さて、ながーい夏休みがやってきますね。ずっと子供が家にいると、時間を持て余してしまうことも……。お出かけするのはもちろん楽しいのですが、子供と一緒に楽しく家事をしてみる、なんていかがですか? 「お手伝い」を頼むんです。
でも、「させよう」と思うとなかなかうまくいかないものなんですよね。どうすれば親子ともに気持ちよくお手伝いしてもらえるのか、コツをご紹介します!
子供にお手伝いを頼むときに気を付けたいことは?
お手伝いをすることで、子供には思いやりの気持ち、しっかりやり遂げるんだ、という責任感、自分にもできるんだぞ!というやる気が育っていきます。教育的にも、お手伝いを頼むのはとってもいいこと!
でも、ちょっと気を付けたほうがいいこともあるので、ご紹介します。
▶無理におしつけないで。楽しく誘ってみよう
基本的に子供はやりたがり。大人のマネをするのが大好きです。だから、大人がやっているところを見せれば、「やりたい」という可能性は高いですよね。逆に「あなたも散らかしてるんだから片付け手伝いなさいよ!」みたいな感じで、高圧的な態度でやらせてしまうのはちょっとマズイ。やる気を失ってしまうかもしれません。
楽しそうにやっているのを見せるのもよし。「ぼく(わたし)できるもん!」というキャラのお子さんなら「困ったわ~ママだけじゃできない」とあえて困ってみせるのも手ですね。お子さんの性格に合わせて、自分から「やりたい」と思うような環境づくりをしてあげてください。
▶「ダメ」と言うのは最小限に。言わなくて済むような環境に
お手伝いを頼んでいるときに「あっそれはダメ!」「ここは触らないで!」など、子供に否定的なことを言ってしまいがち。危険などから子供を守るためには仕方ない……。それはそうなんですが、言えば言うほど、せっかくの子供のやる気はしぼんじゃいます。実は、事前準備で結構言わなくて済むようになるんですよ。
例えば、お風呂掃除はせっけんや重曹、クエン酸などでやったっていいんです。口に入れたらまずい洗剤はしまっておき、危険がないようにしてから頼むといいですね。
▶完璧にできなくて当たり前。挑戦したことをほめてあげて
大人にとってはできて当たり前でも、子供は初めてやることばっかり。ずっと一緒にいると忘れがちですが、まだ数年しか生きていない子供なんです。「できなくて当たり前」。失敗することもあるし、完璧な出来ではないでしょう。お手伝いじゃなくてむしろ邪魔になっていることも、「あるある」ですよね……。
でも、それでも褒める部分はあるはず。失敗しても「よく自分でやろうと思ったね」と言ってあげられたら最高。親は、忍耐力が鍛えられますね(笑)。
年齢に合ったお手伝いをお願いしよう!
さて、心構えや準備が整ったところで、子供にお手伝いをお願いしましょう。でも、どんなことを頼めばいいか迷います。そこで、年齢別に、オススメのお手伝いをご紹介します! もちろん、目安なので、パパやママが「できそう」と思い、子供もやる気があるなら、どんどんチャレンジすればいいと思いますよ。
1歳
・おもちゃのお片付け(箱に入れる)
・おむつやマグなどをとってくる
・ごみを捨てる
自分で歩ける1歳くらいからお手伝いできます。1歳じゃ無理なんじゃ?なんてことありません。言葉を発するよりも、聴く能力のほうが早く発達します。お願いしたら、意外とやってくれるかも!? 単純な「入れる」「とってくる」などの作業がいいですね。
2歳
・野菜を洗う
・スプーンやお箸を並べる(テーブルに置くだけでもOK)
・食べた後の食器を運ぶ
・畳んだ洗濯物をしまう(ハンカチなど、簡単なもの)
我が家の下の子も2歳なんですが、よくお手伝いしてくれます。ハンカチは「ぐちゃ!」といれてしまうので、タオルハンカチしか頼みませんが、満足顔です(笑)。いいんです、入ってさえいればいいんです。食器運びは、プラスチックのものなら安全ですね。
3歳
・洗濯物畳み(ハンカチ、タオルなどから始めるとラク)
・窓や床などの拭き掃除
・カーテンや窓の開け閉め
・かきまぜる、こねるなどの簡単な料理のお手伝い
3歳になったら、より高度なことができるようになってきます。自分から「やりたい」と言い出す子も多いかも。親としては、「まだ動作がつたないけど、やりたがる」という、大変な時期ですが、できるだけ面倒がらずにやらせてあげてください。時間があるときだけでも。
4歳
・食器洗い
・上履き洗い
・卵を割る、ごまをするなど、以前よりちょっと難しいお料理のお手伝い
4歳になれば、かなり自分のことは自分でできるようになってきます。洗いものも、割れてあぶないようなものでなければ、やってもらってもいいと思いますよ。上履きを使っているなら、お風呂のときにでも、自分で洗ってもらうのもアリです。
5歳
・掃除機がけ
・お風呂掃除(風呂釜を洗う)
・ご飯をよそう
・包丁をつかった料理のお手伝い
掃除機がけは意外と力がいりますが、5歳程度ならできるケースも多いです。包丁は、必ず親のそばで扱う、というルールにすれば、やってもらってもOK。子供用の小さな包丁のほうが安全ですね。そろそろ「危険だから気を付けて」といえば、しっかり気を付けてやってくれる年齢です。
6歳
・火をつかった料理のお手伝い
・新聞をとってくる
6歳以降は、親が傍につきながら、火をつかうお手伝いも少しできるようになるでしょう。もうすぐ小学生、もしくは既に小学生の子もいます。新聞をとってくるなど、少しの間子供だけで玄関の外に出るようなお手伝いを任せてもいいですね。
7歳以降は、ご飯を炊いたり、ひとりでおつかいに行くこともできるでしょう。子供に何か役割をもってもらうのもOK。もうしっかりと自分の意見を言う年齢ですから、子供と相談しながら決めていくといいですね。
お手伝いで、親子のコミュニケーションも増える
いかがでしたか? お手伝いを頼むことで、子供の真剣な表情を見ることもできますし、親子のコミュニケーションが自然と増えます。親としては少し忍耐が必要ですが、親子ともに慣れてくれば、自然とお願いできるようになりますよ。
メリットがたくさんある「お手伝い」。ぜひ、時間のある夏休みに、親子ではじめてみてくださいね。