3歳で亡くなった豊臣秀吉の愛児鶴松が祀られているとされる、智積院。複雑な歴史を辿り、現在では真言宗智山派の総本山とされています。境内はとてもきれいに整えられており、木々が多いため四季折々の景色を楽しめます。また、とても立派な庭園があるのですが、千利休のお弟子さんが造られたとのことで、非常に見応えがあり、こちらも四季折々の花や植物で楽しむことができます。建物もとても立派で、金堂には大日如来像が、明王殿には、智積院の歴史に深く関係する根来から持ってきたという不動明王像が祀られています。子を思う親の気持ちと関せず動いていった時代。そんな歴史の一面を子どもさんとお話するのに良い場所ではないでしょうか。
浄土宗総本山である、知恩院。法然が没した地に建てられたこの知恩院は、江戸時代に入ってから今のように大規模な伽藍が建てられたそう。何度も災害に遭いながら、再建を繰り返してきた歴史は、今もなお信仰されている宗教の深さを感じられます。建物はどれもとても歴史ある立派な建物で、御影堂や三門など見応え十分。また、知恩院には7不思議と言われる不思議な言い伝えが残っているそう。子どもさんとそんな不思議を探しながら、知恩院を巡ってみてはいかが。
京都市下京区にある寺院。境内には本堂である阿弥陀堂や御影堂など、20余りもの建造物があり、いくつかは国宝や重要文化財に指定されています。金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つに数えられる飛雲閣もありますよ。名宝一文字茶碗や親鸞聖人影像鏡の御影は必見。縁側には節穴や亀裂修復のため、埋め木がされており、ユニークなその形から職人の粋を感じられる場所も。「逆さ銀杏」の異名をもつ樹齢約400年の大銀杏は、京都市の天然記念物。
第59代宇多天皇が光考天皇の遺志を継いで仁和4年に完成させた寺。世界遺産に登録されています。京都3大門のひとつである仁王門、国宝の金堂、重要文化財の五重塔、御影堂、観音堂、御殿内には遼廓亭、飛濤亭などがあります。春は桜が美しく、国の名勝にもなっている御室桜が有名。境内には宿泊・研修施設の御室会館があり、和食処・梵にて食事ができる他、朝のお勤めに参拝することも可能です。非公開の金堂を特別に体験してみてはいかが。
浄土真宗「真宗大谷派」の総本山で、「真宗本廟」と呼ばれています。境内には御影堂、阿弥陀堂をはじめとした歴史的価値の高い貴重な建造物が点在しています。四季折々の花が咲く美しい庭園やギャラリー展示など見どころも充実していますよ。
平安時代に建立され、新撰組ともとても縁の深い、壬生寺。文久3年に壬生の地で結成された新鮮組は、壬生寺の境内は武芸や大砲の練習がされていたそうです。また、壬生寺境内の池の中の島には壬生塚という幕末の新撰組隊士のお墓があり、近藤勇など11名が祀られているとのこと。その他にも、大念佛堂や千体仏塔など多くの歴史ある建造物などを見ることができます。境内には近藤勇の像や資料室に新撰組についての展示があるので、子どもさんも歴史の世界に興味を持ちやすいのではないでしょうか。
聖徳太子が御父用明天皇の菩提を弔うために建てられた尼寺。平家物語に登場する建礼門院隠棲のゆかりの地として知られています。平成12年に放火によって焼失してしまったため、現在の本堂は平成19年に再建されたもの。境内には御神木の千代姫小松、四方のどこから見ても正面となるよう工夫された四方正面の池、豊富秀頼が寄進したといわれる雪見灯籠、諸行無常の鐘楼などがあります。現代人の癒しになるよう、静かに優しく佇むお寺です。
京都の観光で人気の八坂通にある八坂庚申堂。日本で一番古い庚申堂で、日本三大庚申のひとつ。本堂や境内には色とりどりのかわいらしいお守りが鈴なりになっており来る人の目を惹きつけます。このお守りは「くくり猿」といって、手足を縛られて身動きできなくなっている姿を表現しています。「くくり猿」で欲望をくくりつけることによって、願い事が叶うとされています。欲望封印のパワースポットとして高い人気を誇っています。
