京都市東山にある縁切りと縁結びで有名な神社。全国各地から多くの参拝者が訪れます。縁切りと縁結びに欠かせない「縁切り縁結び碑」はその外観に目を見張ります。高さ1.5m、幅3mの絵馬の形をしたその巨石には、神の力で開いたとされる穴が開いており、そこをくぐることで願い事が叶うとされています。巨石は願い事を書いたお札で幾重にも覆われ見ることはできません。悪縁を切り、良縁を結ぶ作法を必ず守ってくださいね。
国宝千手観音坐像、重文千体千手観音立像と、見る者を圧倒する仏像が安置されている三十三間堂。千手観音坐像は像高が3メートルほどあり、42手は1つ1つの手に細かな細工がなされ、表情も穏やかで、見ごたえがあります。千体千手観音立像は1体1体お顔が違い、会いたい人に似た顔に必ず会える、とか自分と同じ顔がいらっしゃる、などといったユニークな言い伝えがあったりするんだとか。なかなか仏像に興味を持ちにくい子どもさんでも、仏像見物を楽しめるのではないでしょうか。
天下統一を果たした豊臣秀吉。そんな秀吉は没後、東山阿弥陀ヶ峰に葬られ、この豊国神社に祀られました。この神社、大阪夏の陣後に徳川家康に取り壊されているそうで、現在の社殿は1880年に再建のものとのこと。国宝に指定されている唐門は伏見城の遺構で、桃山期の貴重な門。立派で歴史を感じられる門構えは、一見の価値有りです。境内の宝物館には秀吉遺品を納めた唐櫃(重文)もあります。歴史の波に流されながらも、再建された豊国神社。子どもさんと下剋上の戦国の歴史について話をするのに、とても良い場所ではないでしょうか。