子連れの帰省もこれで安心!乗り物別お役立ち情報まとめ

もうすぐお盆シーズン。長いお休みを利用して家族で帰省したり、旅行の計画を立てている人も多いのでは?

長距離の移動は親にも子にも大きな負担だけど、情報収集と準備をしっかりしてのぞめば、そんなに難しいことではありません。

飛行機、新幹線、フェリー、車を使って、子供と一緒に日本各地から帰省をしたことがある著者が、経験をもとに押さえておきたいポイントをまとめました!

子連れで旅行に欠かせない、4つのキーワード

移動距離の長短に関わらず、子どもと旅行をする時にはこの4つを押さえておきましょう♪

1つめは「食事」

乳児期は、ミルクを作れる場所や授乳の場所、離乳食などを温められる場所のチェックが特に重要。

幼児期も含めて、いつでも食べられるおやつを準備しておくのも必須ポイントです。

2つめは「トイレ」

乳児期はオムツ替えスペースのリサーチ。幼児期の鉄則は、乗り物に乗る前にトイレに行くこと!

そのほか、ジュースを飲みすぎないなど水分管理、急に行きたくなった時のグッズの準備も気にしたいところ。

3つめは「飽きさせないこと」

子どもにとって「じっとすること」は何よりも苦痛。一番良いのは寝ている間に移動してしまうことですが、興奮していつも以上にはしゃぐ可能性大…。

乗っていることに飽きてしまうと、子どもだけでなく親にとっても苦痛の時間の始まり。そうならないために、あの手この手を考えましょう。

4つめは「余裕を持つこと」

旅先で子どもが熱を出すことはよくあることです。いつも以上に余裕をもって行動することで、子供にとっても快適な旅になると思います。

また、子連れの旅は荷物がかさばりがち!先に送れるものは宅配便で送ったり、現地で購入できるものは持ち歩かないようにして、なるべく少ない荷物で行動できるようにしましょう。

子どもと一緒に飛行機

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予約~搭乗

予約の際に気をつけたいのは座席指定です。

窓の外を見たい子どもがいる場合は別ですが、通路に近い席の方が移動しやすいです。授乳をする場合は窓側の方が気にならないかもしれません。

後部座席は出入りの際に時間を取られますが、自由に動ける時間であれば最後部のスペースで立ってあやすこともできます。
赤ちゃん連れであれば優先的に予約できる席がある場合も。事前に問い合わせましょう。

空港ではベビーカーの貸し出しなど、さまざまなサービスを受けられます。
搭乗時には、一般客よりも先に搭乗することができる「優先搭乗」を利用できるので、移動がスムーズです。

離陸と着陸に要注意

最も気をつけたいのは、離陸と着陸時。耳抜きがうまくいかずに痛みを感じるケースがあり、子どもたちの泣き声が響くことも…。

乳児なら授乳するなど飲み物を飲ませる、幼児なら飴を舐めさせるなどの工夫で乗り切りましょう。

逆に、まったく気にしないお子さんもいるので、こっちのタイプであることを祈りつつ…。

飴が舐められない1歳頃から食べられるラムネです。

【商品情報】
商品名:1才ごろからのクッピーラムネ 4g×15袋/赤ちゃん本舗
価格:193円

機内では…

飛行機に乗っている間は、移動できない時間が多いです。ベルト着用サインがついているときは立ち上がることもできないので、子どもが飽きないためのおもちゃも必ず用意しましょう。

いつも遊んでいるものも良いですが、飽きてしまいがちなので目新しい物がおすすめ。

幼児期であれば、折り紙やお絵かきなど長い時間遊べるものを工夫してみてください。通信を利用しないアプリであれば利用できるので、スマホやタブレットにあらかじめインストールしておくのもおすすめです。

ミルクを作るお湯をもらえるサービスや、トイレにオムツ換えスペースがある航空会社、搭乗の記念にプレゼントをくれるケースもあります。

こんな場合も…

私の場合、息子が0歳の時に飛行機に乗りました。運悪く起きていたので機内で泣いてしまい、後ろのデッキに移動してずっとあやしていた記憶があります。立って抱っこしないと嫌な赤ちゃんって、いますよね…。

手を尽くしてもこんなふうになってしまう場合もありますが、お母さんが焦ると赤ちゃんに伝染してますます泣きじゃくってしまうことも…。どっしり構えて、動けるようになってから素早く対応するようにしましょう。

