東京のオススメ酉の市5選!新宿から練馬まで

子どもたちには、季節の移り変わり日本の伝統を出来るだけ感じさせてあげたいもの。そういう意味で、秋はピッタリの季節!各地で、様々な秋祭りが開催されます。

夏の盆踊りとは違って、秋のお祭りは神社やお寺で行うことが多いですよね。子どもたちが神社やお寺訪れる機会って普段は少ないと思いますが、日本の伝統文化や日本人の精神が凝縮している場に連れて行ってあげることは良い経験になるのでは?

今回は、東京の神社で11月に開かれる「酉の市」にスポットを当ててご紹介します!

酉の市の「とり」って何のことだろう?実際にどんなことをするの?

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日本の古~い歴史書「日本書記」に登場する日本武尊(ヤマトタケル)という、皇子様の名前は聞いたことありますか?

その日本武尊には、「白鳥伝説」と呼ばれる伝説があります。日本武尊は敵を征伐する戦いの末亡くなり、訃報を聞いた妃や子供達が、息絶えた地で墓を建てました。すると、突然、その墓から大きな白い鳥が飛び立ち大和(現在の奈良)の方向へ飛び去ったという物語です。

この大きな白鳥は、その後日本各地に現れたとされ、そこに神社が建てられました。こうして、日本武尊を祀る神社は鳥にちなんで「大鳥神社」「鷲神社」「大鷲神社」と漢字こそ違いますが、いずれも「おおとりじんじゃ」とされました。

これらの神社では、十二支の考えを日にちに当てはめた11月の酉の日に祭りを行います。

「とり」は「取り」に通じるということで、商売を行う人達にとって、とても縁起が良い言葉とされたようです。そして、商売繁盛を家内に掻き込むものとして「開運熊手」を売る露店が立ち並び、これが、現在季節の風物詩となっている「酉の市」となりました。

今年の酉の日は、11月5日(木)、17日(火)、29日(日)です!

酉の日は、十二支の考えを日にちに当てはめるので12日おきに巡ってきます。日のめぐり合わせによって、月に2回の年と月に3回の年があります。今年の酉の日は、3回!

初めての酉を「一の酉」、次を「二の酉」。3番目を「三の酉」と呼ぶそう。東京には、盛大に酉の市を行う神社がいくつもあります。どこに行きましょうか。

1. 新宿 花園神社(新宿区)

東京でも有数の歓楽街にある神社。そういった立地条件もあってか、こちらの酉の市には、毎年60万人もの人が訪れます。今では珍しい「見世物小屋」が出され、熊手を売る露店も立ち並び、境内と神社周辺は大変な賑わいを見せます。

【住所】
東京都新宿区新宿5-17-3

【電話】
03-3209-5265

【交通】
東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口 徒歩0分
JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口 徒歩7分

2. 浅草 鷲神社(台東区)

江戸時代から鷲神社は、「鳥の社(とりのやしろ)」、また「御鳥(おとり)」と言われて、庶民の崇敬を集めてきました。「いょ~ぉっっ」という威勢の良い掛け声「手締め」が境内に響きます。

【住所】
東京都台東区千束3-18-7

【電話】
03-3876-0010

【交通】
地下鉄日比谷線 / 入谷駅北口3番出口より徒歩約7分
Txつくばエクスプレス / 浅草駅より徒歩約8分

3. 花畑 大鷲神社(足立区)

こちらで開かれている11月の例祭が、各地で行われる酉の市の発祥と言われています。600年という歴史がある由緒正しい神社で、7月の海の日の前日には、3頭の獅子が舞う「花畑の獅子舞」でも知られています。

【住所】
東京都足立区花畑7-15-1

【電話】
03-3883-2908

【交通】
東武伊勢崎線/谷塚駅より バス(桑袋団地行)「草加記念体育館前」停留所下車 徒歩5分

4. 府中 大國魂神社(府中市)

おおくにたまじんじゃと読みます。武蔵の国の神と仰がれる「大國魂大神」を祀っていて、その歴史は、645年の大化の改新までさかのぼります。酉の市は、境内の中にある末社 大鷲神社で行われます。華やかな熊手を見ているとワクワクしてきますね。

【住所】
東京都府中市宮町3-1

【電話】
042-362-2130

【交通】
京王線 府中駅から徒歩5分
JR・南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分

5. 練馬大鳥神社(練馬区)

 

練馬大鳥神社の熊手は、小さな竹熊手に神札と稲穂をつけた「開運熊手御守」を授与しています。もちろん、招福やおかめなどの縁起物で飾られた「縁起熊手」の露店もたくさん出店します!神楽や投餅といった行事も、酉の市期間中に開催されます。

【住所】
東京都練馬区豊玉北5-18-2

【電話】
03-3948-2960

【交通】
西武池袋/豊島線「練馬」駅より徒歩約2分[中央口]
都営大江戸/西武有楽町線「練馬」駅より徒歩約2分[A2]

酉の市で縁起物の熊手をゲットしよう

おかめのお面や招き猫、「家内安全」「商売繁盛」と書かれた提灯に、打ち出の小づち。色々な縁起物で飾られたカラフルな熊手は、見ているだけで、本当に幸運がやってきそう!

熊手は小さいものから大きなものまで、様々な種類が売られています。数十万円もする豪華な熊手もあるとか!小ぶりなものなら数千円からあるので、あらかじめ予算を決めて出向くと良いでしょう。ちなみに、小さい熊手から買い始め、1年ごとにだんだん大きくしていくのが良いとされているそうです。熊手初心者は、張り切って大きすぎる物を買わない方がよさそう(笑)

いよーっという威勢の良い掛け声と共に手拍子で行われる「手締め」ですが、誰にでもしてくれるわけではありません。1万円以上?の豪華な熊手を買った人、また、毎年来るお得意様の時だけにやってもらえるのだとか。いつの日か「手締め」をしてもらえるようになりたいですネ。

こうして手に入れた熊手は、福を招くとされる縁起物。その由来や意味を子どもに話してあげた後に、吉方に向けて大事に飾りましょう!

東京在住。やんちゃ盛りの5歳の男の子と、「魔の」2歳女の子、2人を子育てしながら、家事に育児に仕事に奮闘するワーキングマザーです。
WEB媒体のコンテンツを中心としたライター業で精進中!