漆喰の白壁と赤色の石見瓦を葺いた、酒蔵を思わせる和風建築の美術館。津和野町出身の画家・安野光雅の多彩な作品を常設展示している本館と、プラネタリウム・昔の教室・アトリエのある別館で構成されています。ロビー壁面のデザインは摩訶不思議な「魔方陣」のタイルで装飾。心落ち着く空間で。50席あるプラネタリウムでは、壮大な宇宙空間や津和野の夜空、四季折々の星座を楽しむことができます。絵本を閲覧できる図書館もあります。
文豪・森鴎外の専門的記念館。吹き抜けのロビーからは中庭越しに鴎外の生家である国指定遺跡・森鴎外旧宅を見ることができます。鴎外の子供時代から60歳でその生涯を閉じるまでを映像や著作、遺品、直筆原稿など豊富な資料を通して学べ、人々を鴎外文学の世界へと誘います。小憩ホールから見える津和野川の流れと三本松城の石垣、建物のまわりを囲むようにして咲くれんげと鴎外ゆかりの沙羅の木、鴎外を偲ぶ場所として多くの人が訪れています。
奥出雲葡萄園は、見晴らしのいい小高い山の上にあるこだわりのワイナリー。ゲストハウスでは自社ワインやワイングッズの販売、試飲カウンターでのワインの試飲が可能。ゲストルームでは窓の外に広がる豊かな自然を眺めながら、地元食材を使ったプレートランチやコースランチなどをいただけます。こちらでは1年を通して、「ワインパーティー」や「シャルドネ収穫イベント」などさまざまなイベントが行われているので、ワイン好きにはたまりません!奥出雲葡萄園のある「食の杜」内には宿泊施設もあるので、おすすめ。
島根県安来市の民謡、安来節。どじょうすくいで親しまれるこの民俗芸能の歴史は古く、江戸の中期が起源と言われているそう。そんな安来節を体中で楽しめるのが、安来節園芸館です。本格的な安来節が観られるのはもちろん、公演後に安来節を体験できるコーナーや、安来の歴史についての展示があります。館内にはお食事処があり、どじょうすくいにちなんだどじょう料理を食べることができます。メニューの中には、お子様ランチもあるので、子ども連れでも安心。また、お土産処もあり、安来市の特産品を購入できます。安来の歴史と芸能に会いにお出かけしてみてはいかが。
美術館でありながら、海外からも高い評価を得るようなレベルの高い庭園を有する足立美術館。アメリカの日本庭園専門誌で何年も1位を獲得し続けているという庭園は、なんと5000坪という広大さ。枯山水庭、白砂青松庭、苔庭、池庭など、各々の庭園で四季折々の表情を見ることができます。もちろん展示物として、横山大観、竹内栖鳳といった近代日本画壇の巨匠たちの名画や、河井寛次郎や北大路魯山人といった陶芸家の作品が展示されており、日本の美を存分に味わうことができます。同じ敷地の中、色々な形の日本の芸術に触れられるので、子どもさんにも良い刺激になるのではないでしょうか。
ギリシャ生まれのイギリス人だった小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は明治時代、外人の多くが日本に対して好意的とは言えない偏見を持つ時代に、世界へ日本や松江の良さを多くの著書に記し、発信していました。小泉八雲旧居は武家屋敷。居間から三方に広がる日本庭園は四季折々の美しい木や花を咲かせます。日本古来の美しさに触れ合う機会の少なくなった現代ですが、八雲の愛した「日本の美」にはハッとされるものがあると思います。
美保湾から大山、遠く隠岐の島まで360°の大パノラマが広がる灯台。明治31年に初点灯された山陰最古の灯台で、「世界の歴史的灯台100選」に選ばれた石造りの風格ある建物です。隣には赤い屋根が目印のカフェがあり、目の前に広がる日本海を眺めながら、オリジナル料理を楽しむことができます。店内には映画「喜びも悲しみも幾年月」のレンズ磨きシーンに使われた灯台の初代レンズが展示してあるので、出かけてみてはいかがでしょうか。