天下分け目の戦いの後、豊臣家が完全に滅ぼされることとなった大阪冬の陣夏の陣。その戦いのきっかけとなった「国家安康・君臣豊楽」の文字が刻まれた梵鐘が、ここ方広寺にかけられています。鐘の文字は今もくっきりと見ることができ、歴史に思いを馳せることができます。戦国時代にはとても大きな大仏が建てられていたそうですが、様々な災害に合い再建されては何度も消失し、現在は大仏殿も大仏も無く、小舗石や板石などで位置を地表に明示されています。そのような歴史から、無常を肌で感じることができる、そんな不思議な寺院です。子どもさんと方広寺の歴史について、色々と語り合ってみるのもいいかもしれません。
中風除けを祈願するカボチャ供養で有名な浄土宗のお寺。通常は非公開のですが、カボチャ供養の日と、桜や紅葉の時期に合わせて一般公開されています。山門に向かう石段沿いのもみじがとてもきれいで、散ったもみじが石段に敷き詰められた様子は美しいと有名です。本堂では、30分おきに住職がお寺の縁起や仏像などの説明をしてくれます。南禅寺や銀閣寺、哲学の道と合わせて歩きながら歴史を感じながら四季も感じられます。
新撰組誕生の地として有名なお寺。重要文化財に指定されている文殊塔、吉備観音と見どころも豊富。春は桜、秋は紅葉スポットとしても知られています。敷地内には美しい日本庭園や池があります。小さな石橋を渡り、竹林へと進むルートは木々に囲まれていて緑豊か。子どもの手を引いて、どんな花や木があるのか語り合いながら歩いてみませんか。
京都の小倉山麓にある寺院。境内にある鐘は「幸せの鐘」と呼ばれていて、3回撞いて人類の平和を祈るというものです。参拝に訪れた方なら自由に鐘を鳴らすことができますので、子どもも大きな音を自分で鳴らすことに喜ぶことでしょう。秋は紅葉の名所としても知られています。「紅葉の馬場」といわれる参道の両脇に木々が立ち並び、美しく赤く染まったその光景は紅葉のトンネル。子どもと一緒に色鮮やかなトンネルをくぐってみませんか。
広隆寺は飛鳥時代の推古天皇11年に、秦河勝が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立した京都最古の真言宗の寺院です。見どころは、2回の火災に遭いながらも難を免れた、国宝第1号に指定されている「宝冠弥勒菩薩像」。現在、広隆寺には仏像だけでも国宝7件17点重要文化材28件31点を寺宝として保有。ほとんどのものが新霊宝殿で拝観できます。また、聖徳太子が住んだとされる「桂宮院」もぜひ見学したいポイント。4月・5月・10月・11月の日曜日・祝日のみ公開されているので、そこに合わせて訪れるのがおすすめですよ。
西芳寺は、庭園内を約120種類の苔が覆い、まるで緑のじゅうたんを敷き詰めたような美しさから苔寺と呼ばれています。約9千坪の広さの庭園は、1年中美しい景観が楽しめるので散策にぴったり。特に紅葉の時期は、色鮮やかな紅葉と苔の組み合わせに目を奪われます。西芳寺は1977年から一般の拝観を中止しているので、拝観するには事前の申し込みが必要です。拝観の際には見開きが珍しい御朱印を記念にいただくのがおすすめですよ。
臨済宗妙心寺派の大本山。開基を花園法皇、開山を関山慧玄とします。応仁の乱によって焼失後、乱後雪江宗深が再建、現在は末寺を3400まで数える臨済宗各派で最大となっています。法堂の鏡天井には8年の歳月をかけて描かれた雲龍図があり、どこから見ても龍がこちらを睨んでいるように見えることで有名。他に日本最古の梵鐘、浴室(明智風呂)が拝観できます。一般の方を対象とした座禅会や写経会なども開かれています。