もともとオーガニックや自然素材に関心が高い方もいるでしょうが、母親になって初めて意識するようになったという声もよく聞きます。かくいう、私ComolibライターNaoもそう。妊娠期に自分の体とつながって育つ赤ちゃんの存在によって食べるものについて深く考えるようになりました。出産後は、子どもの肌の柔らかさと感性の敏感さに驚くばかり。子どもが口にするもの、肌に触れるものは、出来るだけ安全なものにしてあげたいという願いは、ママ達共通ですよね。
そんなママ達に、ビオホテル「八寿恵荘」をご紹介します。
ビオホテルって・・・何?
有機を意味するオーガニック。これは、化学肥料・農薬を使わずに自然が本来持つ力を尊重した方法で生産した農産物、また、環境保全や食の安全に配慮した農林水産業や加工方法のことを表します。ヨーロッパ圏では、そのオーガニックのことを、BIO(ビオ)と呼んでいます。
ヨーロッパは、ビオ先進国。ビオに関して厳格な基準が設けられています。そんなヨーロッパにおいて、厳しい基準を規約とする「ビオホテル協会(Die BIO-HOTELS)」という団体があるんです。
ホテルで提供される食べ物や飲み物、使われるコスメ(シャンプー、石鹸、スキンケア用品)は、すべてビオであること。また、タオルやベッドリネン類はもちろん、施設の建材や内装材も可能な限り自然素材を使用すること。このような厳しい基準を満たした宿泊施設のみが、ビオホテル協会の認定を受け「ビオホテル」と呼ぶことを許されます。
日本で唯一のビオホテル「八寿恵荘」
安全・安心・環境へ十分な配慮がなされているということで、日本で初めてビオホテル認証を受けたのが、長野県北安曇野にある八寿恵荘(やすえそう)です。
カモミールを用いたスキンケアアイテム「華密恋」シリーズを製造、販売しているカミツレ研究所が運営しており、八寿恵荘には可憐に咲き誇るカミツレ畑や製品の工場も隣接。
客室は全8室と決して大きな施設ではありません。しかし、ここでカモミールのすべてを体験でき、自然の持つ力で訪れる人たちの心と体を癒してくれます。
八寿恵荘のここがスゴイ!
厳しいビオホテル基準をクリアしたということで、八寿恵荘にはビオに対する徹底したこだわりが散りばめられています。
料理・飲み物
野菜はもちろん肉、魚、卵、調味料までもが徹底的に厳選されています。その90%以上がビオ認証またはビオホテルジャパンガイドラインに適合した食材。地元で収穫される四季折々の食材を年配の方からお子様まで楽しめるように丁寧に調理しています。アレルギー対応の相談にも応じてくれるそう。
寝具・リネン
布団やカバー、枕、タオルはすべて100%オーガニックコットン使用のもの。しかも、綿入れから、職人によってひとつひとつ丁寧に手作業で仕上げられた製品だとか。枕カバーはカミツレで染め上げられ、洗濯は天然素材から作られた環境に優しい洗剤で行われています。
建物とお風呂
地元産のアカマツ長野県産のスギやヒノキなど、地元の無垢材を使用した自然素材の家。防腐剤や接着剤など化学素材は一切使っていません。
お風呂は、カモミールから抽出した高濃度のカミツレエキスをたっぷり使用。天然素材に囲まれて、体も心も自然からの圧倒的な力を受け取ることができるでしょう。
子どもも楽しめる八寿恵荘の魅力
薪ストーブを囲む「らうんじ」、人が集う「ふれあいの間」など、人との出会いを大切にする八寿恵荘。普段触れ合うことが少ない年代の方との語らいは、子どもにとって良い経験になるでしょう。共有のミニキッチンでは、プチお料理教室やかまど炊き体験も。
自社農園での野菜やカモミールの収穫体験、安曇野の大自然を満喫する自然体験教室など、さまざまなイベントが企画されています。
都会では味わうことができない貴重な体験をたくさんさせてあげられますね。
こんな場所があるなんて
ここまでビオを体現した場所があるなんて、ちょっと驚きです。たくさんの情報と汚染された環境に囲まれ、知らず知らずのうちにストレスを抱えているかもしれない都市部の子どもたちに、心からの安らぎを感じさせてくれる。それが、ビオホテルです。心地よい空間の中でゆっくり過ごせば、人間が本来持つ自然治癒力も回復しそう。仕事や家事で忙しい大人も癒されそうですよね。
【八寿恵荘】
【住所】
長野県北安曇郡池田町広津4098
【電話】
0261-62-9119
【アクセス】
JR特急ワイドビューしなの・信越本線 明科駅/JR大糸線 信濃松川駅 より送迎車またはタクシーで20分
【料金】
1泊2食付き(消費税・サービス料込み)
大人 1名 13,000円~
小学生 1名 大人料金の70%~
未就学児 1名 大人料金の50%~
【チェックイン/チェックアウト時間】
チェックイン時間 15:00~
チェックアウト時間 ~10:00