願いが叶うといわれる石がある玉造温泉街奥部の玉湯川東側にある神社。JR玉造温泉駅から車で5分の距離にあり、20台分の無料駐車場が完備されています。かつて勾玉が作られた地として有名で石について縁が深く、縁結び・子宝にご利益がある神社です。神社のパワーを持って帰れるお守りの中にさまざまな種類の石が入っている「叶い石」も人気が高く、周辺には温泉施設などの観光スポットもあるので出かけてみてはいかがでしょうか。
島根半島の最西端にある、日本一の高さを誇る灯台。煉瓦と石造りの二重構造で出来ており、その歴史と文化的な価値の高さから「世界の歴史的灯台100選」のひとつに選ばれています。沖合約40kmまで照らす100年を超えた今なお現役。らせん階段で灯台内部(有料)を登っていくと、眼下には絶景のパノラマが広がります。周辺の遊歩道を散策したり、刻々と変化する美しい夕日を眺めたり、灯台のある景色を心ゆくまで堪能できます。
国内で唯一のキルトの美術館。田園風景に囲まれた中に建てられた、築200年の出雲様式の屋敷を展示場としています。古布を使った「和のキルト」で、世界的に高い評価を受けている日本人作家、八幡垣睦子さんのプロデュース。屋敷の各部屋をキャンパスに、常に約15点の季節に合わせた作品が展示されています。各所に椅子が設置されていて、ゆっくり作品の世界観に浸ることが可能。カフェスペースや茶席、ショップも併設されています。
たたら製法から高炉を使う近代製鉄法へ移行期の技術史にスポットをあてた展示場です。槙原たたらに残されていた当時の角炉を、仁多町が復元整備しました。この角炉は、約10年間にわたり約4000トンの銑鉄を生産していたといいます。建物の中はたたら場、水車、吹子場からなり、当時の操業風景を再現しています。昭和を感じさせる建物に感激すること間違いなし!1階の奥には水車もあり子どもに喜ばれています。
白壁土蔵造りの趣のある記念館には、松江藩鉄師頭取絲原家が 約400年にわたって伝承してきた美術工芸品や、たたら製鉄資料などが 展示されています。隣接する絲原家の居宅は国の有形登録文化財で、 建坪350坪、部屋数40室を誇る大邸宅です。また、記念館の右手奥にある絲原家庭園は,自然の森林を借景として出雲流の庭園として著名です。子ども連れでも歩きやすい道なので、ファミリーで訪れる方も多数。
熊谷家住宅は石見銀山御料における有力商人の生活の変遷を最もよく示す民家建築です。この住宅は、江戸幕府直轄領であった石見銀山御料における家の役職を示した主屋の平面構成や、時代による推移を示した屋敷構え等に特徴があり、江戸時代後期から末期にかけて御料の有力商人の身分や生活の変化を最もよく示す民家建築です。展示物を探しながら館内を見てまわれるクイズがあり、子どもも楽しめます。
福光石の採石場として唯一、今も操業が続けられている450年の歴史ある石山。福光石とは、火山灰が1500万年もの月日をかけて凝灰岩になったもので、世界遺産・石見銀山にある五百羅漢像にも使われています。石切り場の巨大な縦坑は30メートルの深さまで掘り下げられ、その圧倒的なスケールにまるで探検家気分が味わえます。要予約で40分~60分の見学ツアーが開催されているので利用してみてはいかがでしょうか。
津和野の歴史ある藩筆頭庄屋・弥重家の庄屋屋敷を修復した和風建築の美術館。木のぬくもりが心地よい館内には、地元出身の独立美術協会の重鎮・中尾彰の詩情あふれる作品や吉浦摩耶夫妻の心なごむ美しい作品を数多く展示。闘牛の緊迫感と荒々しさを見事に表現した版画 「闘牛技」は、スペインの国民的画家ゴヤの貴重な作品。2階の雨戸のふし穴から差し込む光で、庭園が逆さに障子に写る針穴写真は、晴れるほどに幻想的な景色となります。