スーパーでだんだん見かけるようになってきた「新じゃが(新じゃがいも)」。おいしそうで新鮮そうで、ついつい買ってしまいますよね。
でも、意外に新じゃがが普通のじゃがいもとどう違うのか、しっかり説明できるという人は少ないのでは?
栄養価が高くておいしい新じゃがの特徴や食べ方について、詳しくご紹介します!
「新じゃが」って普通のじゃがいもとどう違うの?
まずは、新じゃがと普通のじゃがいも、何が違うのかを見ていきましょう。
新じゃがの収穫時期は3月~7月ごろ
普通のじゃがいもは、冬から春先にかけて植えたものが秋に収穫されます。秋の味覚というイメージもありますよね!
でも、新じゃがは冬に植えたものが、基本的に春先から初夏(3月~6月ごろ)にかけて収穫されます。北海道では少し時期がずれて、7月ごろに収穫されるものが多いです。
そして、貯蔵されることなくすぐに出荷されます。つまり、新鮮なんです!
生産地は主に九州
じゃがいもと言えば北海道!と思う人も多いはず。実際、じゃがいもの約8割は北海道で生産されています。
でも、実は新じゃがに関しては、多くは九州の鹿児島産や長崎産です。ちょっと意外ですよね。
水分が多く、足が早い
新鮮な分、普通のじゃがいもに比べて、新じゃがのほうが水分が多めです。
そのため、実は悪くなりやすいので注意しましょう。じゃがいもは日持ちするイメージがありますが、新じゃがの場合は出来るだけ1~2週間程度で食べきることをオススメします。
栄養が豊富!
新じゃがは、栄養的にも優れています! 特に、ビタミンCが豊富に含まれているので、美容や疲労回復などにいいんですよ。
デンプン質のおかげで熱に強いので、加熱してもビタミンCが壊れにくいという嬉しい特徴もあります。
しかも、野菜は皮の近くのほうが栄養が多いと言われていますが、新じゃがは皮が薄いため、皮ごと食べられるという特徴も! より栄養を摂取しやすいというわけです。
保存方法に注意して
ただし、保存には気をつけなくてはいけません。冷たくし過ぎても、日光に当てすぎてもダメなんです。
日当たりがいいところに置くと発芽しちゃう!
日光に当ててしまうと、発芽して「ソラニン」という有害物質が出てきてしまいます。
よく、「緑色のじゃがいもは食べちゃいけない」とか「じゃがいもの芽には毒がある」なんて言われますよね。これは、このソラニンのせい。
食べると、吐き気や頭痛、めまいといった症状が出ることがあります。決して迷信ではないんですよ。
でも、冷蔵庫はNG
じゃあ、出来るだけ涼しく、ということで冷蔵庫ならOKなのかというと、これもよくありません。デンプンの一部が「糖」に変わってしまいます。
そうすると、例えばフライドポテトのように高温加熱する料理を作ると、反応してアクリルアミドという発がん性を持つと言われる化学物質が出来てしまうのです。十分に注意したいですね。
新じゃがいももじゃがいもも、新聞紙などでくるんで、常温の涼しいところで保存しましょう。ちなみに、リンゴと一緒に保存すると、より悪くなりにくいと言われていますよ。
子どもが喜ぶ!超簡単レシピ3選
最後に、簡単かつ子どもが喜ぶ新じゃが料理をご紹介します。新じゃがは、素材の味を活かした料理のほうが美味しく食べられるので、とっても簡単に一品完成しちゃいますよ。
1.丸ごとフライドポテトに!
じゃがいもの素材の味を活かした料理といえば、やっぱり定番のフライドポテトですよね。元々手軽な料理ですが、新じゃがならさらに簡単!
レンジでチンして中まで過熱した後、丸ごと油で周りがカリカリになるまで揚げるんです。
塩だけの味付けでもいいですし、クレイジーソルトを使ったり、カレー粉を少しまぶしたりしてアレンジしてもOK。手軽ですよね!
2.みんな大好き!じゃがバター
そして、じゃがいもと言えばじゃがバターも有名です。こちらはフライドポテトよりさらに手軽。レンジで加熱した後半分に割って、常温に戻しておいたバターと、お好みで塩やこしょうをふります。
通常のじゃがいもはホクホク感が楽しめますが、新じゃがは水分が多いので、どちらかというとしっとりした美味しさが味わえますよ。
3.ジャーマンポテトも美味しい
ジャーマンポテトもオススメです。材料も、(新)玉ねぎとソーセージやベーコンを用意するだけなので手軽。
茹でるかレンジで新じゃがを過熱したあと、オリーブオイルを敷いて焼き色をつけます。大きさはお好みですが、半分に切る程度で大丈夫です。
一旦じゃがいもをとりだしたら、にんにく、玉ねぎ、ソーセージ or ベーコンを炒め、最後にじゃがいもを戻して塩・こしょうします。パセリなどで彩を加えたら完成です!
この時期だけの食材を味わって
子どもと「新じゃがと普通のじゃがいもは何が違うかな?」と一緒に考えてみるのも、食育になっていいですね。
調理が簡単な料理が多いので、子どもの年齢に合わせてお手伝いも出来そう! 包丁やコンロには近づけさせられない小さい子でも、じゃがいもを洗うお手伝いなら危なくないですよね。
食べられる時期が限られる新じゃが。じゃがいもが嫌いな子は多くないと思うので、ぜひ親子でしっとりみずみずしい味を堪能してくださいね!
おしゃまな5歳女児とわんぱくな2歳男児のママです。新しい場所にお出掛けして子どもが喜ぶ顔を見るのが大好き。親子で楽しめるイベントや場所を日々探しています!