お正月、日本人なら行きたくなるのが初もうで。初もうでにつきものなのがおみくじです。今年一年を占うおみくじは、かならずやる!という人も多いはず。
けれどおみくじって大吉が一番いいのはわかるけど、それ以外の順番っていまいちわかりにくいもの。また、凶を引いてしまったらどうすればいいのでしょう?そんな気になるおみくじの基礎知識をご紹介します。
おみくじってそもそも何?
おみくじとは「寺社に参拝する人が個人の吉凶を占うもの」です。神社、お寺でひくことができます。その歴史は古く、元は叡山の僧侶慈恵大師(元三大師)良源が、信者から寄せられる悩み相談に対して五言絶句を用いて答えたことが始まりと言われています。
おみくじの縁起の良い順番は?
一番いいのが大吉、一番悪いのが大凶、というのはなんとなくわかりますが、吉、半吉、小吉はどの順なのか知らないという方も多いのでは?おみくじの幸運な順は上から
大吉
中吉
小吉
吉
半吉
末吉
末小吉
凶
半凶
末凶
大凶
となります。意外なのが小吉と吉、凶と半凶、末凶の順!小吉は吉より下だと思っていましたし、凶が半凶より上だとは知りませんでした。ちなみにこの12段階は最大数で寺社によっては6段階、7段階のところもあります。
凶をひいたらどうすればいいの?
凶、大凶といった悪い結果のおみくじをひいてしまって大ショック!そんな時はどうすればいいのでしょうか?
一般的には木などに結び付け、持ち帰らないことで凶を吉へと転じることができると言われています。木の枝に結び付けるのは、木の生命力にあやかるという意味があるのだそう。
なので、おみくじを引いた神社でなくても、生命力のあふれていそうな木に結び付けてもOK。ただし、木の枝におみくじを結ぶことで、木を傷めてしまうことがあるため、別に結び付ける場所を用意してくれている寺社もあります。その場合は木ではなく、指定の場所に結ぶようにしてくださいね。
悪い結果が出たら引き直してもいいの?
さすがにその日すぐに引き直すのはNGだけど、別日に再度引き直すのはOK。ただし、凶が出たからと言って落ち込むことはないみたい。凶は神様から「気をつけなさいよ」「身を引き締めなさいよ」と注意を促してくれている状態なのだそう。
おみくじに描かれているメッセージをきちんと読み、自分の生活を律していけば、凶や大凶が出ても幸せな日々を過ごせるのです!そう!すべては自分の心がけ次第ということなのです!
凶ばっかり出るお寺があるって本当?
本当です!それが「浅草寺」。浅草寺のおみくじが凶ばかりというのは少し前から話題になっています。浅草寺ではおみくじが少し古く、凶は20%ほど入っているのだそう。他の寺社では凶をわざと少なくしているところも多いため、浅草寺が突出して凶が出るイメージがついてしまったみたい。
でも凶のおみくじ、あまり悪いことばかりではないんです。浅草寺では凶のおみくじのみお寺に結び付けることが出来、その他のおみくじは持ち帰ることになっています。凶のみくじを浅草寺に結び付けてさせてもらうことで、悪い運をお寺が引き受けてくれると考えることもできるのだそう。ちなみに京都の清水寺も凶が多いと評判です。
おみくじは参拝の前にひく?参拝後にひく?
おみくじは神様にお伺いを立てるもの。ですからきちんと参拝してからおみくじをひくのが正解!きちんと神様にご挨拶して、これから始まる1年についてお祈りしましょうね。
「待ち人こず」「失せ物みつからず」否定的な文言はどう解釈すればいい?
吉や凶などのおおまかな結果より、さらに気になる詳しい運勢の解説文。けれど「待ち人こず」「失せ物みつからず」など否定的なことが書いてあると落ち込みますよね。いつまでたっても待ち人がこないなんて・・・。
でもよく考えてみると待ち人って誰よ?この場合の待ち人とは、明日待ち合わせしている友達、いつか会いたいと思っている運命の人、だれでも解釈OK!しかも「こず」の期限も、今日一日、一週間、一カ月、一年、どのように解釈しようと自由!決まった解釈はなく、自分で思うように解釈していいものなのだそう。つまり、ポジティブに解釈しちゃえばいいんです!
そう、私の運命の人は「今日はこない」だけ。明日には必ずやってくるの!そう強く思うことこそ開運につながる・・・かも。
大吉や中吉、うれしい結果のおみくじはどうすればいいの?
いい結果が出たおみくじは持ち帰るのがオススメ。けれど、神様がくださった大切な結果ですから、粗末に扱うのはいけません。
やぶったりせず、丁寧に折りたたんで持ち歩くのがいいのだそう。財布などに大切にしまうのがオススメですよ。たまに読み返してみるのも◎。
いろいろな神社やお寺でおみくじってひいていいの?
初もうでの後、違う寺社に参拝することもありますよね。そんな時、またおみくじって引いていいの?
答えはOK。違う寺社には違う神様がいらっしゃいます。その神様からの返答なので、もちろん1年になんどひいたってOKです。その時聞きたいことの答えを、神様は返してくれますよ。
自分の気持ちや生活と向き合うきっかけに
おみくじは占いとはいえ、はっきりとした答えは書いてありません。書いてある文言を自分なりに解釈し、自分の気持ちや生活と向き合うことで、きっといい方向へ迎えるはず。
一年のはじめに、自分の気持ちを見つめなおすいいきっかけになるのがおみくじ。今年もぜひ引いてみてくださいね。