野菜嫌いの子どもにも野菜を食べさせる方法10選

「これ、やだ!」と、炒め物に入っているキャベツをよける5歳の息子。2歳の娘も真似して「これ、食べたくないの」なんて言い出す始末。やれやれ・・・。

ママの悩みあるあるでは、絶対上位の「子どもの野菜嫌い」。どうしたら、野菜を食べてもらえるの~?

子どもが嫌いな野菜トップ5はコレだ!

野菜や草花の種子を開発・生産・販売しているタキイ種苗株式会社が「2015年度 野菜と家庭菜園に関する調査」の結果を発表しました。

その結果は次の通りです。

【子どもが嫌いな野菜ランキング】

1位・・・ピーマン(12.9%)

2位・・・ゴーヤ(11.7%)

3位・・・トマト(10.6%)

4位・・・とうがらし(6.1%)

5位・・・セロリ(4.0%)

昨年まで3年連続でゴーヤが1位でしたが、今年はピーマン嫌われ野菜の王座に返り咲きました。ピーマンに何があったのでしょうか(笑)ちなみに、子どもが好きな野菜1位トマト。しかし、嫌いな野菜でも3位と上位にランクイン。好き嫌いがハッキリと分かれる野菜のようです。

「子どもが嫌いな野菜」を食べさせるコツ

このランキングを元に、子どもに嫌われがちな野菜に焦点をあてて、食べさせるコツを大調査!ちなみに、4位にランクインしたとうがらしは、あえて子どもに食べさせる必要もないかな?と考え、6位のなすについて記載しています。

1. 苦みと匂いが・・・ピーマン

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子どもがピーマンを嫌いな理由は、その「苦み」「匂い」にあるようです。確かに子どもの味覚は苦さに敏感。母乳に始まり、甘みの方を好むのは仕方ないかもしれません。

逆に言えば、その苦みと匂いをいかに抑えるかがキーポイント!ピーマンの匂いの原因は「アルカロイド」という成分で、これは油に通すと何と70%も減らせるそうです!

また、ピーマンの匂いは、繊維の構造上横に切ると出やすく、縦に切ると弱まるそう。

以上を踏まえると、縦に切ったピーマン油炒めにする料理が良さそう。ソーセージや卵といった、お子さんが好きな食材と組み合わせてあげるといいかもしれません。

【ピーマンを食べさせるコツ】

●縦に切る!

●好きな食材と組み合わせた油炒めに!

 2. にがうりゆえに、その味が・・・ゴーヤ

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とにもかくにも、ゴーヤの苦みが子どもに嫌われる最大の理由でしょう。別名にがうりとも呼ばれる程です。しかし、この苦みもかなり抑えることが出来ます。

まず、切った時に種と白いフワフワの部分がありますよね。その種ワタをキレイに取りましょう。スプーンを使うのがベスト。そして、塩でもみこむと苦みがかなり和らぎます。この時に砂糖も少々入れると更に効果的。そして、塩・砂糖もみをして10分ほど置いたゴーヤを沸騰した湯で下ゆでして、冷水に取りぎゅっと絞ります。

こうして、下処理したゴーヤはかなり食べやすくなります。栄養満点ですから、ごま和えやお浸し等の副菜にして、子どもたちにも食べて欲しいですよね。

【ゴーヤを食べさせるコツ】

●下処理を完璧に!(種ワタ除去、塩もみ、下ゆで)

●塩もみの時に砂糖を少量加える!

3. 好きな人は好きなんだけど・・・トマト

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トマトが苦手なお子さんは、その食感がダメと言う場合が多いそう。そして、酸味。確かにぐにゃりとした食感は、食べ慣れないお子さんには「!?!?」となるかもしれないですよね(笑)

これを逆手に取った調理方法を考えると、原型を留めないトマトソースが一番食べやすいのではないでしょうか。ニンニクや玉ねぎを炒めて一緒に煮込むトマトソースならば、酸味も和らぎます。

トマトソースから徐々に味に慣らしていき、「トマトは美味しい」という感覚を少しづつ植え付けていくのはいかがでしょう。

【トマトを食べさせるコツ】

●トマトソースにしよう!

●トマトソースをパスタやラザニア等、子どもが好むメニューに使って徐々に味に慣れさせていこう!

4. 味が個性的過ぎる!?・・・セロリ

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セロリが嫌われる原因は、その独特の味にあるようです。個性的な味と香りは、確かに子どもにとっては未知との遭遇(笑)しかし、個性が強い味というのは。一転して好きなものにもなり得るもの。独特の味と香りは、火を通して香りの強い食材と組み合わせると食べやすくなります。

例えば、薄切りしたセロリとりんご、豚肉をごま油で炒めるなんていう一品はいかがでしょう?

【セロリを食べさせるコツ】

●火を通す!(香味が強い油で炒めるのがおすすめ)

●香りの強い食材と組み合わせる!

5. エグみが子どもには難関!?・・・ナス

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なすの特徴は、そのエグみ(アクの強さ)かもしれません。なすの調理の基本でもありますが、やはりアクをしっかり抜く為に水によくさらすことが重要です。油との相性が良い野菜ですので、調理には油を多めに使うのも良いでしょう。

更に、皮が口に残るのがイヤというお子さんもいるので、思い切って皮をむいてしまうのもひとつの方法。なすの皮をむいて輪切りにしたなすに、ケチャップを塗って溶けるチーズをのせてグリルで焼く「なすグリル」は、子どもにウケる一品。

【なすを食べさせるコツ】

●水によくさらす!

●皮をむく!

野菜嫌いにさせない為に心がけたいこと

苦みや酸味というのは、腐敗物や毒物にも通じる味。子どもが避けてしまうのは、実は本能的なことなのです。

だからこそ、最初に口にした時の記憶が残ってしまうと後々に響いてしまうもの。大人が考える以上に子どもの感覚はデリケートなので、野菜の特徴を理解して下処理や調理方法、味付けに気を配ってあげましょう。無理強いすると、余計に野菜を避けるようになってしまうかもしれません。焦らず、ゆっくり野菜に対する抵抗感をなくしてあげましょうね。

東京在住。やんちゃ盛りの5歳の男の子と、「魔の」2歳女の子、2人を子育てしながら、家事に育児に仕事に奮闘するワーキングマザーです。
WEB媒体のコンテンツを中心としたライター業で精進中!