ズッキーニを栽培してみよう。コツをつかめば意外と簡単!

ズッキーニって意外と簡単に育てれるって知ってましたか?お家のベランダでプランターでも育てれますし、コツさえ知っていれば栽培は難しくないんです。

家庭菜園で野菜を育てると採れたてが食べられますし、少しずつ育って行く様子をお子さんと一緒になって観察するのもまた楽しいですよね。しまった!今日は野菜が足りない!そんな時にも気軽に食卓で使える野菜を栽培するのはとってもオススメです。

ズッキーニの特徴は?

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ズッキーニは一見、キュウリに似ていますが実は別名「つるなしカボチャ」とも言われるカボチャの仲間なんです。

食感はナスに似ていて少し苦味があるのもありますが食べやすいのも特徴です。主に、カロチンやビタミンB/Cが豊富に含まれていて、料理では油ものと、とても相性が良いのでイタリア料理に利用される人気の夏野菜です。

代表的なメニューと言えば「ラタトゥイユ」がありますね。

ズッキーニは収穫後の乾燥に弱く鮮度が落ちやすいので採れたてがすぐに食べられる家庭菜園にピッタリのお野菜といえます。

1.ズッキーニの育てやすい品種の選び方

種から簡単に栽培できるズッキーニ。

育てやすいズッキーニの品種は「グリーントスカ」「ゴールドトスカ」「オーラム」「ダイナー」などがありますが、どの品種でも比較的良く育ちます

数を育てるなら苗から育てて、数株だけ育てるなら苗から育てます。

※参考商品 ズッキーニ15粒 288円/タキイ種苗(楽天)

2 苗作り

苗作りは4月~5月中旬に行います
まず12cmポリポットを用意し、そこに培養土を入れて2箇所穴をほり種を2粒まきます。

発芽して双葉が展開したら生育の良い方を残して1本立てにしましょう
本葉4枚までポリポットで生育します。

3 ズッキーニ栽培に適したプランターと土づくり

ズッキーニを栽培するときのプランターサイズは大型タイプのものを使用します。
プランターの代わりに大型の植木鉢でも大丈夫。ズッキーニは1株ごとに1つのプランターや鉢を利用して育てます1つの鉢に苗をたくさん植えると収穫数が減るので注意が必要です
ズッキーニの栽培用土は市販の培養土を利用すると楽です。

自分で作る場合赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1、それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化学肥料を用土10ℓ当たり10~30gを混ぜ合わせたものを利用します。
植え付けの2週間前には土作りを済ませておきましょう

プランターに入れる用土の量は、プランターの淵からウォータースペースを残して、鉢の8分目程度(淵から2~3㎝)にします。

4 植え付け

育て方栽培暦(住友科学園芸より)

中間地  新潟を除く関東甲信越、中部、東海、近畿、
中国地方、石川県と富山県を除く北陸地方
寒冷地  北海道、東北地方、新潟県、富山県、
石川県と高冷地
暖 地  四国、九州、沖縄県

※上記の地域区分は目安です。それぞれの地域でも標高や地形、年次変動によって気候条件は変わり、住んでいる地域の気候条件に合わせて栽培します。

4月下旬~5月下旬に植え付けを行います
まず株間を60cmとして苗を植えるための穴を掘りましょう。

次に植え穴にたっぷりと水をやり、水が引くまで待ちます。
その後ポリポットから苗を取り出して掘った穴に苗を植え、株元を軽く手で押さえて株を安定させ最後にたっぷりの水をかけます。

 

5 追肥

植え付けの1ヶ月後に追肥を行います

プランター栽培の場合は、一番果がなり始めた頃に化成肥料を20日ごとに鉢の淵に沿って株元に化成肥料を10gほどパラパラと与えましょう。

液肥を与える場合は1週間から10日に1回の割合です。

6 人口受粉

ズッキーニはおしべとめしべが別々の花につきます。 そのため、自然の力を利用するなど何かしらの方法で花粉をめしべの柱頭に受粉させる必要があるんです。 風や虫などに受粉を頼っていては確実に実がつかないことがあるため、人工授粉をするのも一つの方法です。

6月上旬以降で、雌花が開花してきたら受粉適期です。
雄花を摘み取ってやり、雌花のめしべ(柱頭)おしべをこすりつけるようにして花粉をつけます。この受粉作業は朝日が出た直後、もしくは日が落ちる直前に行うとうまく受粉する確立が高まります。

7 ズッキーニの整枝

ズッキーニの整枝です。収穫する果実の下の3節までの葉は残して、下葉は全て摘み取ってしまいましょう。

不要な葉を摘み取ってやることで株疲れを防ぎ、果実の生育を促すことが出来ます。また風通しを良くすることで害虫や病気の発生も未然に防ぐことが出来るんですね。

8 収穫

開花後7~10日が収穫適期です
果実の大きさは品種によっても異なりますが大体、20cm程度になります。また、花も一緒に食べる場合は開花後4日の若いもの10cm~15cmを収穫します。

収穫適期のズッキーニがあれば、ヘタの部分を切って収穫しましょう。適期を逃すと味が落ち株に負担がかかってくるので注意が必要です。

 

9 ズッキーニの病気対策と害中対策

ズッキーニは乾燥と高温にはとても強いのですが、高温で多湿が続くと、炭疽病、疫病、つる割病・うどんこ病・モザイク病などが発生します。

土壌の排水を良くして加湿を避けることが病気の発生を防ぐコツです!病気を発見したら薬剤散布などで早急に対策しましょう。

ズッキーニを栽培する時に発生しやすい害虫はウリハムシ・アブラムシ・オオタバコガ・ヨトウムシなど。害虫の飛来を防ぐ為にシルバーマルチ(農業用多層フィルム)などが有効です。また、周囲の雑草防除と定期的な殺虫剤散布に努めましょう!

害虫対策は早期発見が大切です。虫食いによる食い跡がないかなど葉の状態をよく観察して、害虫の発生を確認したら早めに処分するようにします。
また害虫が大量に発生してしまった時は無理をせず、これ以上の被害が拡大しないよう薬剤の使用も検討してください。

ズッキーニをお子様と一緒に育てるお手伝いポイント

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  • ポリポットに種を巻くところから一緒にどうぞ.
  • 乾燥を好みますが、加湿を嫌うので梅雨時期は軒下などに移動します。その際声かけをして移動のお願いを頼みましょう
  • 茎が伸びてきたら支柱を立てて株を安定させますが、この時も一緒に柱をたてる作業をしましょう
  • ズッキーニの主茎には棘があるので整枝の際などは十分に注意します。この時も不要な葉の摘み取り作業を一緒に行いましょう
  • 夏場の高温期には水切れを起こさないようにしっかりと水やりが大切。多湿にならないように、土のチェックとこまめな水やりもお願いしましょう
  • 果実は適当な大きさで収穫します。大きく育てすぎると株が疲れてしまい味も落ちます。収穫する時が一番楽しい作業ですね。一度収穫の仕方を覚えると簡単です。収穫もはお願いしましょう

お子様と一緒にズッキーニの栽培はじめましょう!

簡単に始められるズッキーニの栽培。味も食べやすいですしニョキニョキと育って行く過程を楽しめるのも特徴です。

水やりや整枝など大切なポイントもお子様と一緒にやることで栽培の楽しさと収穫の嬉しさを体験できますし、自分たちで育てたお野菜が食卓に並ぶのはひとしおの感動があるように思います

小学生など種まきからの一連の作業を絵日記などに観察しながら書くのも夏の自由研究にもってこいです!

是非楽しい家庭菜園をお子様と一緒に始めましょう!