【今日の読み物】岡山~香川をアンパンマントロッコで大冒険!3歳児にこんぴらさんの石段は登れるのか?

こんにちは。3歳児の父親ライターの大塚拓馬です。

僕は福岡在住なんですが、妻が岡山出身で岡山の実家に帰省することがあります。岡山で何か息子のこーくん(3歳)と思い出作りをしたいなあ、と考えていたのです。

そんな時に岡山駅でアンパンマンの絵が所狭しと描かれた列車を目にしました。

僕「え!!なにあれ!!」
妻「ああ、アンパンマン列車だよ」

なんと岡山駅や四国内の駅では、外観や内装にアンパンマンのキャラクターたちが描かれた、アンパンマン列車が走っているのです。

僕はその中でもとくにインパクトがあった「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」に乗ることにしました。

瀬戸大橋アンパンマントロッコでどこへ行く?

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」には、岡山~高松を結ぶものと、岡山~琴平を結ぶものがあります。

高松もいいなあ、と思いましたが、僕が選んだのは琴平です。琴平といえば、なんといっても「こんぴらさん」。

「一生に一度はこんぴらさん」というキャッチフレーズを聞いたことがあります。

こーくんと一緒にこの石段を制覇したら、良い思い出になるかも……。

ということで、「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」でこんぴらさんのある琴平に行こうと思います!

瀬戸大橋アンパンマントロッコの予約方法は?

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は、JR四国の公式サイトから予約することができます。

e5489(いいごよやく:JR西日本のインターネット列車予約サービス)を使用し、乗りたい日の座席を予約しましょう。

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は全ての座席がグリーン車指定席で、グリーン車料金がかかるので注意してください。

予約したきっぷはJR四国・JR西日本・JR九州の駅で受け取ることが可能です。JR東日本(北陸新幹線・東京都区内各駅)でも受け取れます。

僕は福岡に住んでいますが、最寄り駅でもきっぷを受け取ることができました。

瀬戸大橋アンパンマントロッコに乗ってみよう!

息子のこーくんが、岡山駅に着いたアンパンマン塗装の列車に「あーっ!!」と喜びます。

いちもくさんに乗り込んだら、僕の購入した指定席に別のお客さんが現れ、別のアンパンマン列車(土讃線アンパンマン列車・特急南風)に乗り込んでしまったことに気づきました。

岡山駅にはアンパンマン列車の発着が多いので、間違わないようにしてくださいね。

いろいろありましたが、なんとか岡山駅からアンパンマントロッコに乗り込むことができました。

アンパンマントロッコはいたるところにアンパンマンのペイントがあるので、こーくんはずっと車内をきょろきょろ。

客室にもアンパンマンのキャラクターたちが描かれていてにぎやかです。

天井や窓枠の上にも描かれており、とてもファンシーな空間が広がっています。

客室内の売店にはアンパンマンの弁当やおもちゃなどが販売されています。

とくにアンパンマンのお弁当は、お弁当箱がプラスチック製で繰り返し使いたいなと思いました!

トロッコ列車の景色に夢中!

「瀬戸大橋アンパントロッコ」は2両編成となっており、もう1両はトロッコ型の車両となっています。

トロッコ車両は窓がないので、外の風が車両内を吹き抜けていくのはもちろん、線路の音が直に聞こえてくるので、独特の迫力があるのです。

目玉は瀬戸大橋です。瀬戸大橋にさしかかると、線路の音に加えて、橋が揺れる金属音が加わり、車内は大きな音に包まれます。

大きな橋の骨組みの向こうには、瀬戸内海が見えます。
こーくんはずっとアクリル窓の向こうの景色に夢中でした。

トロッコ列車にも楽しめる仕掛けがいっぱい

アンパンマントロッコの客室にはアンパンマンがたくさん描かれ、楽しそうな雰囲気でしたが、トロッコ車両も負けてはいません。

アンパンマンと一緒に記念写真ができるスペースがあります。

そのほかにも、このような子どもが遊べるスペースがあったり、記念スタンプが押せたり…など、子どもが楽しめる仕掛けが盛りだくさんです。

瀬戸大橋アンパンマントロッコに乗車した際には、ぜひ子どもと一緒に列車の中を探検して、いっぱい楽しんでみてください。

そうこうしているうちに「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は琴平駅に到着しました。

琴平駅に到着!こんぴらさんへ出発

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は琴平駅に到着しました。期待通り、とっても楽しい列車の旅でした。

ここからは息子のこーくんと次の旅へ出発。目指すはこんぴらさんこと、金刀比羅宮です。

金刀比羅宮の御本宮までは全785段の石段があります。これをこーくんと一緒に制覇してみたいのです……!

