子どもと一緒にお出かけといえば、王道も定番も、やはり「動物園」。動物たちの姿は昔も今も子どもたちを喜ばせています。
関東は動物園の数も多くあり、多くの観光客でにぎわっています。それぞれの動物園が動物とのふれあいの機会を設けたり、読み聞かせイベントを実施したり、飼育員さんのお話を聞けるイベントを開催するなど、子どもたちや大人にも動物園を身近に感じ、興味を深められるような工夫がなされています。
今回は子どもと一緒にお出かけしてみたい関東の動物園をご紹介したいと思います。
動物園へのお出かけ準備
動物園へのお出かけでは、どうしても屋外にいる時間が長くなります。体温調整のできる重ね着などで暑さや寒さへの対策をするようにしましょう。
子どもが歩き始めるとベビーカーを持って行くか悩むことも。基本は歩いてくれるけれど、ちょっと疲れた時にはベビーカーも利用したい、なんて場合には動物園のベビーカー貸し出しサービスを利用するというのもアイディアのひとつです。
園内にある休憩スポットを事前に確認しておくだけでなく、子どもの好きな動物やお目当ての動物のお食事タイムなども調べておくと、当日スムーズに楽しむことができるでしょう。
1. 上野動物園
東京の都心部にありながら自然とその景観を維持し約400種3,000点の動物を飼育している上野動物園。
ジャイアントパンダ舎、ゾウのすむ森などがある東園は上野公園の丘陵地に位置し、西園は風光明媚な不忍池北側にキリン、カバ、サイなどが飼育されています。
子どもたちが動物と身近にふれあえる子ども動物園は西園にあり、東園と西園はモノレールでも行き来できます。
【住所】
東京都台東区上野公園9-83
【電話】
03-3828-5171
【アクセス】
JR上野駅(公園口)から徒歩5分
2. 多摩動物公園
多摩動物公園は東京都日野市にあり多摩動物園とよばれることもあります。
豊かな自然が多く残った園内では動物をできるだけ自由な姿で展示するために、檻のかわりに壕で仕切られ、広い放飼場に放養形式で展示されています。
野生で群れをつくる動物は、なるべく群れで飼育するようにするなど自然に近い状態で見学できます。アジア園、アフリカ園、オーストラリア園にそれぞれの地域を代表する動物たちが展示されているので、それぞれの生態系への理解も深まります。
【住所】
東京都日野市程久保7-1-1
【電話】
042-591-1611
【アクセス】
京王線、多摩モノレール「多摩動物公園駅」下車、徒歩1分
3. 井の頭自然文化園
井の頭恩賜公園のほぼ3分の1にあたる井の頭自然文化園は「動物園」と「水生物園」にわかれ、約200種を超える動物を飼育しています。
リスの小径では、足元をリスが横切っていったりふれあいコーナーでモルモットとふれあえたりと小さな子どもも本物の動物との出会いに大喜びしてくれます。
メリーゴーランド、ティーカップ、木馬などの乗り物があるミニ遊園地も併設されています。
【住所】
東京都武蔵野市御殿山1-17-6
【電話】
0422-46-1100
【アクセス】
JR中央線、地下鉄東西線、京王井の頭線、各線の「吉祥寺駅」から徒歩約10分
4. 羽村市動物公園
1978年、日本で初めての町営動物園として開園した羽村市動物公園。小さな動物園ならではのアットホームな雰囲気が魅力の動物園となっています。
なかよし動物園「ふれあいコーナー」でミニブタやシバヤギにエサをあげたり、どきどきハンズオンでは、ヒヨコやモルモットと触れ合ったりとさまざまな企画も催されています。サバンナ園ではキリンやシマウマが混合飼育されている様子もみることができます。
なお、入園料は4歳から中学生までが50円、15歳から65歳までは300円という破格の安さです。
【住所】
東京都羽村市羽4122
【電話】
042-579-4041
【アクセス】
JR青梅線 羽村駅東口下車 徒歩20分
5. よこはま動物園ズーラシア
よこはま動物園ズーラシアは、神奈川県横浜市旭区にあり、正式名称は横浜市立よこはま動物園となています。
ズーラシアという愛称は、動物園(ZOO)と広大な自然をイメージしたユーラシアの合成語。市民公募で選ばれた横浜市民から愛されている動物園です。
動物を世界の気候や地域別の8つのエリアに分け、動物が実際に暮らす地域の環境を再現し動物の生息地の雰囲気を体感できます。
【住所】
横浜市旭区上白根町1175-1
