日本の伝統芸能、歌舞伎。「二枚目(色男)」や「三枚目(道化)」などといった言葉も、歌舞伎用語が元なんですよね。はじまりは江戸時代で、その歴史はなんと400年ほどにもなるそうです。日本文化はぜひ子どもたちにも継承していきたいものですよね。でも、親も歌舞伎についてよく知らなかったりします……。
そこで今回は、子どもと一緒に観て楽しめる歌舞伎についてご紹介します! 歌舞伎は本来「楽しい」もの。気負わずに親子で初挑戦してみるのもいいですよ。
歌舞伎には、子どもが楽しめる演目もある!
歌舞伎は少し敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、子どもが楽しめる演目もありますよ。代表的なものをご紹介しましょう。
■「菅原伝授手習鑑」の「車引(くるまびき)」
三大通し狂言の一つである、「菅原伝授手習鑑」の一幕が「車引」です。長ーいお話のなかの一部なのですが、「車引」だけに限って言えば、梅王丸、松王丸、桜丸という三つ子の兄弟がケンカしているというお話。派手な演出でわかりやすいので、子どもも楽しめますよ。
■「義経千本桜」
江戸時代から楽しまれた「義経千本桜」。源義経の都落ちをきっかけに、義経をめぐる人々の間に起こる悲運を描いた作品です。なかでも、「道行初音旅」(通称「吉野山」)や「河連法眼館の段」などが子どもにも見やすいようです。
子ども向け歌舞伎イベント&教室
子どもと一緒に行って楽しい歌舞伎に関するイベントや、本格的に歌舞伎を学べる教室もあるんです!
■歌舞伎座ギャラリー「体験空間 歌舞伎にタッチ」
歌舞伎座タワーの5階にある歌舞伎座ギャラリーは、季節ごとに展示を変えています。現在やっているのは、「体験空間 歌舞伎にタッチ」。実体験できるイベントなので、子どもも楽しめますよ。歌舞伎に出てくる馬や舟、駕籠(かご)に乗れたりしますし、歌舞伎の効果音を出すのに使われる道具なんかも、音を出してみることができます!
【営業時間】
10:00~17:30
【料金】
一般 600円/小・中学生 500円/小学生未満無料
【アクセス】
地下鉄東銀座駅よりすぐ
■親子で楽しむ歌舞伎教室
国立劇場で毎年開催されている歌舞伎鑑賞教室。公演期間は7月3日~7月24日ですが、7月18日~7月24日の間については、「親子で楽しむ歌舞伎教室」になります。料金や予約については、特設ページが開設されるので、そちらをご覧ください。親子割引があるそうですよ。
演目は「義経千本桜」。歌舞伎俳優が、歌舞伎をみるときのポイントをわかりやすく解説してくれます!
【期間】
7月18日~7月24日
11時/14時30分開演
【アクセス】
地下鉄「半蔵門駅」より徒歩5分
■子ども歌舞伎スクール寺子屋
本格的に子どもが歌舞伎に興味を持ったら、子どもの歌舞伎スクールもあります! 次の生徒の募集情報はまだアップされていませんので、ちょくちょく公式HPを覗いておくといいでしょう。4歳~小学4年生までの子どもたちを対象にし、和装での立ち居振る舞いや礼儀、日本舞踊、子役の演技などを1年間教えてもらえます!
【料金】
入会金 5万円
基礎コース 1万1000円/月額
【アクセス】
地下鉄東銀座駅よりすぐ
親子で歌舞伎を楽しもう!
いかがでしたか? まずは、パパやママが楽しむことで、子どもも歌舞伎に興味をもっていきます。わからないことは親子で一緒に調べながら、興味を持てるところから無理なくスタートしてみましょう! 伝統芸能から学べることはたくさんあります。ぜひ親子で歌舞伎を楽しんでくださいね。