出産前には安産祈願、子どもが生まれたらお宮参りや七五三。女性は数えで33歳、37歳という出産前後の時期に「大厄」を迎えるため、厄除けのお参り――。
こんな風にママになって数年は神社へ参拝する機会がぐんと増えます。自宅近くの神社を選ぶのも良いですが、節目の参拝は特別な場所を選ぶのもおススメです。かくいう著者は、2人の子どもの七五三(7歳時)に三重の伊勢神宮と京都の下賀茂神社を選び、観光を兼ねて参拝しました。厄除けもいくつかの有名な神社で行ってもらったため、とても記憶に残っています。
今回は九州の神社の中から一度は訪れてみたい神社を選んでみました。初詣にもおすすめですよ。
1.福岡県 太宰府天満宮
天神さま(菅原道真公)を祀る全国約12000社の総本宮。学問の神様として知られ全国から参拝者が訪れます。長い参道には名物の「梅が枝餅」の店が並び、風情も抜群。お正月の様子は毎年のニュースになるほどです。実は著者の子どもたちも3歳時にここで七五三を行いましたが、お守りの他に筆記用具やお弁当箱などのお祝いの品をいろいろといただきました(内容は毎年違うようです)。
すぐそばの「九州国立博物館」にある「あじっぱ」ではアジアのおもちゃなどに触れることができます。子どもは喜ぶし、大人も室内で落ち着けるのが魅力。
そして、ひそかにおすすめしたいのが、昔からある遊園地「だざいふ遊園地」。こちらも天満宮のすぐそばです。かなりソフトで小さな遊園地なので、乳幼児から楽しめます。
【住所】福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
【アクセス】西鉄「太宰府」駅下車すぐ
【問い合わせ】 092-922-8225(9時~17時)
2.福岡県 宮地嶽神社
全国の宮地嶽神社の総本宮で、3つの日本一(大注連縄、大太鼓、大鈴)で有名。特に大注連縄は直径2.5メートル、長さ13.5メートル、重さ5トン!見る者を圧倒する堂々とした姿です。
敷地内には「民家村自然公苑」があり、各地から移築された古民家を見る事ができるほか、海に近いため子どもと一緒に周辺を散策してみるのも楽しそうです。
【住所】福岡県福津市宮司元町7-1
【アクセス】福間駅下車、駅前よりバス(タクシー)で約5分
【問い合わせ】 0940-52-0016
3.佐賀県 宝当神社
「宝当」の名の通り、参拝者の中から宝くじの高額当選者が多数出たことから「参拝すると宝くじが当たる」と全国に名が知れ渡った「宝当神社」。年の初めにお参りすれば金運に恵まれるかも?
唐津湾に浮かぶ島「高島」までフェリーで行く必要があります。10分ほどの船の旅。子どもが楽しく過ごせる時間かどうか要検討!幼稚園以降の子どもなら大喜びしそうですね。とはいえ、混雑が予想される宝くじ発売時期は避けて参拝したほうがよさそうです。
【住所】佐賀県唐津市高島523
【アクセス】JR唐津駅からタクシーで5分の宝当桟橋より船で高島港まで10分
【問い合わせ】 0955-74-3715
4.佐賀県 祐徳稲荷神社
日本三大稲荷神社に数えられる「祐徳稲荷神社」。商売繁昌、家運繁栄、大漁満足などの祈願者が多いですが、七五三やお宮参り、厄除けの祈願ももちろんできます。
四季を通じて花々が敷地内に咲くことでも知られています。参拝の後に散策するのも楽しそうですね。
【住所】佐賀県鹿島市古枝
【アクセス】JR「肥前鹿島」駅からタクシーで神社へ徒歩約10分
【問い合わせ】0954-62-2151
5.長崎県 諏訪神社
鎮西大社と称えられる長崎の総氏神様。毎年10月に行われる大祭は「長崎くんち」として全国的に有名です。長崎名物の路面電車に乗って参拝してみませんか?
隣接する「長崎公園」には動物と触れ合える「動物広場」があり、参拝の帰りに寄り道してのんびり過ごすのにもってこいです。
【住所】長崎市上西山町18番15号
【アクセス】「諏訪神社前」電停で下車、地下道で神社の参道へ
【問い合わせ】095-824-0445
6.熊本県 加藤神社
熊本城の築城など熊本発展の礎を築いた名将・加藤清正公を祀った神社。熊本城の城内にあり、観光と合わせて訪れるのにもぴったりです。
敷地内に写真室があるので、七五三の撮影も情緒たっぷりな中、行なうことができます。熊本城を背景にした撮影も魅力的!
【住所】熊本市本丸二番一号
【アクセス】「熊本城市役所前」電停下車。徒歩9分。
【問い合わせ】096-352-7316
7.宮崎県 青島神社
宮崎の観光地で有名なのが「鬼の洗濯岩」と言われるギザギザとした波状の岩。この岩に囲まれた「青島」に「青島神社」はあります。江戸時代までは島全体が霊域とされ、立ち入ることができなかったのだとか。
駅から徒歩で10分。宮崎の青い海を見ながらゆっくりと参拝できそうです。
【住所】宮崎県宮崎市青島2-13-1
【アクセス】 JR日南線青島駅下車徒歩約10分
【問い合わせ】 0985-65-1262
8.宮崎県 宮崎神宮
第一代天皇「神武天皇」を祀る歴史のある神社。宮崎市内の中心部に位置していますが、森に囲まれた厳かな雰囲気が別世界のようです。
市中心部にありますが、バスやJRの本数が少ないようなので、しっかり調べてから訪れたいですね。
【住所】宮崎市神宮2丁目4-1
【アクセス】JR宮崎神宮駅下車 徒歩10分
【問い合わせ】0985-27-4004
9.鹿児島県 照國神社
鹿児島の市街地にある「照國神社」は明主・島津齊彬公を祀っています。大きな白い鳥居が目を引きます。
背景には、西南戦争の史跡が残る「城山」があります。幕末好きのパパにとっては、ぜひ行ってみたい観光地のはず。「城山」は車で登ることもでき、頂上から見る桜島や鹿児島湾の景色は絶景です。
【住所】鹿児島市照国町19-35
【アクセス】「天文館」バス停下車徒歩5分
【問い合わせ】 099-222-1820
10.沖縄県 波上宮
海から見ると大きな岩の上に鎮座するように見える「波上宮」。ビーチに近く、沖縄らしい雰囲気を感じる事ができます。
海神の国(ニライカナイ)の神々へその昔祈りをささげた場所がこの地。創始年は不明ですが、長い間沖縄の人々の信仰を集めてきました。
駐車場の台数は少ないですが、神社の前まで行くことができるので、子どもと一緒にいく時は利用してみてください。
【住所】沖縄県那覇市若狭1-25-11
【アクセス】モノレール「旭橋」駅から徒歩約15分
【問い合わせ】 098-868-3697
子どものお楽しみ時間も用意して
人生の節目の参拝、どの神社に行くか迷った時にぜひ参考にしてみてください。公園や遊園地に隣接している神社も多いので、子どもと行く時には、時々遊ぶ時間を挟んであげるのをお忘れなく。
特に子どもが主役の七五三は、元気いっぱいの年頃の子どもをいかに飽きさせないかが大事。お楽しみの時間も用意しつつ、参拝もしっかり行いたいですね。