇〇さんって、ゆとり世代?なるほどねー」--こんな「決めつけ」は大人でも不快に感じる事が多いもの。「〇〇ちゃんは、イヤイヤ期だから」--もしかしたら、この言葉が親子を縛っているのかもしれません。
確かにイヤイヤ期は存在します。「イヤイヤ期だけど、このステップは必要でいつかは懐かしい思い出になる」と思うか、「イヤイヤ期だから言う事を全然聞いてくれなくて最悪なのよ」と思うかで、気の持ちようは変わります。
子供は小さくても人格を持っています。悲しければ泣き、言う事が通らなければ機嫌が悪くなるのも当然の事なのです。
「〇〇ちゃんはイヤイヤ期だから」と思うよりも「〇〇ちゃんも私と同じ意志を持った人だから」と思う、気持ちの切り替えが親と子の関係をよくしてくれるのではないでしょうか。
同時期に出産した友人と情報共有を
我が子のイヤイヤ期を経験して5年以上が経つ著者は、当時の事をまるで覚えていません。暴れん坊だった息子の事、イヤイヤ期がなかったはずはないのですが「そう言えばそんな事があったなぁ…?」という程度で、それすら懐かしく可愛かった思い出になっています。
上にあげたポイントの他に、産院で同時期に出産したり、プレママ教室で一緒になった親子の友達と一緒に過ごすのもおススメ。「イヤイヤ期はわが子だけじゃなかったんだ」と思うだけでホっとできるものです。
いつかは必ず懐かしく思えるイヤイヤ期。悩んでいるのはあなただけじゃありません。全国の2~3歳児のママたちが同士だと思えば--少しは気が楽になってきませんか?