東北、北海道の夏は、他の地域の方々から見ると涼しく過ごしやすいように思われます。
でも、実はアツい夏が待っているのです。
というのも、夏休みのこの時期は、それぞれの地域で、伝統的な夏祭りが開催されているのです。
特に東北の夏祭りは全国的にも有名。
それぞれの地域の歴史や風土を感じながら、伝統の祭りを体験してみましょう。
北海道でも、もちろん短い夏を謳歌するイベントが開催されています。
今回は東北、北海道で開催される子どもと一緒に夏休みに楽しめるイベントをご紹介します。
1.仙台七夕まつり
伊達政宗公の時代より続く、日本一の七夕まつり。
日本古来の星祭りの優雅さと飾りの豪華絢爛さを併せ持つお祭りとして全国に名を馳せています。
七夕まつりは本来、旧暦7月7日の行事でした。
仙台七夕まつりでは、その季節感に合わせるため、新暦に1ヵ月を足した暦である中暦を用い、現在の8月6日から8日に開催されています。
期間中は、仙台市内中心部および周辺の地域商店街をはじめ、 街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされ、毎年200万人を超える多くの観光客が訪れます。
【日時】2019年8月6日(火)~8日(木)
【会場】宮城県 仙台市中心部および周辺商店街
【問合せ先】022-265-8185
【アクセス】JR仙台駅下車
2.青森ねぶた祭
青森県青森市で8月2日から7日に開催される夏祭り、青森ねぶた祭。
七夕祭りの灯籠流しの変形であろうといわれていますが、その起源は定かではありません。
青森ねぶた祭は日本各地の祭りの中でも屈指の大きな祭典に発展しました。
祭の特色の一つに、はねとの大乱舞があります。
正装(はねと衣装)すれば誰でもはねととして参加できます。
その迫力あるねぶたを観るもよし、はねととして参加するのも楽しいお祭りです。
【日時】2019年8月2日(金)~7日(水)
【会場】青森県青森市 新町通り 他
【問合せ先】 017-723-7211
【アクセス】JR青森駅下車
3.秋田竿燈まつり
竿燈まつりは、真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事として宝暦年間にはその原型となるものが出来ていたといわれています。
元々、秋田市周辺に伝えられているねぶり流しは、笹竹や合歓木に願い事を書いた短冊を飾り町を練り歩き、最後に川に流すものでした。
五穀豊穣や技芸上達を願って翌7月7日に行われる七夕とともに、陰暦7月15日のお盆を迎えるための一連の行事でもあり、厄よけ、みそぎ、五穀豊穣などを願う現在の竿燈の形が除々にできあがりました。
まつり開催期間中、様々なイベントも開催され、市内は大いに盛り上がります。
【日時】2019年8月3日(土)~6日(火)
【会場】秋田県秋田市 竿燈大通り 他
【問合せ先】 018-888-5602
【アクセス】JR秋田駅下車
4.山形花笠まつり
威勢のいい掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色。
華やかに彩られた山車を先頭に、艶やかな衣装と紅花をあしらった笠を手にした踊り手が、 山形市のメインストリートを舞台に群舞を繰り広げます。
現在では東北四大まつりの一つとして全国に知られるようになった、 山形の真夏の夜を彩る、華麗なまつりです。
「花笠踊り」については、当初は菅笠(すげがさ)に紅色に染めた紙を結びつけ花笠をつくり、これを振ったり回したりして景気をつけたのが始まり。
もともとは踊り方も地域によって、笠をかぶっての手踊りや笠を手に持って回して踊るものなど10種類余の様々な踊りがありました。
それらを一本化して昭和38年(1963)の「正調花笠踊り~薫風(くんぷう)最上川~」が誕生。
平成10年(1998)には男性的な踊りの「正調花笠踊り~蔵王(ざおう)暁光(ぎょうこう)~」が誕生しました。
【日時】2019年8月5日(月)~7日(水)
【会場】山形県山形市 十日町~本町~七日町通り
【問合せ先】023-642-8753
【アクセス】JR山形駅下車
5.盛岡さんさ踊り
盛岡さんさ踊りは、昭和53年に第1回を開催して以来、今年で42回目を迎えます。
夕刻せまる茜色の夏空にのろしが轟くと、さんさ踊りの大パレードがスタートします。
ミスさんさ踊りの華麗な演舞のあとには、一般参加の踊り集団や伝統さんさ踊り団体が続きます。
パレードのあとは、どなたでも自由に参加できる輪踊りが繰り広げられます。
会場内に次々と広がる大群舞は迫力満点。
最終日(8月4日)には、2014年の「和太鼓同時演奏」世界記録奪還を記念した『世界一の太鼓大パレード』と、『大輪踊り(だい わおどり)』を行い、グランドフィナーレを迎えます。
【日時】2019年 8月1日(木)~4日(日)
【会場】岩手県盛岡市 中央通会場 他
【問合せ先】019-624-5880
【アクセス】JR盛岡駅下車
6.福島わらじまつり
毎年2月に行われ江戸時代から400余年の伝統を有する「信夫三山暁まいり」に由来して開催されるのが「福島わらじまつり」です。