【電話】
045-959-1000
【アクセス】
相鉄線「鶴ヶ峰」駅北口、相鉄線「三ツ境」駅北口、JR横浜線・横浜市営地下鉄「中山」駅南口下車、各駅から「よこはま動物園行き」のバスで約15分
6. 野毛山動物園
横浜市西区、みなとみらい21地区を眼下に見下ろす高台の野毛山公園内にある野毛山動物園。100種類以上、1,000点以上の動物が飼育されています。
園内ではインドクジャクなどが放し飼いされていて人気を集めています。小さな子どもが初めて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園として動物への理解を深めてくれます。
また、入園料が無料なので、お散歩のついでなどに気軽に訪れることもできる動物園です。
【住所】
横浜市西区老松町63-10
【電話】
045-231-1307
【アクセス】
JR京浜東北線・横浜市営地下鉄「桜木町」駅下車徒歩15分
7. 金沢動物園
横浜市金沢区にある市立金沢動物園。金沢自然公園内にあり、緑地保全区域やいくつかの市民の森に囲まれた緑豊かな環境となっています。
世界の希少草食動物を中心に飼育していて、生息地別にアメリカ区・ユーラシア区・オセアニア区・アフリカ区の4大陸に分け展示しています。
人気者のコアラやゾウのほか、クロサイ・インドサイなど希少な草食動物の「種の保存」に力を入れています。
【住所】
横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
【電話】
045-783-9100
【アクセス】
京浜急行金沢文庫駅西口・バス乗り場より乗車し約12分、バス停「夏山坂上」下車、動物園入口まで徒歩6分
8. 万騎が原ちびっこ動物園
横浜市旭区のこども自然公園内に横浜市立野毛山動物園(横浜市西区)の分園として、1979年に開園した万騎が原ちびっこ動物園。
園内にふれあい広場を設け、モルモットやハツカネズミなどの小動物とふれあいながら学習できる場を提供してくれています。ゴイシチャボなど珍しい天然記念物の貴重なニワトリや、クジャクバトも飼育されています。
【住所】
横浜市旭区大池町65−1
【電話】
045-351-5442
【アクセス】
相鉄線「二俣川駅」南口から大池公園入口まで徒歩20分
9. 東武動物公園
遊園地・動物園・プールからなる埼玉県のハイブリッドレジャーランド東武動物公園。ホワイトタイガーをはじめ約120種の動物たちが展示されています。
エサやりなど動物とふれあい体験もできて、見て楽しい触れて楽しい動物園です。ポニーの乗馬体験など毎日たくさんの動物イベントが開催されています。
また、遊園地のほか、夏はプール、冬やイルミネーションなどさまざまな楽しみ方ができます。
【住所】
埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110
【電話】
0480-93-1200
【アクセス】
東京スカイツリーライン(東武伊勢崎線)東武動物公園駅下車
10. 宇都宮動物園
自然とどうぶつとこどもたちのふれあいをテーマにした宇都宮動物園は栃木県宇都宮市上金井町にあります。
ゾウやキリンなどの大型動物に直接エサをあげられたり、動物を身近で見て感じることができる驚きと満足が待っています。
レトロな雰囲気と手作り感が満載の魅力的な宇都宮動物園は日本では珍しい私営の動物園としても有名です。
【住所】
栃木県宇都宮市上金井町552−2
【電話】
028-665-4255
【アクセス】
JR宇都宮駅西口より関東バス「下金井町」 停留所下車
動物とのふれあいマナーを守りましょう
動物園に子どもと一緒にお出かけする際には、やはり、子どもたちに実際に動物たちとふれあってもらえたいと考える方が多いと思います。動物の大きさ・におい・温かさなどを感じることは子どもたちの心にも大きな刺激、豊かな体験となるでしょう。
一方では、動物との付き合い方にもさまざまなルールがあるということを動物園は学ぶ場でもあります。力加減や抱き上げ方や、手足の消毒のルールなど、親がしっかり子どもに伝える機会でもあります。「動物には優しく」と口で言うよりも、実際にふれあった経験は子どもの心にしっかりの残ります。ぜひ、親子で動物とのふれあいの機会や子どもたちの感動するシーンを楽しみたいですね。