高千穂郷八十八社の総社で、約1900年前の垂仁天皇時代に創建された神社。本殿と所蔵品の鉄造狛犬一対は国の重要文化財に指定されています。主祭神は高千穂皇神と十社大明神で、特に農産業・厄祓・縁結びの神をして広く信仰を集めています。毎日午後8時から午後9時まで、境内の神楽殿において高千穂神楽が奉納されます。三十三番の神楽の中から代表的な4番「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」が公開されています。
東と西2つの神社があり、東本宮は天照大神を、西本宮は天岩戸を祀っています。御神体の天岩戸の洞窟は、西本宮から谷を挟んで反対の壁の中腹にあり、無料で神職からの案内をしてもらえます。西本宮には古代高千穂地方の貴重な資料を展示している資料館・御神木のおがたまの木・古代銀杏。東本宮には杉の根本から湧き出る御神水・根が七本繋がっている七本杉など見どころが多くあります。日本神話を紐解く場所として絶好のスポットです。
猿田彦命と天鈿女命という二人の神様が結婚し、住まいを荒木を使い急いで建てたことが名の由来。天鈿女命が、岩戸に隠れた天照大神を外に出すために舞った場所とされています。神様の結婚と神楽の始まりであることから、縁結びの神、芸能の神として多くの人々が参拝に訪れるようになりました。境内には、「七福徳寿板木」や、新しくできた「未来板木」などの板木が設置されており、心をこめて力強く7回打つと願いが叶うと言われています。