今年の開催で50回を数える「福島わらじまつり」は、その節目を機に大きく生まれ変わります。
日本一の大きいわらじを担ぎ市街地を練り歩く特徴から、福島県を代表する祭りとして知られています。
8月2日を平成わらじまつりファイナルと銘打ち、昭和から平成にかけて行われた「わらじまつり」のファイナルを飾ります。
8月3日は新わらじまつり。
鼓隊による生演奏とともに、新たに生まれ変わる福島わらじまつりを踊ります。
【日時】2019年 8月2日(金)~4日(日)
【会場】福島県福島市 国道13号信夫通り 他
【問合せ先】024-536-5511
【アクセス】JR福島駅下車
7.八戸三社大祭
藩政時代より受け継がれる「八戸三社大祭」。
古式ゆかしい神社行列と、雅やかなお囃子とともに現れる華麗な山車が、八戸の短い夏を熱く、美しく彩ります。
現在の八戸三社大祭は、民話や歌舞伎などを題材として製作された27台の山車が祭りの余興「附祭」(つけまつり)として参加し、祭りをより華やかで迫力のあるものにしています。
八戸三社大祭は、その歴史・変遷を調査した結果、2004年2月に「八戸三社大祭の山車行事」として、重要無形民俗文化財に指定されました。
さらに、2016年12月1日、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録が決定しました。
【日時】2019年7月31日(水)~8月4日(日)
【会場】青森県八戸市 八戸市中心街・八戸市庁前広場
【問合せ先】0178-41-1661
【アクセス】JR本八戸駅下車
8.全国花火競技大会「大曲の花火」
「大曲の花火」は、1910年(明治43年)に諏訪神社の祭典の余興として開催された「奥羽六県煙火共進会」から始まり、100年以上の歴史を誇っています。
毎年70万人以上が集まり、日本最高峰の花火競技大会ともいわれています。
夏の全国花火競技大会を核とした季節ごとに異なるテーマで花火の魅力をご堪能していただけるよう「四季の花火」を展開しています。
世界の国際色豊かな花火と日本の伝統技術の粋を極めた花火が打ち上がる「大曲の花火-春の章-」。
挑戦・斬新をテーマにこだわりある演出による劇場型花火ショーの「大曲の花火-秋の章」。
若手花火作家の技術・新作性などを競い合う「大曲の花火-冬の章-(新作花火コレクション)」。
「花火のまち大曲」から秋田の魅力と日本の花火を世界に発信しています。
【日時】2019年8月31日(土)
【会場】秋田県大仙市 大曲花火大橋下流河川敷
【問合せ先】0187-88-8073
【アクセス】JR大曲駅下車
9.さっぽろ夏まつり
さっぽろ夏まつりは北国の短い夏をおもいっきり楽しむイベント。
大通公園を会場にビアガーデンや北海盆踊り、狸まつり、すすきの祭りなど多くの協賛イベントが、約1カ月間開催されます。
市民も観光客も楽しめる、札幌の夏の風物詩で、毎年100万人以上が訪れます。
1954年(昭和29年)に始まったさっぽろ夏まつりは当時は中島公園をメイン会場に、今でも続く「盆踊り」など、札幌市内各所でさまざまな夏を楽しむイベントが開かれていました。
1957年(昭和32年)開催の第4回から、現在の大通公園がメイン会場となっています。
【日時】2019年7月19日(金)~8月16日(金)
【会場】北海道札幌市 大通公園
【問合せ先】 011-281-6400
【アクセス】地下鉄大通駅下車
10.RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019in EZO
日本初の本格的オールナイト野外ロックフェスティバルとして1999年に初めて開催された国内最大級のオールナイトイベント。
豊かな自然に囲まれた広大な敷地内で、存分にロックを、音楽を体感できる。
ライヴ以外にも北海道ならではの味覚が味わえる飲食店や自然を満喫できるアトラクション、環境問題について学べるブースに至るまで、ステージ上で音が鳴っていない時間も楽しめる要素が満載。
会場内にテントを張って一夜を明かせることも大きな特徴。
会場は、1年365日のうち2日間だけ出現する街のようでもあります。
【日時】 2019年8月16日(金) ~17日(土)
【会場】石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
【問合せ先】011-614-9999
【アクセス】地下鉄南北線麻生駅バスターミナルよりシャトルバスあり
夏のイベントへのお出かけ
夏のイベントに出掛ける際は、やはり熱中症が心配。
特に子どもは楽しく興奮すると、水分補給も忘れてしまいがち。
ぜひ、同行する大人がこまめに気を付けてあげたいですね。
また、人出の多いイベントでは迷子などの心配も。
手をつなぐことを徹底したりすることももちろん大事ですが、迷子になったときにはどうしたらいいのか、を事前にしっかり伝えておくことも、迷子対策には有効です。
ぜひ、初めての令和の夏を子どもたちと一緒に大いに満喫してください。