日本人の食事に欠かせない道具。それは、お箸!料理の多国籍化が進んでいるとは言え、箸を使ってお茶碗でご飯を食べたり、おそばやうどんを食べたりする事はなくならないでしょう。
お子さんにも、しっかりとお箸の持ち方を教えてあげたいものですよね。でも、いつから、どんな風に始めるのがいいのでしょうか?
今さらですが、正しい箸の持ち方を親もおさらい!
まず、パパやママが正しくお箸を持てていますか?子どもは、親の姿を一番近くで見ているもの。やはり、親が正しい箸の持ち方が出来ていないと、ちょっと説得力に欠けちゃいますよネ。
正しい箸の持ち方を、念の為おさらいしておきましょう!和食材メーカーの異業種勉強会「和食普及研究会」の解説を参考にしています。
1.箸の片方(固定箸)を親指の根元にはさむ。
2.薬指を軽く曲げ、第一関節の上にして親指と薬指で支える。
(薬指が固定箸の重心になる)
3.もう一方の箸(作用箸)は親指の腹ではさみ、中指の第一関節で支える。(作用箸の重心には親指の腹がくる)
4.作用箸の支えをしっかりさせるために、小指を薬指に添わせる。
正しい持ち方というのは、言いかえれば機能的で美しい持ち方。食材をきちんとつまむことができて、食べやすい持ち方になります。
子どもにはいつから箸を使わせればいいの?
スプーンやフォークから、箸を使った食事に替えるタイミング。迷いますよね。わが家のことをお話しするならば、早生まれでのんびり屋さんの長男は、年中ぐらいから箸に慣れさせることを意識し始め、年長に上がったタイミングで完全に箸にしました。
中には、2歳3歳で箸を使わせてるなんていう方もいるかもしれません。それぞれ、成長のペースがありますから、年齢というよりはその子の様子に合わせる方がよいでしょう。箸に替えるタイミングとしては、下記をご参考に。
・クレヨンでお絵かきができるようになった
・スプーンを鉛筆持ちで使えるようになった
・箸に興味を示すようになった
・ピースサインができるようになった
指先の動きをある程度コントロールできるようになる頃がいいようですね。
お箸を正しく持つための練習方法
では、どのように練習すればスムーズに箸を使えるようになるのでしょう。子どもに適した箸使いの練習方法をご紹介!
最初は1本から
子どもにとって、箸を使うという行動は未知の体験。すぐに使えることはありませんから、いきなり2本持たせてしまうと、ちょっと自信を失くしてしまうことも。
そこで、最初は鉛筆を持つように1本を正しい位置で持たせることから始めましょう。指の位置に印をつけてあげるという方法もあります。
この1本を上下に動かす練習が最初のステップです。
次に2本にする
1本を上手に動かせるようになったら、その状態のままもう1本を親指の間から入れて薬指に引っ掛けるようにしてあげましょう。
最初は食事とは別の時間に練習しよう
慣れない状態で箸を使って食事をさせると、食べることに集中できませんし、せっかくの楽しい時間が憂鬱なものになりかねません。
箸でものをつまむ練習は、食事とは別の時間にさせてあげましょう。
つまむ練習には「スポンジ」がおすすめ
最初は上手につかめませんし、力も弱いもの。小さく切ったスポンジなら弾力もあり、軽くて挟みやすいので練習に最適です。テーブルが汚れることもないから、思い切り練習させてあげられます。
ゆっくり、焦らず、褒めながら
思い通りにできないと、子どもも親もナーバスになるもの。でも、焦らないで!じっくりと、ゆっくりと、お子さんの手を取ってあげながら、正しい持ち方を伝えていきましょう。
ちなみに、市販されている「トレーニング用の箸」についてですが、実は賛否両論なんですよね。使いやすい分、実際の箸に移行した時に難しく感じてしまうこともあるようです。箸を持つという行為の導入として、頼りすぎない程度に使う方が良いかもしれません。
箸の使い始めは親の忍耐力が試される時、というとちょっと大げさかもしれませんが(笑)おおらかな目で見守ってあげましょうね。