お菓子工場見学なら山梨がオススメ!
季節のフルーツや温泉で人気の観光地・山梨。豊富な湧き水があることから、食品や飲料の工場も多く、一部の工場では一般の方の工場見学を受け入れているところもあります。
ある日、夫が突然「次の休みは山梨に行こう、工場見学と宿を予約したから」と言い出し、いったい何事かとドキドキしながら車に乗り込んだら、とても楽しい工場見学を体験することができました。
今回は親子で実際に訪れた2つの工場の見学レポートをお送りします!
工場見学の魅力とは
いつも店に並んでいる商品が、いったいどう作られているのか?は、子どもだけでなく大人も気になるところです。そういった疑問をテーマにしたテレビ番組もありますね。
工場見学では、実際に商品ができていく様子をプロセスごとにじっくりと見ることができ、日頃の疑問が解消しスッキリする体験ができます。
また、ものづくり体験が楽しめたり、できたての食品の試食や販売コーナーを設けているところもあって、お得な体験ができることも。
見て、味わって、持ち帰って…楽しいこと盛りだくさんです。
工場見学その1、シャトレーゼ 白州工場
夫が「予約した」という工場見学は、お菓子メーカー「シャトレーゼ」白州工場のものでした。
森の中にちらりと見える赤い屋根の建物は、工場というよりペンションのようなたたずまい。
クルマを降りて、すがすがしい空気を吸いながらさっそく中に入ります。
シャトレーゼとは?
ご存知の方も多いと思いますが、シャトレーゼについて少しだけおさらいしておきます。
シャトレーゼは山梨県甲府市に本社をおくお菓子のメーカーで、季節のお菓子やケーキ、シュークリーム、アイスクリームなどを製造・販売しています。
お菓子の素材を契約農家から仕入れ、自社工場でお菓子を作り、問屋を通さず全国のお店へ自社配送するというこだわりの会社です。
私が住む関東圏では直営店があちこちにあり、我が家は全員シャトレーゼのアイスクリームが大好き!
おいしくてお手頃価格、メニューも豊富なアイスクリームは我が家の夏の必需品で、クーラーボックスを持参してまとめ買いしに行くほどです。
工場見学の流れ、みどころ
建物の1階はショップ、2階部分が工場エリアになっています。
まずは衛生のために靴を履き替えましょう。見学用にラバー製のサンダルが用意されているので、自分に合うサイズの靴を借りて履きます。子どもサイズもあるので安心ですね。素足で履くのが気になる方は靴下を持参しておくと安心です。
外靴は備え付けのビニール袋に入れて持ち歩きます。
白州の名水をイメージした、青くライトアップされた通路を進みます。
見学のながれはこちら。子どもは森の仲間たちがかかれた楽しげな雰囲気のマップに早くもニコニコ顔です!
メインはアイスクリームの製造見学と試食ですが、この時はあんこの製造過程も見学することができました。
他社では最初に配置していることも多い「会社の歴史」展示が、すべて体験したあとの順路にあるのが好ましいです。最初に展示していても、子どもが先へ先へと急いでしまい、なかなかじっくり読めませんのでね…。
マップに従い、焼き菓子の香りがただよう通路を進んでいくと、窓から製餡ブースをのぞくことができます。
和菓子やたい焼きアイスに使われるあんこが、大量に機械で練られているさまは「これぞ工場!」という雰囲気。
その他、シャトレーゼのお菓子へのこだわりを記したパネルの展示も楽しめます。
おすすめアイスのチャートもあり。私は洋菓子アレンジアイスをおすすめされました。
パネルエリアがおわると、いよいよメインの見どころ、アイスクリームブースです。
この日は週末だったので、とにかく人がたくさん!
