江戸時代の道やお屋敷が多数残っている萩の城下町。“幕末の風雲児”と呼ばれた高杉晋作や、“維新の三傑”と呼ばれた木戸孝允(桂小五郎)、また、第26代総理大臣の田中義一の誕生地が残っている、歴史的価値のとても高い場所になっています。高杉晋作の資料が豊富に展示されている萩博物館や、幼少の頃の木戸孝允の記録などが残っていて、子どもたちが歴史の授業で習っている偉人たちに実際に触れあえるような体験ができます。
藩政時代に呉服商から酒造業に転じ、明治時代には萩を訪れる名士の宿所でもあった久保田家の住宅を保存・修理したもの。母屋、土蔵、離れが残っています。主屋は、屋根裏に物置や使用人の寝間を設けた「つし二階」を持ち、高さが高いという特徴があります。史跡萩城城下町を語る上で重要な建物で市の有形文化財です。ガイドさんが常駐していて、施設の説明を行っていますので子どもでもわかりやすく見学することができます。
大河ドラマ「花燃ゆ」の撮影現場として何度も使われた堀内鍵曲は、国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている歴史の深い道です。左右の高い塀に囲まれ、直角に曲がる独特な道の造りは、見通しが悪く、方向感覚をなくし人を道に迷わせます。侵入者を捕まえるために工夫されたこの道はまるで大迷路!塀からはみかんの木がたくさん顔をだし、のどかな景色が広がります。積み重なった歴史を感じつつ、巨大迷路を楽しめるスポットだと思います。
松陰神社の境内にある、吉田松陰の生涯を展示している施設。20の場面にわけて、吉田松陰の生涯をわかりやすく紹介しています。説明版、音声ガイド付きなので、子供も一緒に吉田松陰の生涯を理解できるのではないでしょうか。同境内には、吉田松陰が教えていた松下村塾や松陰の遺品が展示されている宝物殿などもあります。吉田松陰の生涯を感じることのできる境内をゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。
萩・明倫学舎は国登録有形文化財に指定されている本館など4棟を有する、旧明倫小学校を使用して作られた施設。本館では萩の観光インフォメーションセンターの他に、復元校舎や展示室、特徴的な建築構造を紹介している見学室などがあります。施設内には食事できるレストランやカフェもあり、萩の厳選した食材を利用した四季折々の創作和食が食べられます。子ども用のメニューやキッズチェアなどもあるので、子ども連れでも安心です。
高杉晋作の誕生した地。産湯に使ったとされる井戸や、自作の句碑などが公開されています。高杉晋作は1839年に誕生し、藩校明倫館に通う一方で吉田松陰の教える松下村塾に通い、幕末には尊王攘夷の志士として活躍しました。萩博物館の高杉晋作資料室を一緒に見学するのがおすすめです。幕末の英雄として数々の伝説を残した高杉晋作に思いを馳せて、生家を見学してみてはいかがでしょうか。
萩に現存する一番大きな武家屋敷であり、国の重要文化財に指定されています。長州藩主毛利氏の一門である厚狭毛利家の屋敷のあったところで、屋敷は全長51mの長大な入母屋造り本瓦葺きの建物は、土間がなく、東の座敷は狭いながらも畳廊下がある格調高い造りであることから、毛利一門の栄華をしのばせる身分の高い者の詰所であったと言われています。観光の際は、屋敷内は立ち入り禁止で、外から絵や模型などの展示物を見て回ります。