独特のテンポや間が非常に重要な「落語」。
そのため、子どもはお断りといった寄席も多く、親子連れにはなかなかの難関。
でも子どものうちから日本独自の娯楽に触れさせてあげたい!自分が落語鑑賞に行きたいけど子どもを置いて行けない…って人も多いはず。
そんな人に朗報!実は親子で落語が楽しめるようにと開催される寄席もあるんですよ。
そんな家族で行ける落語スポットを5つご紹介します。
落語の楽しみ方
日本の伝統話芸である「落語」。あまり馴染みがない人も多いかもしれません。
初めてだと少し敷居が高く感じますが、どこか知的な香りもしてきます。
道具は手ぬぐいと扇子のみと何ともシンプル。それゆえ、噺家さんの噺(はなし)を聞いて、目に見えないものを想像して笑うというのが落語の面白さです。
実際には目に見えていない場面を想像するので、子供の想像力も養うことができるのだとか。子どもと一緒に笑い合いながら想像力も養うことができるなんて最高ですね。
1. THE こども寄席
生の「落語」とスライドを使った「イラスト」をコラボレーションさせ、時代背景など言葉だけではわかりにくい描写が小さな子どもでもわかるように工夫されています。
話の節目で絵が写し出され、巨大な紙芝居を思わせます。
演目と演目の間には、「大神楽」という皿回しや傘回しといった曲芸も。
【開催場所】
築地本願寺内第一伝道会館2F ブディストホール
【アクセス】
東京メトロ日比谷線 築地駅下車 徒歩1分
【開催日時】
新春と夏(初秋)の年2回の定期公演
2. 三鷹のこども寄席
今回は柳家花緑さんの落語と、柳貴家雪之介さんの「大神楽曲芸」です。
噺家さんそれぞれに特色がありますが、柳家花緑さんの明るい落語は、子どもたちからとても人気があるのだとか。
こども寄席といっても、未就学児でもOKな回(約1時間・休憩なし) と小学生以上の回(約2時間・休憩あり)に分かれていて、それぞれの年代に合った楽しみ方ができるようになっています。小学生以上の回に参加したいけれど、下に小さな子がいる場合などは、事前に申し込みをすれば託児サービスも利用できます。
【開催場所】
三鷹市芸術文化センター 星のホール
【アクセス】
JR三鷹駅南口4・5番バスのりばから3つ目「八幡前・芸術文化センター」下車すぐ
【開催日時】
2015年 7月12日(日)
3. 親子で楽しむ演芸会
(写真は昨年のもの)
夏休みに毎年開催されている「親子で楽しむ演芸会」。
落語をはじめとした、寄席ならではの演芸が色々と楽しめます。
内容はその年によって少しずつ異なりますが、昨年は落語や太神楽曲芸の他に、マジックやコントもありました。落語だけではなく、子どもでもとっつきやすい構成になっています。
【開催場所】
東京・国立演芸場
【アクセス】
有楽町線/半蔵門線/南北線 永田町駅 下車
4番出口から 徒歩 約5分
【開催日時】
2015年7月25日(土) 13時00分
4. 四代目 桂文我のおやこよせ
こちらの「おやこよせ」は小学生からとなっています。
子どもたちに本当の落語を楽しんでもらえるよう、徹底されています。一番特徴的なのが、子どもたちは前方の席へ、大人は後方の席へと分かれて座るところ。親子で並んで座ってしまうと、途中で色々と声をかけてしまったりして、子ども本来の想像力を発揮することができなかったりするのだとか。
公演時間は休憩なしの1時間~1時間30分となっています。
【開催場所】
大阪市阿倍野区 あべのハルカス・スペース9
【アクセス】
近鉄大阪阿部野橋駅、JR・地下鉄天王寺駅下車すぐ
【開催日時】
7月12日(日)
8月22日(土)には「横浜にぎわい座」で開催されるなど、各地で行われています。
5. 夏休み親子で入門「落語塾」
落語を聴くだけでなく、体験型の「落語塾」。小学生以上が対象です。
落語家さんが舞台に出てくる時の太鼓を叩いてみたり、手ぬぐいと扇子を使って落語家を体験できます。
聴くだけでなく、実際に少しでも体験してみることで、子どもが感じられることも広がりそうですね。
【開催場所】
東京・かめありリリオホール
【アクセス】
JR亀有駅南口下車徒歩1分
【開催日時】
2015年8月8日(土) 13時30分
子どもと一緒に落語デビュー
親の方にもあまり馴染みがなかったりすると、子どもには難しいんじゃないかと思ったりしますが、面白い話がテンポよく進んでいくので、意外と子どもの方が楽しめたりもするかもしれません。
子どもでも楽しめる落語のCDやDVDもありますが、やはりライブ感が一番です。ぜひ、お子さまと一緒に落語デビューをしてみてはいかがでしょうか。