世界遺産である高野山壇上伽藍は弘法大師が高野山で最初に開かれた場所です。壇上伽藍には高野山の総本堂になる金堂や国宝不動堂など多数のお堂が立ち並び、大変荘厳な風景が広がります。奥の院と共に高野山での2大聖地と呼ばれています。高野山に伝わる両壇遶堂次第に則って、真言宗発祥の地である壇上伽藍を参拝してみてはいかがでしょうか。
高野山が女人禁制のころ、高野七口と呼ばれる七つの入り口には、高野山に入ることを許されなかった女性が高野山を遥拝するための参籠所としてそれぞれ女人堂が設けられていたが、現存するのは不動坂口に残るこの女人堂だけとのことです。子ども連れの方も訪れやすく、林間学校の子どもも見受けられるので、気軽に訪問できそうです。
徳川家康と秀忠を祀り、江戸時代初期の代表的霊廟建築として国の重要文化財に指定されている霊屋。寛永20(1643)年、3代将軍家光によって建立されました。元は山内の一寺院「大徳院」の建物で、大徳院自体は明治になって他の寺院と合祀されたためこの霊台だけが残りました。二棟の霊屋の内部は見学できませんが、絢爛豪華な須弥壇と厨子が設けられ、蒔絵が施されています。階段を登るので、足の不自由な方や子ども連れの方は注意が必要です。
奥の院の入り口、一の橋より西に位置する朱色の鮮やかな外観のお堂。石童丸物語の哀しい話で知られる刈萱道心と石童丸ゆかりの地です。外側をク囲むように石童丸の話が絵と文章で読めるようになっています。車いすやベビーカーで一周することが出来ます。また「引導地蔵」が祀られていて、「引導を渡す」と言う言葉がありますが、人をきちんとあの世に送ってくれる地蔵様です。セルフサービスのコーヒーもあり、ゆっくり見学することができます。
聖地高野山の表玄関。現在の建物は1705年に再建され、重要文化財に指定されています。高さは25.1メートルで左右に鎮座する力強い金剛力士像は、運長作と伝えられています。また、大門の横手には弁天岳登山口があり、山頂には弘法大師が勧請した嶽弁才天が祀られています。山頂からの景色は日本夕陽100選に選ばれていますが夕日のみならず朝日も楽しめ、子どもと一緒にハイキングがてら登ってみてもいいかも。