ちなみに先日、小学生になった息子と飛行機に乗りましたが、イヤホンで音楽を聴けながら機内の雑誌を読んで過ごすまでに成長していました。

子供と一緒に新幹線

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走行中の移動が自由、車内販売がある点で、新幹線は子連れ旅行に利用しやすい乗り物。

新幹線では予約時の座席指定がとても大事です。
おすすめは足元が広い車両最前列の座席を指定すること。乳児を膝の上に座らせる場合に余裕ができます。また、充電もできるので、車内に飽きてゲームをしたくなったときにとても便利です。
テーブルが他の場所に比べると広いので、母としてはここで夏休みの宿題をしてほしいですが…。

多くの新幹線には「多目的室」が設けられています。お体の不自由なお客様が優先的に利用できる部屋ですが、利用者がいない場合は授乳や着替えに使うことが可能です。

事前に調べて「多目的室」近くの座席を指定するのがおすすめ。ただし、用事が済んだら長居せずに席に戻るのがマナーです。

私も授乳のために「多目的室」を利用したことがあります。「多目的室」前後の車両にはお子さん連れのファミリーが多かったのを覚えています。

もし上記のような条件の席が取れなかったとしても、自由席よりも指定席を確保することをおすすめします。昨年のお盆シーズン、子どもと一緒に自由席を利用しましたが、約3時間座席に座れなかった息子たちは、地べたに座り込んで虚ろな目をしていました…。

鉄道男子必見のサービス

鉄道好きの男の子にぜひおすすめしたいサービスが「500系こだま号お子様向け運転台」。

山陽新幹線(新大阪~博多間)内を走る500系こだま号(8両編成)の8号車自由席車内に、ほんものそっくりの運転台が設置されているんです。

実際に運転しているような気分を味わえる夢のサービスですね。

8月30日までの運行ですが、山陽新幹線の500系こだま号を改造した「プラレールカー」も新大阪~博多間を1日1往復運転中!

大きなジオラマがあったり、撮影用の制服を貸し出してくれます。こうなると、交通手段というより、アトラクション状態ですね~。

子どもと一緒にフェリー

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フェリーを選択肢に入れていなかったそこのアナタ。
利用するときっと病みつきになるほど、フェリーはおすすめの交通手段ですよ!

特に夕方に乗船して翌朝に着く便は、眠っている間に到着するので負担が少ないです。

フェリー利用の利点

まず、車で乗り入れることができる点。
荷物の量を気にしなくて良い上に、長距離の運転は避けられます。さらに現地でも車で動けるので便利(乗船中は車に戻ることができないので、その点はご注意を)。

次にアトラクション感覚で楽しい点。
船中泊が必要なフェリーにはお風呂がついています! 船の中にお風呂があるという状況に子どもも大人もテンション上がりまくり。窓が曇ってしまうので「海を見ながら優雅に…」とはなかなかいきませんが、窓をこすればどこまでも続く海を見ることもできます。

部屋やロビーにはテレビもあります。共用なので好きなものを見るのは難しいかもしれませんが、気分転換になりそう。

また、広い船内を探検できるので、じっとするのが苦手なお子さんも楽しく過ごせます。甲板に出て沈む夕日を見たり、星を眺めたり--。橋の下をくぐる時などは大盛り上がりです。

キッズルームがあるフェリーもあります。授乳室やオムツ替えシートがある場合も多いので、確認してみてくださいね♪

フェリーでの食事

フェリーは途中で降りることができません。
子どもの食事はしっかりと準備してから乗り込むことが肝心です。
大きな食堂がある場合が多いので、大人の食事は問題なし。

売店もありますが、取り扱い商品はかなり限られます。おにぎりやお弁当、パンなどは乗り込む前に購入して持ち込みましょう!

ミルクをつくるためのお湯は、備え付けの給湯器から自由に使える場合が多いようです。ポットが用意されていることもあります。

レトルトパウチの離乳食に便利なアイテム

夏に離乳食を持ち歩くのは心配…という方におすすめなのがこれ。

レトルトパウチの離乳食を少量のお湯で温めることができるセット。ありそうでなかった便利グッズです。

【商品情報】
商品名:おでかけランチくん レトルト温めお食事セット/リッチェル
販売価格:1188円

相部屋の利用について

フェリーでは予約時に部屋を選びます。船によって違いはありますが、ごろ寝タイプから、1人ずつにベットがあるタイプ、女性専用室、家族で過ごせる完全個室などさまざまです。

できるだけ金額を抑えたいなら、ごろ寝タイプ(相部屋)という選択肢になります。これまでの経験であれば、利用者は年配の方のツアー利用、学生さんの一人旅、家族利用などが多い気がします。

幼児以降のお子さんであれば、合宿気分で楽しく過ごすことができると思います。同室の方にもよると思いますが、部屋の方にかわいがってもらるアイドル状態を数度経験したことがあります!