ガラス張りの壁のむこうがアイスの製造ラインになっていて、ガラスに書かれた解説を読みながら、実際にアイスクリームができあがっていく様子を見学します。
実際の製造ラインは撮影が禁止されているので、実物は工場見学された方だけのお楽しみです。
設置されたディスプレイでは、製造風景を近いアングルで撮影した映像を楽しむことができます。
時間や曜日によっては動いていないラインもあるので、映像もあわせて見ておくと理解が深まりますよ。
楽しい試食タイム!
アイスクリームのブースでは、できたてのアイスクリームを試食できます。
食べられるアイスは日によって違うそうで、この日はスイカ味のアイスバーやたい焼きアイス、あずきアイス、パリパリチョコの入ったバニラバーなどが用意されていました。
スーパーやコンビニエンスストアにあるようなアイス用の冷蔵庫が設置されているので、好きなアイスを選んで自由に食べましょう。
冷蔵庫には商品の特徴や参考価格が書いてあります。
ここで食べて美味しかったアイスを、後日シャトレーゼのお店で買う…なんてこともできるんですね。
アイスの工程見学と試食エリアは一緒の空間になっているので、できたてアイスを食べながら、アイスクリームができていく様子を眺める、という贅沢な体験ができます。
試食するアイスの数に制限はないので、いくつ食べてもOK!くれぐれもお腹の調子と相談しながら食べてくださいね。
ショップでは工場限定品をチェック
さて、工場見学がおわり、靴を履き替えたら、1Fにあるショップに顔を出しましょう。
案内板と同じ森の仲間たちのイラストがみえます。
ここでは、シャトレーゼの店舗でもみられるおすすめの商品や、白州工場でしか買えない限定のお菓子、アイスクリームなどが販売されています。
私がおみやげに選んだのは、ここでしか買えない限定ミルクラスクと、白州工場限定パッケージのサブレ「森のともだち」。
どちらもミルクの風味が生きていて、サクサクという食感が嬉しいお菓子でした。
なお、こちらのショップでは、全国のシャトレーゼ店舗と同じポイントカード「カシポ」が使えます。
ふだんシャトレーゼでお買い物をしていて、カシポをお使いの方は忘れずに持参するといいですよ。
訪れる際のチェックポイント
シャトレーゼ白州工場の見学は予約制です。個人の方はシャトレーゼのホームページからカレンダーで空きを確認のうえ、予約申し込みができます。
見学は無料で、試食込みの所要時間の目安は60分です。
工場内は階段が多く、ベビーカーは持ち込みができません。小さなお子さん連れの方は、抱っこひもを持参するとよいと思います。
また、工場までの道が細く険しいので、徒歩や自転車での入場は受け付けていないそうです。マイカーまたはレンタカー、タクシーの利用が推奨されています。
シャトレーゼ白州工場 基本情報
住所:山梨県北杜市白州町白須大原8383-1
アクセス:電車の場合、JR 中央本線 小淵沢駅よりタクシーで約20分。車の場合は中央自動車道 小淵沢IC より約15 分(約10km)、須玉IC より約25 分(約15km)
開館時間:9:00~16:00(最終受付15:00)
休館日:公式サイトのカレンダーを参照
入場料:無料
公式HP:https://www.chateraise.co.jp/enjoy/factory_tour
工場見学その2、桔梗屋
シャトレーゼ工場見学の翌日は、桔梗屋へ。
こちらはもともと旅行日程に入っていませんでしたが、宿においてあった「周辺のおすすめ観光地」リストに掲載されており、予定を変更して向かいました。
桔梗屋とは?
