パパは仕事が忙しく「ママと子どもだけで新幹線に乗る」という場面、ありませんか?実際、新幹線では大きなベビーカーと子どもを抱えたママが乗っているのもよく見かけます。
筆者も実家が関西なので、現在小学生の息子が小さい頃にはベビーカーで「東京⇔関西」を母子で利用した仲間です。
「泣いたらどうしよう」「騒いだらどうしよう」「ベビーカーはどこに置こう」「おむつ替えはどこでしたらいいの」「授乳はどこで」「ママがトイレに行きたいときどうすれば」
と、疑問と不安がいっぱい。大丈夫!前もって準備をしておけば、新幹線も母子でたのしく乗れますよ。今回は「東海道新幹線のぞみ編」でご紹介します。
1.荷物は前もって「宅配」で送っておく!
新幹線に乗るということは、何泊かするということ。赤ちゃんや小さい子どもを連れての新幹線移動は「できるだけ身軽になる」ことがおすすめ。
衣類やその日は使わないものなどは、宅配を利用して宿泊予定先へ送っておけば、当日は「いつものおでかけ」と同じくらい身軽な格好で新幹線に乗ることが可能です。ぜひ荷物は到着日に宿泊先に届くように前もって送っておいてくださいね。(ホテルなどの場合はフロントにその旨連絡しておく必要があります)
2.混雑予想日は指定席予約がおすすめ
おすすめは平日移動ですが、どうしても連休初日などに移動しなければならないこともありますよね。東京駅(始発)から乗るとしても、自由席は並んだ後も「席の取り合い」があり、赤ちゃんを抱えて、またベビーカーを持っての母子のみの乗車は危険。別途指定席代がかかりますが、安全のためにもゆっくり乗っても大丈夫な「指定席予約」が安心です。
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指定席人気は多目的室がある「11号車」
「のぞみ」で赤ちゃん連れに一番人気なのは、「多目的室」や「誰でもトイレ」が付いている「11号車」です。赤ちゃんや小さい子連れのファミリーが多いことから「お互い様」という雰囲気もありおすすめです。(もちろん、ビジネスマンなども乗車しています)
ただし、多目的室や誰でもトイレは車椅子のお客様優先。赤ちゃん連れの親子が多い車両なので「授乳」「おむつ替え」目的の場合は、タイミングが合わないことも。
あえて「ひかり」「こだま」に乗るという手も
時間はかかってしまいますが、「のぞみ」と違って停車駅が多い「ひかり」「こだま」も母子旅にはおすすめです。その理由は「お客さんがこまめに乗り降りする」ため、自由席の座席が空きやすいから。ただし、時間はかかってしまうので、子どものお昼寝タイムと重ねるのがコツです。
3.自由席なら「1~2号車」「3~4号車」の間におむつ替えシート
一番難関といっていいおむつ替え。実は「のぞみの自由席」の場合、「1~2号車」「3~4号車」の間のトイレに「おむつ替えシート」がついています。(2つあるトイレの内1つのみついています)
ということは、1号車の東京駅寄り、2号車の博多駅寄り、3号車の東京駅寄りが「おむつ替えシート」が近いということ。この付近の座席を狙って並ぶことをおすすめします。(ただし、始発駅でない限り座れることはまれです)
逆に避けたい「2号車東京駅寄り」「3号車博多駅寄り」⁉
その逆、避けたい車両もあります。それは「2号車東京駅寄り」と「3号車博多駅寄り」。
というのも、2~3号車の間には「喫煙コーナー」が設けられていて、タバコのにおいが入ってくることが多いからです。ヘビースモーカーの乗客が座っていることも多い座席でもあります。副流煙を避けたいなら、この付近は避けておいたほうが無難です。
ベビーカーを置きたいなら車両の一番後ろの座席も
「他の乗客に迷惑がかからないようにベビーカーを置きたい」ならば、車両の一番後ろの席(座席の前方向の一番後ろ)もおすすめ。背もたれと壁の間のスペースは畳んだベビーカーを横に置いておけます。(立てかけておくのは、倒れる場合があるのでご注意を!)
4.おんぶ紐より抱っこ紐ならそのまま座れる!