しかし、赤ちゃんの場合、気になるのは夜泣きです。

私も乳児の息子を連れてフェリーを利用したことがあります。利用したのはごろ寝タイプ。息子が泣くといち早く察知し、部屋の外へ。夜のロビーは落ち着いた雰囲気で、あやしているうちに寝てくれたのでまた部屋の中へ…。そんな風にして夜を明かしました。

同室の方に一声かけておいたり、泣いたらすぐに連れ出すなど、フォローが絶対に必要です。また、肌の弱いお子さんなどは自前のブランケットなどを持ち込んでおいたほうが良いかもしれません。

子どもと一緒に車

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ご存知のように、お盆シーズンの渋滞はハンパではありません。
子どもと一緒に高速道路を利用して旅行する場合、何をおいても重要なのが「渋滞を避けること」。

一番確実なのは、利用時間や利用日程を、渋滞ピーク予想日(時間)からずらすこと。
滞在先で長居したい気持ちも分かりますが、ぐっとこらえて早めに帰る(もしくは延ばす)などの対応をしましょう。

加えて子どもが寝ている時間帯に移動できればベストですね~。

パーキングエリアは優秀

高速道路の休憩ポイントはパーキングエリア。
ただの休憩場所と侮るなかれ。まるでレジャー施設のようなPAもたくさんありますし、アスレチック遊具を備えているPAもあります。

有名なPAじゃなくても、ご当地B級グルメが売っていたり、眺めが良かったり--とその土地ならではの魅力を感じることができます。

そして子どもに対してのサービスも充実しています。
授乳室や給湯施設を備えたベビールーム、小さなお子さんが遊べるキッズルーム、中にはシャワーステーションがあるPAもあるんです。

車内で食べこぼしてしまったときなどにとても便利。車の中でも授乳は出来るけど、車から降りてベビールームを利用すると親も子もリフレッシュできますよ!
ベビーカーの貸し出しや、ベビーグッズの販売などもとても役立ちます。

さらに、PAのレストランや食堂の多くでメニューにアレルギー表示があるということも特筆すべき点かもしれません。簡単なアレルギー情報であれば、食券売り場の表示で分かる場合もあります。

高速道路会社やPAによって設備やサービスの有無が異なります。事前にリサーチしていくと安心ですね。

休憩は大人が思っている以上にこまめに取りながら行くことをおすすめします。

急にトイレに行きたくなったら…

PAでトイレに行ったり、水分の管理に気をつけていても、急に子供がトイレに行きたがることがあります。そんなときに役立つのが携帯トイレ。

おしっこを素早く固め、臭いの広がりも防いでくれます。

【商品情報】
商品名:オシッコを固め臭いを包む!携帯トイレ プルプル 1個入/ケンユー
メーカー希望小売価格:238円

飽きないための工夫も

拘束時間はあるものの、移動時間は短めの飛行機。移動時間は長いけれど、動き回ることができる新幹線やフェリー。

この3つに比べると車の移動は移動時間が長めな上に、乗っている間は自由に動くことはできません。つまり、子どもが飽きやすいのです。
「静かにしなさい!」と怒るのではなく、楽しくなる工夫が必須。

例えば、NEXCO西日本ではハイウェイスタンプを用意しており、PAでスタンプをゲットすることができます。

わが家では、通り過ぎる車のナンバープレートに着目。計算が好きな次男は、ナンバープレートの数字を足し算(親も計算して正誤判定が必要ですが…)、社会が好きな長男はナンバープレートに書かれた地名をチェックし、全国の地名を探そうと躍起になっています。沖縄ナンバーを見つけたときは盛り上がりますよ!

移動中も楽しんで、良い旅を!

せっかくの旅行。子どもが小さいときだからこそできる経験がたくさんあります。移動中も同じ。子どもが小さいからこその移動スタイルで過ごすと、思わぬ発見があったり、人の親切に触れたりすることができます。

慌ただしい時期なので、周囲の人に配慮することも忘れずに。「赤ちゃんは泣いて当たり前」「子どもは騒いで当然」という態度は、絶対にNGです。親は気を抜けないかもしれませんが、各運行会社の設備をフル活用して移動中も楽しんで!!

※ご紹介した設備やサービスは運行会社、管理会社、機体、車両、船体によって異なります。ご利用の際は必ず事前にご確認を!