子どもにアウトドア体験をさせてあげたい、家族でキャンプに挑戦してみたい、と考える家庭は多いものの、初めてキャンプに出ようとするとやはり準備はたいへん。なかなか重い腰が上がらない人たちも多いもの。そこで、ファミリーキャンプを始めようと検討中の方のために、準備の極意を教えちゃいます。
アウトドア体験での自然との触れ合いは子どもを成長させるチャンス。そして、子どもたちの心に素敵な家族の思い出を残してくれるでしょう。でも、素敵な思い出にできるかどうかは実は親たちの準備にかかっているといっても過言ではありません。家族の思い出に残る素敵な経験になるように、さぁ準備を始めましょう。
ファミリーキャンプの魅力
近年はアウトドアブーム。週末には家族でキャンプに出掛ける家庭が増えています。屋外で家族で協力して様々な料理に挑戦したり、テントを張ったり。
またキャンプ場周辺には子供が思いっきり遊べる場所が用意されていたり、アクティビティイベントが開催されている場所もあります。そんな家族の時間を共有することで、家族のきずなが深まっていく。それがファミリーキャンプの一番の魅力です。
キャンプ場を去るときに、子どもたちから「またキャンプしたいね」なんて声が聞かれたら、大成功。パパとママの準備の苦労も報われます。アウトドアファミリーが誕生する瞬間ですね。
キャンプ場を選ぶ際のポイント
1.家からの距離
まずはファミリーキャンプに出向くキャンプ場を選びますが、その際のポイントの一つが、家からの距離です。キャンプの魅力はやはり自然体験。
1泊程度が多いわけですから、移動にそこまで時間をかけるわけにもいきません。1~2時間程度の移動時間で向かえる場所にあるキャンプ場を目途に、自宅から近い位置にあるキャンプ場から検討してみるとよいのではないでしょうか。
2.設備の充実
キャンプ場を検討する際には、まずはキャンプ場の設備を確認します。テント設営に自信がないならバンガローなどを検討してみても良いかもしれません。
また、テント設営の初心者であればフリーサイトではなく区画サイトがおススメです。他にも調理場やトイレの設備なども確認しておくことをおススメします。また、最近はシャワー室完備であったり近場に温泉施設を備えているキャンプ場も珍しくありません。
3.常駐スタッフ
初めて家族でキャンプに出掛けるのであれば、常駐スタッフがいるキャンプ場が絶対条件。もちろん、他の家族との情報交換や交流もキャンプならではの魅力ではあります。
でも、初心者の場合、頼りっぱなしにしてしまう面がありますので、そこはいろいろ手助けしてくれたり教えてくれる常駐スタッフの有無を確認しておくことが必須といえます。
準備する際のポイント
4.レンタルの有無
向かうキャンプ場が決まったら、そのキャンプ場にはどんなレンタル備品があるのか、そしてそのレンタル備品をお願いするかどうかを考えましょう。
最近はテントそのものからレンタルでき、また、到着するころにはテント設営を済ませておいてくれるところまで。初心者のうちはこういったサービスを上手に利用し、キャンプは「苦労するもの」ではなく「楽しむもの」と、パパやママも思えるように準備するとよいのではないでしょうか。
5.リストを作る
キャンプ場が決まり、何をレンタルするかも決定したら、いよいよ持参品のリストを作成します。ここが準備段階での一番の肝心かなめの部分。レンタルするもの、新たに購入するもの、当日購入するもの、家にあるものなどをリストアップし、アウトドアショップへ。
さらに、それぞれをどの場面で使うかシミュレーションしながらリストを見直し、当日や前日の準備を進めるとスムーズな準備が可能になります。
準備するもの
6.テント関係
キャンプの要、テント。しかし、最近はバンガローやロッジのあるキャンプ場も増えていますので、まずはそちらを利用し、慣れてきてからいよいよテントデビューも良いかもしれません。最近のテントの主流はドーム型。設営が簡単で、安定感もあり、おススメです。
テントの下にはグランドシート、テントの中にはテントマットがあると快適です。また、寝袋は人数分用意します。季節によっては防寒具の毛布などもあると便利です。
上級者になってくるとハンモックも設営し、くつろいでいる方も見かけます。
7.リビング関係
テントとともに欠かせないのがタープ。陽射しをさえぎったり、雨除けになってくれます。タープの設営に必要なペグやロープ、ハンマーとセットにしておくと便利です。
そして、タープ内でのくつろぎの時間にはアウトドア用のチェアが必要です。折りたたんで持ち運べるものがほとんどですが、畳んだ時のサイズ感によってはかなりかさばることもありますので、購入する際には移動に使う車のサイズとも合わせて考えることをお勧めします。
それから、食事やくつろぎタイムに必要なテーブルも合わせて用意しましょう。
8.キッチン関係
キャンプの一番の楽しみは屋外での調理や食事。最近はピザが焼ける石窯まで用意されているキャンプ場もあります。上級者になるとさまざまな料理を楽しめるようになりますが、やはり、基本はバーベキューセット。
他にもバーナーコンロやダッチオーブンなどをそろえていくと料理の幅はぐんと広がりを見せてくれます。
ウォータータンクを用意しておくと、調理の際や飲料水がちょっとほしいときなどに重宝します。
また、調理器具も忘れずに用意しましょう。アルミホイルはさまざまな料理で大活躍してくれるのでアウトドア調理の必須アイテムです。
9.身の回り品
軍手、手袋はさまざまな場面で大活躍してくれます。また、アウトドアにはケガもつきもの。ばんそうこうなどの救急用品、虫よけグッズや虫刺されアイテムも用意しておきましょう。
他にも食事の際の食器一式も忘れずに。また夜間の灯りとなるランタンは充電式のものが安心です。最低でも懐中電灯は必要になるでしょう。
屋外での活動は天候にも左右されます。雨具や防寒具も必ず用意しておくようにしたいですね。また、あらゆる場面で役に立ってくれるのがごみ袋や新聞紙。とりあえず、常に持って行くグッズです。
10.あると便利
なくても何とかなるけれど、あると便利なものもキャンプにはつきもの。荷物を持ち運ぶものとしても段ボールを使っていたのが、コンテナやキャリー用ワゴンに進化していったりとさまざまな場面で便利グッズが登場します。
でも、初心者のうちは、いろいろ苦労するのも、アウトドアの醍醐味と考えて、あるもので工夫しながら乗り切ってみるのも良い思い出です。最初から便利グッズを用意するよりは、キャンプを重ねる中で、自分たちに必要な便利グッズを見極めていくとよいのではないかと思います。
さぁ、キャンプに出掛けてみましょう
グッズの準備をそろえたら、出発です。多少の失敗は初めてのキャンプにはつきもの。笑い飛ばしながら、家族の心に残る思い出のキャンプの最初の1ページにしてしまいましょう。自然の中での家族の時間は、家族のきずなを深め、そして、自然体験を満喫した子どもたちは、全身で自然のパワーを吸収し、一回りも二回りもたくましく成長してくれることでしょう。
そして、またキャンプに出かけたくなるもの。気が付けば、ベテランキャンパーの一員になっているかも知れませんね。