京都市左京区にある寺院。天台五ヶ室門跡の一つとして知られています。御殿門から入り、客殿、宸殿を抜けると阿弥陀三尊が収められている往生極楽院へとつながります。可愛らしい表情のわらべ地蔵や弁財天、観音菩薩坐像など、歴史を感じさせる彫刻は必見。主に護摩祈祷が執り行われる金色不動堂には金色不動明立像も。境内には紫陽花や楓が植えてあり、梅雨期や秋から冬にかけての紅葉は見事。御朱印は2か所で頂くことが出来ますよ。
天台宗・大原寺の僧坊のひとつとして創建された寺院。山門から入るとすぐに、樹齢700年の五葉の松がこの寺のシンボルとして迎え入れてくれます。客殿に設けられた「額縁の庭」は、柱と柱の空間を額縁にみたて鑑賞する庭。水琴窟が奏でる音を愛でながら、拝観と共に供される抹茶と茶菓子を頂く事ができます。江戸中期作の「鶴亀庭園」、伏見城で自刃した武将達を供養する「血天井」、楽園の境を創作した「宝楽園」などが見どころです。
聖徳太子が御父用明天皇の菩提を弔うために建てられた尼寺。平家物語に登場する建礼門院隠棲のゆかりの地として知られています。平成12年に放火によって焼失してしまったため、現在の本堂は平成19年に再建されたもの。境内には御神木の千代姫小松、四方のどこから見ても正面となるよう工夫された四方正面の池、豊富秀頼が寄進したといわれる雪見灯籠、諸行無常の鐘楼などがあります。現代人の癒しになるよう、静かに優しく佇むお寺です。
桜の名所・紅葉の名所と、景勝地としても人気のお寺です。境内には庭園が整備され、一年を通して目を楽しませてくれる草花が植えられています。庭園内には池もあり、美しい景色を散策しながらみることができます。春には100本以上の桜が咲き揃いますので、子どもと一緒に日本の風情ある庭園を歩きながらお花見してみてはいかがですか。
大徳寺の徹翁国師によって創建された曹洞宗の寺院。本堂の壁面には丸い窓と四角い窓があり、それぞれ「悟りの窓」「迷いの窓」と呼ばれ仏意が込められています。そこから眺める鶴亀の庭は、紅葉の赤と緑のコントラストが美しい庭園。廊下の天井には、伏見城が落城し家臣らが自刃した際の血痕が残った床板が供養のため移築されており、「血の天井」と呼ばれています。山門では秋のすすきの風流な景色が見られ、静かに瞑想に浸ることのできる寺院です。
勝林院の子院として建立された寺院。見どころは美しく手入れされた庭園の花や植物たちです。秋から春にかけて咲く珍しい桜「不断桜」があり、紅葉と桜が織りなす美しい景色が人気です。境内の客殿では和菓子とお抹茶をいただきながらほっとするひと時を過ごすことができますよ。
円仁が天台声明の道場として創建したのが始まりとされる天台宗の寺院。融通念仏の祖とされる良忍がこの寺に入寺し再興されました。木造薬師如来座像、木造阿弥陀如来座像、木造釈迦如来座像が本堂に安置されています。最澄の伝記資料としてきわめて貴重な、伝教大師度縁案並僧綱牒(でんぎょうだいしどえんあん ならびに そうごうちょう)が文化財としてあげられます。“耳”に関するお願いごとの絵馬が多数寄せられるお寺です。
高野山真言宗の寺院。和気清麻呂の私寺だった「神願寺」と「高雄山寺」が事実上合併してできた寺です。素焼きの円盤を投げて厄除けとする「かわらけ投げ」はこの寺発祥。西明寺、高山寺と合わせ「三尾」と呼ばれる紅葉の名所でもあります。国宝の木造薬師如来立像を始め、伝・源頼朝像など数々の文化財が安直されています。空海が一時住んでいた他、最澄もこの場所で法華経の講義をしたことがあるなど、日本仏教にとっても重要なお寺です。
774年に開創された寺院で明恵上人が後鳥羽上皇の帰依を得て再建しました。栄西禅師から贈られたお茶を日本で初めて植えたことで有名です。鳥獣人物戯画や古経典・古文書などの文化財が1万点、国宝石水院など見どころもたくさんあります。駐車場は裏参道につながっていますが急な石階段で、表参道へ回るとやや緩やかです。足腰に自信がない方や小さい子ども連れの方は、杖などがあると安心。1994年12月「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されています。
滋賀県犬上郡甲良町にある天台宗の寺院です。東湖三山の一つに数えられています。春季、秋季に三重塔内特別拝観が実施されており、気候の良い時の絶好のお出かけスポットとなります。駐車場完備のため、車で立ち寄ることができる点も嬉しいですね。ただし、ベビーカーでの移動はできませんので、小さな子どもと一緒に拝観する場合は気をつけましょう。国の重要文化財に指定されている本尊釈迦如来像や千手観音像も一見の価値ありです。ぜひドライブがてら、立ち寄られてはいかがでしょうか。
京都府京都市にある天台宗の寺院。888年に天台座主安慧によって創建された比叡山延暦寺の塔頭です。近年はパワースポットとして若者からも高い人気を誇っています。また敷地内にはたくさんの紅葉が植えられており、もみじ寺といわれるほど紅葉の名所となっています。四季の移ろいに合わせて様々な表情を見せるお寺に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
比叡山を望む日本庭園を有した臨済宗のお寺。最寄駅からは30分近く歩くので、バスで行かれることをお勧めします。その分観光地京都にありながら静謐な場所を堪能することができ、神聖な気持ちになること間違いなし。枯山水の庭があり、サザンカの生垣、杉やヒノキの木立が並ぶ様はノスタルジックであり、ゆっくりと見て回るのに最適。近くには大きな池のある京都市内最大の公園があるので、休日の散歩コースに選ばれてみてはいかがでしょうか。
標高570メートルの鞍馬山にある鞍馬弘教の総本山。源義経(牛若丸)が幼少時代を過ごしたといわれる寺として有名で、また山の精霊である天狗が住む山という伝説も残っています。周辺は温泉街で賑わう観光地で、鞍馬寺はその中心になっています。鞍馬寺までは、徒歩かケーブルカーか2通りのアクセス方法がありますが、歩くと約30分少し山登りになりますので小さいことも連れの方や足腰に自信のない方はケーブルカー利用をお勧めします。
江戸時代の文化人である本阿弥光悦が徳川家康から与えられたこの地に草庵を結び、法華題目堂を建立したのが始まりとされます。光悦の死後、日蓮宗の寺院となりました。境内には茶室や庭園があり、四季折々の美しい景色が楽しめます。小学生以下が拝観するためには保護者の同伴が必要です。