こんにちは。3歳児の父親ライター、大塚拓馬です。
僕がウキウキで手に入れたにも関わらず、まったく使っていないガジェットがあります。
アクションカメラの「Go Pro」です。
「アクションカメラって、おもしろそう!」と思って手に入れたんですが、僕の暮らしには「アクション」がないということに気づき、放置していました。
そうこうしている間に、我が子のこーくんはすくすく成長し、もう3歳です。
お父さんと同じくらいしかアクションできてなかったのに、今ではお父さんの3000倍くらいアクションしているような気がします。
「……!!」
アクションカメラの使い道を思いつきました。
子どもにつけたアクションカメラはどんな映像が撮れるのか
お父さんの3000倍はアクションしている、息子のこーくんにアクションカメラをつけてみることにしました。
「こーくんの視点から、この世界はどう見えているのか」
「大人の僕がこーくんの視点に立てば、新たな発見があるのではないか」
「こーくんから親父の僕はどう見えているのか」
…そんな期待に胸を膨らませながら、久々にアクションカメラ「Go Pro」の説明書を確認。
アクションカメラをつけたこーくんと近所の公園におでかけすることにしました。
「おーい、こーくん、公園行こうよ」
「いらんっ」
最近「いやだ」じゃなくて、「いらん」と拒むこーくん。
しかし「ほら、これつけて行くんだよ」とカメラを見せると「かっこいい!」と大喜び。
「やっぱり男の子はこういうの好きなんだなあ」と感心しつつ、さっそく近所の公園に向かいました。
いざ、近所の公園に出発!
アクションカメラをつけた状態で、こーくんと道路へ。
こーくんから見た道路はこんな感じでした。
手をつないでいる僕の足の後ろから、車が通りすぎていきます。普通サイズの車もけっこう大きく見えますね。
小さいころの景色、たしかにこんな感じだったかも…。
公園に行く途中、こーくんが猫を発見しました。
「こっち?にゃん…。あれっ、行っちゃった」
猫を追っている様子が鮮明に記録されていました。
現場では切なげに「にゃん」と言っている声はまったく聞こえなかったのですが、まさかこんなことを言っていたとは。
アクションカメラをつけたままいざ公園内へ
アクションカメラ「Go Pro」の撮影ボタンを押して、走る僕。
自分の走る姿のあまりのダサさに気を失いかけましたが、まもなく走るお父さんを追うこーくん視点の躍動感に気を取り戻しました。
子どもの視点から見ると、住宅街の公園も広いですね。
伝わってくるすべり台のわくわく感
こーくんって、すべり台を楽しそうに何度も何度も滑るんですよ。
そんなこーくんの姿を見て「すべり台って、そんなに楽しかったっけ」と、思っておりました。
こーくん視点で見てみるとこんな感じです。
ちっちゃな足が現れたかと思ったら、一気に近づく地面。
次の瞬間には、もう階段が目の前というスピード感あふれる映像が撮影されていました。
すべり台って、こんなにスリルがあったのか。
この映像を見るだけで、本人がどれだけ楽しんでいるのかが伝わってきます。
すると、ちっちゃな指でこちらをさすこーくん。どうやら「お前もすべれ!」と怒られているようです。
すべり台を使った追っかけっこに付き合わされ、あっという間にくたくたに。
現場では「こいつめ……」と思いましたが、お父さんが一緒に滑っていることを確認したときに「あはは、あははは」と嬉しそうに笑っている声をアクションカメラがとらえていました。
「こーくん、お父さんと遊ぶの、めっちゃ楽しそうじゃん……」
それを見ただけでお父さん、涙腺じわっときてしまいます……。
「もっと遊んであげよう」と反省しました。
ジャングルジムにチャレンジ
アクションカメラをつけたまま、ジャングルジムにもチャレンジしてもらいました。
ジャングルジムを見つけると、すぐに駆け寄って登り始めました。
こーくんから見たジャングルジムの大きさにびっくり。
よくためらいなく、軽々のぼれるなあ。
小さな足に、細い棒。そして遠い地面。
ちょっと足がすくんでしまいそうな感覚すらあります。
ブランコは臨場感抜群
ジャングルジムを終えたこーくんが意気揚々と向かったのは、ブランコ。
映像だと、こーくんの楽しそうな笑い声も入っています。
ブランコが動き出した瞬間、子どもの頃の感覚がふわっとよみがえりました。
そして、本当に楽しそうなこーくんの笑い声。
こーくんの世界を体験することができました。
「今、こーくんには、僕らが忘れた『子どもの時間』が流れているんだ」
当たり前だけど、あらためて実感。
僕はもっと大きな公園に行きたくなりました。
アクションカメラをつけて大きな公園に出かけてみた
もっと「こーくんの世界」を疑似体験したくなった僕は、近所でいちばん大きな公園に来ました。
大きな滑り台や広場、アスレチックなどがある子どもが思いっきり遊べる公園です。
アクションカメラをつけたまま、こーくんに思いっきり遊んでもらいました。
特大すべり台にチャレンジ
ローラー型の特大すべり台ですが、あまりのデカさにこーくんが怖がったので、おかあさんが一緒にすべってくれました。
いってらっしゃ~い!