山梨みやげでおなじみ、「信玄餅」を製造・販売する会社です。
とろりとした黒蜜ときなこをまとったやわらかいお餅は絶品!山梨県には「桔梗信玄餅工場テーマパーク」があり、信玄餅の製造工程の見学やお買い物を楽しむことができます。
工場見学の流れ、みどころ
桔梗信玄餅工場テーマパークの敷地に入り、工場棟に入ると、信玄餅の製造ラインを見学できます。
コンテナに詰まったタレビン詰めの黒蜜や大きなきな粉のパッケージを見学したあとは、餅をカットしてきな粉がまぶされるベルトコンベア、きな粉餅をケースに詰めるライン、ラッピングの工程をガラス越しにみられます。
ケース詰めや黒蜜の充填は機械が行っていますが、最後のひと手間「信玄餅をビニールの風呂敷に包んで結ぶ」工程は、今でも手で行われています。
職人さんたちがくるくると手を動かして信玄餅を包んでいくさまは見ていて飽きません。
熟練の方だと、1つ包むのに5秒かからないというから驚きです。
その後は、「桔梗信玄棒」など、関連商品の製造ラインを見学して終了です。
親子で包装体験
見学が終わったところに「信玄餅の包装体験」の貼り紙があったので、親子3人で体験してきました。
料金はひとり390円で、4つの信玄餅をラッピングできます。
椅子に座り、手をアルコール消毒したら、簡単に包み方のレクチャーを受けて体験スタートです!
ビニール製の風呂敷は上下が決まっているそう。向きを間違えないようひし形に敷いて、ケースに詰められた信玄餅と黒蜜を中央におきます。
次は手前と奥の角を信玄餅の下に入れ込み、左右をキュッとしぼって結ぶ工程です。
かた結びができるお子さんなら自分でできますよ!
小さな子はパパ・ママが結ぶのを手伝ってあげ、箱詰めだけやってもらっても喜んでくれそうです。
最近ハンカチあそびを覚えたばかりの4歳の娘は、包む・結ぶどちらも自分でできました。真剣に取り組む顔が見られて、私も夫も嬉しかったです。
4つ包み終わったら箱に詰め、シールとひもで封をして完成。所要時間は20分くらいです。
自分で包んだ信玄餅はお持ち帰りできます。
正規の価格で2個入の信玄餅を買うと、税込み363円。
包装体験は4個で390円ですから、楽しい上にお得な値段で信玄餅をゲットできるので、時間に余裕があればおすすめですよ!
アウトレットやカフェも楽しめる
桔梗信玄餅工場テーマパーク内にはアウトレットショップもあり、信玄餅をはじめとした桔梗屋のお菓子がお得な価格で購入できます。
特に信玄餅の詰め放題イベントには、早朝から順番待ちが発生するとか!あらためて、信玄餅の人気にびっくりします。
また、信玄餅を使ったソフトクリームや冬季限定のおしるこがいただけるカフェもおすすめスポットですよ。
訪れる際のチェックポイント
基本的な見学時間は9:00、10:00、11:00、12:40、13:40、15:00、16:00のいずれかですが、混雑時は時間が変わったり、自由見学になることがあります。
団体で訪れる方も多く、敷地内の駐車場は大型バスが行き来しています。小さなお子さんは手をつなぐなどを気をつけてあげましょう。
また、11:40~12:20は桔梗信玄餅の製造ラインが止まります。見学はこの時間を外して行くようにしましょう。
桔梗信玄餅工場テーマパーク基本情報
住所:山梨県笛吹市一宮町坪井1928番地
アクセス:中央自動車道一宮・御坂インターより車で3分
休館日:不定休
入場料:無料
公式HP:http://themepark.kikyouya.co.jp/
まとめ
山梨旅行で我が家が訪れた2つのお菓子工場についてご紹介しました。
娘は初めての工場見学でしたが、ベルトコンベアで運ばれていくお菓子や、ロールで巻かれたパッケージに大興奮!無料の試食や体験コーナーも心から楽しめたようで、充実した旅行になりました。
遊園地や自然散策も楽しいですが、工場見学もこれからは旅行に組み込みたいな、そしてまたいつかシャトレーゼと桔梗屋に見学に行きたいな…と思っています。
いつもとちょっと違う旅行プランを作りたいという方、ぜひ工場見学について調べてみてはいかがでしょうか?