そろそろ梅の季節がやってきます。青梅は梅酒や梅シロップに、黄梅は梅干つくりにむいているといわれています。
特に梅シロップは、独特の酸味と甘さが夏の疲労回復にも効果があり、子供にも飲みやすく人気があります。水で薄めたり炭酸水で割ったりと楽しみ方も色々!
今年の夏は、夏バテ予防に手作りの梅シロップに大活躍してもらいませんか?
梅シロップの作り方
準備するもの
・青梅 1kg
・氷砂糖 1kg
・密閉できる容器(5リットル用)
・竹串
青梅と氷砂糖はほぼ同量を用意します。容器は青梅1kg、氷砂糖1kgに対して5リットル用がちょうど良いくらいです。手間はかかりますが、ある程度の大容量で作っておくとよいでしょう。
1.青梅を水で洗う。
水の張ったボールなどに青梅をいれ、さらに流水で洗います。
2.水気を取る。
ひとつひとつ、青梅の水気を取ります。この時、水が残っているとカビなどの原因となることがあります。
3.梅のヘタを取る。
竹串を使い梅のヘタを取りましょう。ヘタの縁をなぞるようにすると簡単に取れてきます。
この時点で一晩ほど冷凍させると、梅の繊維が破壊されてエキスが出やすくなります。冷凍させない場合にはフォークなどで
4.容器を殺菌する。
少量の熱湯を入れて回し、容器を洗った後で水分を拭き取り乾燥させる。
もしくは、35度の果実酒を少量加えて回す、などの方法があります。アルコールを使う場合拭き取らなくても大丈夫なので手軽です。
5.青梅と氷砂糖を入れる。
容器の底に青梅を敷き詰める。その上に氷砂糖を敷き詰める。その上に青梅を敷き詰める。・・・の繰り返しで青梅、氷砂糖、青梅、氷砂糖の順番に入れていきます。最後は氷砂糖が最上部に来る形で終わりましょう。
6.密閉して冷暗所に保存します。
家の中の直射日光が当たらない涼しい場所に保存します。出来れば1日1回ビンを回してゆすってあげるとエキスの抽出が早くなります。
1ヶ月ほどで完成となります。梅の実はこの時点で取り除いてあげましょう。この時、完成した梅シロップを鍋にかけて加熱殺菌しておくと、保存効果があり、より長く楽しめるようになります。
梅ジュースの作り方
完成した梅シロップは濃い原液となります。これを薄める形で梅ジュースとして楽しめます。
希釈量はお好みですが、5倍程度に薄めてあげます。その都度希釈するよりは麦茶ポットなどに大量に作っておくと飲みやすいのではないでしょうか。
梅シロップが完成し、梅の実を取り除いた原液や、作成した梅ジュースは冷蔵庫に保存しておきましょう。
梅シロップのアレンジ
梅シロップは梅ジュースとして楽しむ以外にも、アレンジ可能です。
例えば、炭酸水で割れば、梅サイダーになります。爽やかさが増すので、よりすっきりしたい時にお薦めです。
また、ヨーグルトやカキ氷用のシロップとして使用することも可能です。
本当は梅酒にも挑戦したかったのだけれど、子供もいるし梅シロップにした・・・そんなご家庭では、梅シロップを焼酎で割ると「梅酒風」のお酒を楽しむことも出来ますよ。
梅の酸味は疲労回復にも効果てき面です。炒め物などのメイン料理の味付けに梅シロップを使用しても爽やかな味に仕上がります。
残った梅の使い方
さて、1ヶ月ほどで完成した梅シロップから取り除いた大量の梅の実。そのまま捨てるのももったいないですよね。そこでお薦めは梅ジャム。
まずは取り除いた梅の重さを量ります。この梅の2倍量の水で梅が柔らかくなるまで火にかけます。すると、梅から種が簡単に取り外せるようになるのです。火にかけた直後は、当然熱いので冷ましてから行いましょう。
この実を再度鍋に戻して、梅重量2倍程度の砂糖と一緒に弱火でとろみがつくまで煮込めば、梅ジャムの完成です。
梅には嬉しい効能がいっぱい
梅の独特の酸味はクエン酸やリンゴ酸によるもの。疲労回復などの効果があり、夏バテが気になる季節には重宝します。また、血流改善効果もあるので、気になる冷えの防止にも一役買ってくれます。
さらに、抗酸化性もあるため、美容効果や老化防止にも効果があるといわれているとか・・・。
塩分が気になる梅干とは違い、梅シロップや梅ジュースなどは、摂取しやすいもの。是非、今年の夏の夏バテ防止の特効薬に、梅シロップを作ってみませんか?