親子の絆を深める男の旅。外は雨が降っていますが、制覇できるのでしょうか。

こんぴらさんの石段はけっこう急で、大人の僕が見ても「うっ」とたじろぎます。

でも、こーくんは元気にどんどん登っていきます。追いかけるのがたいへん。

たまにお土産やさんのおもちゃで立ち止まってくれるので、それが僕の貴重な休憩タイムです。

パトカーや救急車を見つける度に、止まってくれました。

いつもなら「早くいくよ」と手を引くのに、今日は何も言いません。大人は都合がいいですね。

お土産を見終えたら、スッとまた登り始めるので、それを追いかけます。
参道にはたくさんのお土産屋さんや飲食店が並んでいるので、風景には飽きませんね。

それにしても登り始めると早い早い。一歩が軽い。

ヒョイヒョイ進んでいくので「こーくん、待ってー!」と言いながら、なんとかついていきます。

あっという間に大門に到着しました。ここから先は聖域となり、お土産屋さんがなくなります。

後ろを振り返ると、めちゃめちゃ高くて驚きました。階段の角度が急なので、どんどん標高が上がっていくんですね。
こーくんと一緒に「たかーい!」と喜びました。

3歳児は御本宮までたどり着けるのか?

こーくんと僕の戦いは終わりません。2人で「よいしょ、よいしょ」と言いながら、前に進んでいきます。

とはいえ、既に500段以上登っています。こーくんにもさすがに疲れが見え始めました。明らかにペースが落ちています。

でも、目の前にはまた階段。こーくんは立ち止まってしまいました。しばし静寂。

「いくじょおおおおお!!!!!!うおーーーー!!!!!」

突然大きな声を出したこーくんは、また階段を登り始めたのです。

よいしょ、よいしょと言いながら、一生懸命登っていきます。

マジか。

こーくん、辛いのに頑張ろうとしてるのか。

僕にろくに説明も受けず、「こーくん、のぼろっか♪」とか言われて、登る意味もわからず登っていたのに。

目の前に階段があるから、ただ超えたいのか。

いつも辛い時はすぐやめるのに。3歳だからそれでいいのに。

でも、今日はこーくん、頑張りたいんだ。

このへんにくると、下りている大人たちから「わあ、すごい!」「この子頑張ってる!」とすれ違いざまに褒めてもらえるようになっていました。

そして、次の階段にさしかかりました。

…あれ?どしたの、こーくん。

「こーくん、つかれちゃった」

え、こーくん、あともうちょいだよ。

「……。」

…そだよね、こーくん、めちゃめちゃ頑張りました。3歳児の心を折ってしまいました。こーくん、人生初の挫折…。

ああああ!!!ごめん!ごめん、こーくん!そんな顔しないで!!お父さんが悪かったの!どう考えても3歳児に785段は無理なの!!

冷静に考えたらわかるのに、お父さんちょっと軽く考えてたかな…。

ましてや、今日は大雨。こーくんにはちょっと悪いことしちゃいました。500段以上登っただけでも、勲章ものです。

そこからは僕が抱っこして御本宮まで登りました。

「こーくん、のぼれなかった」としきりに言っていましたが、こーくんは誇っていいと思います…。

くだりも抱っこして、全段下りました。いやー、疲れた…。こんぴらさんヤバい…。

たいへんだったけど2人だけの思い出ができた

のどかなアンパンマンと壮絶なこんぴらさん。

たいへんな旅でしたが、こーくんとは帰ってきてからも、地元の神社の鳥居を見かけては「よいしょよいしょしたね」と言い合っています。

こーくんもきつかったけど楽しかったようで、ママに「とーしゃんにだっこしてもらったんだよ」と話していて、まあ、結果的にはよかったのかな。

また、もう少し大きくなったら、こんぴらさんにリベンジに向かおうと思います。

その時はもう、アンパンマン列車は卒業してるかな。

フリーランスのライター。1987年生まれ。2014年に結婚し、2015年に第1子、2019年4月に第2子誕生。最近、「夫婦とはチームワークさえあれば、恋愛感情なんてゼロでもうまくいく」ということに気づき始めた。