「抱っこよりおんぶのほうが子どもの精神安定に良い」との声もあり、昨今おんぶ紐も人気ですが、新幹線の中ではぜひ「抱っこ紐」を選択してください。ぐずったときも、抱っこ紐なら子どもが寝てしまった後、そっと座席に戻ることもできます。おんぶだとおろそうとしたら起きて泣いてしまう……ということも。
新幹線乗り降り時も、ベビーカーを畳んで乗ることになるので、おんぶだと壁や人にぶつかっては大変。抱っこ紐のほうが安全を確保できますよ。
5.意外!新幹線でも「レジャーシート」大活躍
子連れの「あったら助かる」ものの一つ「レジャーシート」。実は新幹線でも大活躍します。例えば、空いていた場合は、座席下の床に敷けば、動き回りたい子がタッチすることができます。靴を脱いで過ごせるので、子どもの笑顔も増えますよ。(混雑しているときはもちろん不可です)
また、ベビーカーなどを床置きする場合も汚れが気になる場合は下に敷くこともでき、何かと重宝します。邪魔になるものではないので、ぜひ1枚バッグに忍ばせておいてください。
6.夏も冬も「ストール」1枚持参
新幹線はビジネスマンも多く乗るため、温度設定がちょっと低めです。過ごしやすい気候の時や暑い日でも、1枚ストール(できれば厚みのあるもの)があれば、子どもが昼寝をしても寒がっても対応ができます。
また、授乳が必要な時に11号車の多目的室が使えないことも多々あります。サッと羽織って授乳しても透けることがなく1枚あると本当に役立ちます。
7.前日までに100円ショップでオモチャをゲット
お気に入りの絵本やオモチャを持参するのはもちろん、予備として前日までに100円ショップでいくつかオモチャを購入するのもおすすめ。子どもと一緒に選んで「新幹線に乗ったら遊ぼうね」と言い聞かせたら、新幹線に乗るのを楽しみにしてくれるかも。
ただし、新幹線なので「音が出ない」ものを選ぶことをおすすめします。もし音が出ようものなら子どもが遊ぶたびに親はひやひや大変なことに……。
今の100円ショップは、おままごとセットやお絵かきセット、パズルなどもあるので、3種類くらいあると長持ちしそうです。
8.飲み物、お菓子、おむつは多めに用意
スムーズにいくことが多い新幹線ですが、停電や災害などで止まってしまうことがあります。そんな時に困るのが「トイレ」と「飲み物」。おむつをしている子はトイレの心配はありませんが、もしおむつを卒業していても、万が一の時のためにおむつを数枚用意していると本当に助かります。
実際に、筆者の乗っていた新幹線が突然停電でとまった時、5分後にはアナウンスで「トイレ使用禁止」が言い渡されました。(トイレの水が流れなくなるそうです)
また、アクシデントがあった場合、飲み物とお菓子があれば子どもは少し安心してくれますよ。
9.新幹線乗車に大きな味方出現!「液体ミルク」販売スタート
粉ミルク派、混合授乳のママ朗報!2019年3月、待望の「液体ミルク」の販売がスタートしました。殺菌した哺乳瓶さえ用意すれば、新幹線の座席で哺乳瓶での授乳が可能になったということ。これは本当に助かりますよね。
新幹線が止まってしまった時の非常時も考えて「液体ミルク」と殺菌済哺乳瓶をぜひ用意しておきましょう!
10.スマホ・タブレット使用ならヘッドフォンの用意を
子どもも幼稚園に入る頃になると、スマホやタブレットで好きな動画を自ら選択するようになることも。小さい子に動画を見せるという行為は賛否両論ありますが、新幹線の長時間であれば本当に母子ともども助かるものです。ただし、こちらも「音が出ない工夫」が必要。
小さい子の中にはイヤフォンは苦手な子も多く、サイズも合わずに耳に入らないこともあるので、可能であれば「キッズ用ヘッドフォン」を用意してあげてください。
キッズ用ヘッドフォンには、音量も大きくならない設定をされているものなどあり安心して使用させられるものも。大手ネットショップなどで取り扱いがありますよ。
準備をすれば、母子だけでも新幹線でリラックス!
母子だけの新幹線移動は「まわりの乗客に迷惑をかけていないか」と心配になってしまうのが一番のストレスです。その逆、それさえ回避すれば「快適に過ごせる」もの。
ちょっと準備しておいたり、知識をつけておくだけで、母子で楽しく新幹線を過ごすことができます。緊張することなくゆったりと楽しい母子旅になりますように!
東京都在住。野鳥撮影オタクの小学生と釣りキチ夫と3人暮らし。趣味が高じてヴィンテージ食器ネットショップを運営していた過去を持つオーガニック料理ソムリエ。毎日グツグツ、オーガニック玄米を鍋で炊いています。