こんにちは!フランス在住ライターの大野です。
2013年にフランスで男女の双子を出産し、現在フルタイムで働きながら育児中です。
そんな双子たちももうすぐ2歳を迎えますが、洋服もおもちゃもすべて2倍必要。・・・何かと物入りです。
ところで。子ども服って、とってもかわいいですよね。
「かわいい我が子にはいろんな服を着せたい!」という願望はみなさんお持ちだと思いますが、子供たちはあっという間に成長してしまいます。
ついこの前奮発して買ったあの服も数回着せただけで小さくなってしまった、なんてことがよくあると思います。
そしてそれだけではなく、小さくなってしまった洋服の山。タンスの奥にしまってもどんどん増えていくだけ・・・
みなさんはどうしていますか?
今回はとってもお得なフランス流子ども服調達事情についてご紹介します。
フランスでの子ども服調達方法
もらう、あげる
基本的に、出産を目前に控えるころは様々な機会でお洋服をいただくことが多くなりますね。でもプレゼントとしていただくだけではなく、フランスではお古を親戚や友人からどんどんもらいます。
出産の2ヶ月ほど前に、我が家より1歳年上の子持ちの友人が 大きな段ボールを3箱置いていきました。必要ないものは捨てていいから、 と。こんなにたくさん!お礼をしなければ・・・と少し焦ったのですが、そんなことを考えていたら次は夫の従兄弟からもどっさり届きました。 屋根裏に大切に保管をしていた洋服があったとのこと。使えるものは使ってね、と。
なるほど、そういうことか、と、妊娠中の友人が我が家へ遊びにやってきたときには我が子たちには小さくなってしまった洋服を好きなだけどうぞ、とお渡ししました。
こうしてやりとりをするのが当然のことなんですね。それに毎日着せてどんどん洗濯してしまえる普段着がたくさんあるのはフルタイムで働いている私にとって、本当に助かるわけです。
Brocante(ブロカント)
もうひとつ、フランスの親たちが好きなのが、ブロカント。Vide grenier(ヴィッド グルニエ=直訳で、屋根裏を空にするという意味)とも呼ばれますが、 蚤の市とか日本でいうフリマにも近い感じの路上マーケットのことです。
フランスでは4月から6月頃まで、そして9月から10月頃まで、毎週末あちこちで このブロカントが開催されます。
規模もそれぞれですが、かならず近所でひとつあり、日本のフリマに比べると基本的に規模が大きく、1ブースあたりの物の量が多いと感じます。これは家に屋根裏や地下の保管庫などがあるからなのでしょうか。
とにかく、このブロカントでは子ども服が大量に出回るのです。
値段も様々ですが、例えば乳幼児のおくるみ程度であれば50セント(70円程度)。2歳児のワンピースならば1ユーロ(140円程度)が相場。もちろんフリマなので交渉フリー。そしてまとめ買いで値切り交渉が当たり前の世界です。
そうすると普通のお店ではズボンが一着数千円はするところが、数百円で何着も買えてしまうので、親たちにとってとっても助かる場なのです。また、今までかなりいろいろなブロカントを見てきましたが、みなさんしっかりときれいに洗濯をして並べているので清潔感があるのも嬉しいです。
我が家も少しずつ人にあげてはきたけれど、どうしてもたまってしまう子ども服が山積み。
そこで、市が開催するブロカントに参加をしてきました!
ブロカント(フリマ)体験談リポート
先日開催された今回のブロカントはパリ市を含むイル・ド・フランス県最大規模というもので、出店数はおよそ900。町の中心部を全面駐車禁止として大規模に行われました。
予約と参加準備
市が開催しているので、市役所でフォーマットをもらい、事前予約をします。今までは無料で参加できたのですが、今年からは有料ということで、2平米5ユーロのところを私たちは2ブース分の4平米分を予約しました。数日後、場所の振り当てがあり、番号をもらいます。
数日前から、子供が寝静まったあとに物入れの奥にしまっていた洋服の山を引っ張りだし、仕分けをしました。さすがに汚れが目立つものは処分をし、月齢ごと、男女ごとに分けました。けっこう疲れる作業ですが、よく着ていた洋服などが出てくると懐かしくて、楽しみながらの作業でした。
当日の流れ
当日の朝、参加者は8時から準備が開始できます。私たちが用意したのは簡易テーブル一台とスツール二台。段ボールに月齢ごとに振り分けた子ども服を並べます。その他に、ハイチェア、プレイグラウンド、おもちゃも。また、本やゲーム、義父の物入れの奥から出て来た古そうな版画なんかもこの際、と並べました。
10時頃になるとその辺りは人で埋め尽くされます。今回のフリマは飲食店も出店していたのでまるでお祭り。
この日はとってもお天気にも恵まれました。
子供たちがあちこちを駆け回り、おもちゃやゲームを吟味していたり、 掘り出し物の骨董品を探しに来ている人たちも。
私たちは、およそ車一台分の物を並べ、結果は1万5千円ほどの収入でした。
リユースで思い出も大切に
子供たちがたくさん着た洋服には愛着も湧きますが、そういうお洋服が新しい子供にまた着てもらえると思うと寂しいというよりも嬉しいという気持ちの方が大きかったような気がします。
乳幼児の服や子ども服も、まだまだ着れるのにもったいない、という状況が多い中、このように古着が活躍する場がたくさんあるのは本当に助かっています。フランスの物を大切に、という精神を見習いながら、生活上手になりつつある気がしています。
日本で生活している皆さんも、フランスの子ども服事情、参考にしてみてください。
うまく子どもの服や持ち物をリユースして、子どもとの思い出を大切に過ごしてくださいね。