おー、すべってるすべってる。
特大すべり台に関しては、大人の目線とほとんど一緒で、あまり子どもならでは視点というのはなかったような気がします。
一生懸命長い階段をのぼる
すべり台で遊んだあと、元の場所に戻るために長い階段をのぼりました。
子どものころ、大きな階段をのぼるときってこんな視界だった気がします。
一生懸命体全体を大きく揺らしながらのぼるので、画面はグラグラ。
こーくんは「よいしょ、よいしょ」と声を出しながら、一生懸命のぼっていました。
階段をのぼる直前のカットでは階段の大きさに圧倒されます。大人の見え方とはまったく違いますね。
すべり台を「もっかいしよっと」と言いながらのぼる息づかいは、2回目のすべり台へのわくわく感も伝わってきます。
ターザンロープに挑戦?
公園内を歩いていると、ターザンロープが気になったこーくん。
ターザンロープを持って、スタート地点まで歩いていきます。
でも、さすがにこれを3歳児のこーくんにさせるのは無理。
こーくん、ほんとに乗るつもりなの?
するとこーくんは乗らずにそのまま手を離しました。
「はやあいっ」
「シュールな画だな」と笑って見ていましたが、帰ってアクションカメラの映像を見てみるとびっくり。
なんだか、意外と迫力がある!
巨大な玉とものすごい勢いで離れていくスピード感。なるほど、確かにちょっとたのしいかも。
もうちょっと大きくなったら、正しい遊び方でいっしょに遊ぼうね。
子どもにアクションカメラをつけてボール遊び
アクションカメラをつけたまま、ボール遊びをするとどんな映像が撮れるのでしょうか。
ボールを持って走る
広場を見つけたこーくんはボールにむかって、ダッシュ。
そしてそのボールを手にとり、走りはじめたのです。
でも途中で転んでしまいます。
それでもこーくんは小さな手を一生懸命使って、立ち上がるのです。
手についた草をパッパッと払い、また楽しそうに走り出します。
ついこの間まで赤ちゃんだったのに、力強くなったものだなあと、なんだか感動してしまいました。
アクションカメラで息子の世界を疑似体験できた
今回、アクションカメラでこーくんの世界を疑似体験することができました。
もう、僕たち大人が二度と戻ることのない「子どもだけの世界」を体感できて、なんだかタイムスリップしたような不思議な気持ちです。
息子の世界から見た自分を初めて見たのも新鮮でした。
「なんか普通にお父さんとお母さんって感じだなぁ」
そのように思えたことで、なんだか安心できました。
視界以上に感動したのが、アクションカメラがとらえたこーくんの声。
僕ら夫婦が気づかない独り言や「あはは」という笑い声を一言一句とらえていました。
いつまでもこんな喋り方をするわけではなく、半年後にはもうペラペラしゃべってるかもしれません。
成長は嬉しいですが、寂しい気持ちもあります。
今回のムービーは僕たち夫婦の宝物になりそうです。
僕らがのぞいたこーくんの世界は、間違いなく楽しそうで安心しました。
今回のぞいたこーくんの世界を親として守りたいし、もっともっと楽しくて幸せなものにしてあげたいです。
こーくん、また一緒に遊びに行こう。