9月1日は「防災の日」。東日本大震災の記憶も新しいですが、子ども連れが災害の被害にあうと、大人だけの場合よりも困ることがたくさんあります。防災リュックなどの準備は万全ですか? ぜひ、これを機に防災対策を見直してみましょう!
家族でしっかり対策しよう!災害時のこと
まずは、もしものときに備えて、家族でしっかりと話し合っておきましょう。ポイントは次のとおりです。
①緊急時の連絡方法、避難場所はどうするか?
災害時には、携帯電話や固定電話がつながらなくなることがあります。できるだけ多くの連絡方法を確保しておいたほうがいいでしょう。東日本大震災のときには、携帯電話よりTwitterのほうが早く情報が得られたという話もあります。安否確認アプリを家族でダウンロードしておくのもいいですね!
携帯・スマホが電池切れになることもあるので、家族や病院、役所などの電話番号はしっかりメモを。離れた場所に住んでいる知り合いや親戚の連絡先なども、念のためメモしておきましょう。災害が起きた場所以外への電話は、早くつながることがあります。もしかしたら、親戚を経由して家族と連絡がとれるかも。
自宅や保育園、仕事場、習い事など、よく行く場所の避難所を確認しておきましょう。こちらもメモして持ち歩いておくと安心ですよ。また、画像のような、現在地から近くの避難場所のルートを出してくれるアプリもあります。
【アプリ情報】
「防災セーフティマップ」/無料
②保育園や幼稚園の緊急時の対応はどうなっているか知っておく
子どもが保育園や幼稚園に通っている場合、通園先で過ごす時間も長いので、避難場所以外の災害対策もしっかり確認しておきたいもの。例えば、園バスにのっている間に災害が起きたらどうするのか。親が時間内に迎えに来られなかったら、どういう対応をとるのか。また、場合によっては、「震度○以上なら、連絡はしませんが迎えにきてください」などと定められているケースもあります。
③仕事場所や外出先からの帰宅ルートを考えておく
さて、仕事場で災害が起きた場合、遠くても徒歩で帰らなくてはいけないケースもあります。徒歩ならどうやって帰るのか、帰宅ルートを確認しておくといいでしょう。また、夫婦で連絡がとれない場合、「仕事場が近いほうが子どもを迎えにいく」などのルールを決めておくのもいいですね。
また、できるだけ歩きやすい靴で通勤するのがいいのですが、無理なら、スニーカーなどを仕事場に常備しておくと、安心です。
災害に備えて準備しておきたい防災グッズ
子どもがいる場合は、準備しておきたいグッズもたくさん。一般的に必要と言われるもの以外に、子ども連れだからこそ、用意しておきたい防災グッズをまとめてみました。防災用リュックなどに入れてまとめにしておいて、すぐに手にとれる場所にしまっておくと安心です。
くれぐれも、しまいこんで「どこどこ?」「何いれたっけ?」とならないようにすること大事ですよ!
■ミルクグッズ(ミルク・哺乳瓶・水など)
ミルクは、キューブ型のものであれば、計量がいらないので災害時も安心です。上の画像のような使い捨ての哺乳瓶があると、使い切りなので消毒も不要。こういったものが用意できなければ、紙コップを用意しておくのもいいですよ。哺乳瓶に比べれば空気が入りやすいですが、赤ちゃんもコップからミルクを飲むことができます!
ペットボトルに入った水(軟水)もお忘れなく!2リットルのほうがいいでしょう。
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Clovis Baby(クロビスベビー) ステリボトル 消毒不要使い捨て哺乳瓶(240ml)5個入り
1620円
■おむつグッズ(紙おむつ・おしりふきなど)
紙おむつやおしりふきを用意しておきましょう。紙おむつは、サイズが変わったらきちんと取り替えておきましょう。おしりふきは、ウェットティッシュとしても使えるから、一石二鳥です。もちろん、汚物用ビニール袋も必要です。
■抱っこひも(おんぶひも)
災害時にやっぱり役に立つのは、抱っこひもやおんぶひも。防災リュックに入れておきたいですね。でも、抱っこひもは普段使いしているから、入れっぱなしにはできないのが悩みどころ。昔ながらのおんぶひもを安価で買っておくか、妊娠中つかっていた腹帯(さらし)があれば、それでだっこひもの代わりにすることもできますよ。
■食料品(離乳食・お菓子など)
子どもの年齢に合わせて、食料品を準備しておきましょう。レトルトの離乳食や、てっとり早くカロリーがとれるよう、お菓子の味が濃くないものがあるといいですね(※味が濃いと、必要以上に喉が渇いてしまうので要注意)。
市販の災害用非常食などは、あまり子どもは食べることができません。普段から食べられないものは、非常時にも食べられないと思っていていいでしょう。
■着替え
お風呂に入れられない可能性があります。着替えもあったほうがいいですね。少し汚れて「普段着るにはちょっとな……」と思うものを、捨てずに防災用リュックに入れておくと安心です。そのほか、どういう状況になるかわかりませんので、帽子や靴、マスクなどもあるとより安心。
■おもちゃ・絵本
災害時におもちゃ?と思うかもしれませんが、赤ちゃんには日常と非日常の区別はつきません。飽きたら泣いてしまいます。おもちゃも入れておきたいですね。普段使いしていて、「ちょっと飽きたかな?」というものを入れておくだけでOK。「飽きてたら意味ないじゃん」と思うかもしれませんが、しばらくしまっておくと、久しぶりに見たおもちゃにはくいつき、遊ぶものです!
普段からできる!防災対策
防災グッズを自宅に用意していても、自宅にいるときに災害が起きるとは限りません。外にいたらどうしよう? そんなときのために、いつどこに行くのにも、しっかり備えておく必要があります。
①小型のラジオや懐中電灯は常にカバンにイン!
どこにいても情報収集ができるよう、ラジオは小型のものを持ち歩きたいですね。停電したときのために、ペン型の懐中電灯などもあるといいですよ。
②子どものおむつ、食料、着替えは忘れずに
お出かけに慣れてくると、だんだん「まぁいいか」とミルクも含めた食料品や着替えを持たずにでかけてしまうこと、ありますよね。でも、もしかしたら、外出先に向かう電車のなかで災害にあい、長時間缶詰めに……なんてこともありえます。子どもと出かけるときは最低限の衣食が満たされるようにしておきましょう。
③母子手帳を持ち歩こう
何か事故に巻き込まれた時、ママや子どもの情報がわかる母子手帳は、役に立ちます。持ち歩いておくといいでしょう。
④ご近所のママ友ネットワークに入っておく
何かあった時、「そういえば、あそこも小さい赤ちゃんがいたけど大丈夫かな」と気にしてくれる人がいるのは、とても心強いことです。安否を確認しにきてくれたり、お互いに赤ちゃんグッズを分け合ったりもできるかもしれません。できるだけ、ご近所のママ友づきあいをしておいたほうがいいですね。
改めて気を引き締めて、防災対策をしよう!
災害から時間が経つと、どうしてもおろそかになってきてしまう防災対策。「防災の日」をきっかけに、ぜひ、もう一度防災対策について考えてみてくださいね。
子どもを守るためにも、しっかりと普段から話し合いや準備をしておくことが大切ですよ!