津軽鉄道船金木駅から徒歩7分の場所にあり、太宰治の生家である斜陽館からもほど近いため、太宰治も遊びに来ていたお寺です。子守だったタケと共に訪れたこのお寺で地獄極楽の御絵掛地・十王曼荼羅を観たり、幼い子どもの供養になるといわれている後生車を廻したりして過ごし、道徳を教わったそうです。ぜひ太宰治が幼少期を過ごしたお寺を家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
青森県近代文学館は、青森県立図書館の2階にあり、約90,000点の図書・雑誌に加え、作家の自筆原稿・ノート・日記・書簡などの肉筆資料、遺品などの貴重な資料を多く収蔵しており、これらの資料の一部を展示室で紹介しています。子どもの学習にはうってつけの場所ではないでしょうか。
国の重要文化財に指定されている旧岩手銀行中ノ橋支店は今から100年以上も前に建てられた、通称「赤レンガ」の名前で愛された盛岡のランドマーク。約91万個のレンガを積み上げた赤煉瓦造りに緑のドーム、ルネッサンス風の外観がとても印象的。東京駅を手掛けた辰野金吾氏が手掛けました。「アークライト(孤光燈)にめくるめき、羽虫の群のあつまりつ、川と銀行木のみどり、まちはしづかにたそがるる」と、この界隈を愛した宮沢賢治が晩年の詩でうたったことでも知られています。
季節ごとに花々が咲き誇る日本庭園と、明治時代のレトロな建物でゆったりと流れる時間を過ごすことができる邸宅。1100坪という広い敷地に、豊かな緑と涼感たっぷりの池。邸宅内には喫茶スペースも設けられていて、手入れの行き届いた美しい庭を眺めながらティータイムを過ごすことができます。回遊式の庭園なので、子どもを連れてゆっくりとお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
室蘭港や噴火湾の展望が楽しめる国道37号線沿いにある展望台。白鳥大橋のイルミネーションと、海沿いの工場群の作業灯は日本四大工場夜景エリアに選ばれています。駐車場がありトイレや休憩スペースも完備されていて食事・休憩がてらに立ち寄る観光客も多いそう。子ども連れでもゆっくりできます。ただ、白鳥大橋と白鳥湾展望台の間にある新日本石油の石油精製所からの煙で風向きによっては白鳥大橋が見えなくなることもしばしば。
火山の噴火を後世に伝えるために残されている場所。有珠山は1663年から2000年の間に8回の噴火を繰り返しました。自然の驚異を伝えるため、未来の減災のため、2000年の噴火当時に建っていた団地と町営温泉は、当時のまま保存されています。自然の力強さや防災の大切さを、子どもと一緒に、目で見て肌で感じてみてはいかがでしょうか。
江戸時代に築城された松前城の城下町にあたる場所。多数の寺院が集中して建っている地域を寺町と呼ぶ。江戸時代には15もの寺院が建ち並んでいましたが、現在は5つの寺院のみ現存しています。現在は5つの寺院を囲む様に公園として整備され、桜の名所としても知られています。春には「松前さくらまつり」が開かれ、武者軍団パレード・山車巡行などのイベントが行われます。鎧を着た武士の姿を子どもと一緒にご覧になってみてはいかがでしょうか。
国の重要文化財に指定されている建造物。江戸時代から廻船問屋を営んでいた近江の商人が建てたものです。土台は越前石を積み上げ、総ヒノキ切妻造り。内装は、帳場・茶の間・仏間・蔵と続き、建設当時と変わらぬ風情ある造りになっています。歴史を感じる事ができる場所です。当時の問屋建築の代表的な造りを、子どもと一緒に見学してはいかがでしょうか。
北海道の厳しい自然に惹かれた日本画家、後藤純男の美術館。北海道の壮大な自然を描いた版画や絵画が多数展示されています。20代の作品から最新作までを展示しているので、画風の変遷をたどられるのもこの美術館の魅力のひとつ。当日のチケットをしおりにしてくれる子どもにもうれしいサービスもあります。館内にある地元食材を使ったメニューが豊富なレストランも人気。北海道の美と食を一緒に味わってみてはいかがですか。
オロロン鳥の繁殖地であった天売島にある海中から突き上げる鋭い形をした海抜48メートルの岩、赤岩。その赤岩が間近に見える赤岩展望台からは海鳥観察ができます。展望台の斜面は、ウトウやウミネコの繁殖地。5~7月は海鳥たちの子育てを観察できるチャンスがあります。小魚をたくさんくわえて巣に戻るウトウと、その餌を狙うウミネコのバトルやウトウの大群が飛び交う迫力に子どもたちは圧倒されることでしょう。
八甲田山の裾から山頂まで、道中色々な山の表情を見て楽しめる乗り物、八甲田山ロープウェイ。大きな窓から見える景色は圧巻です。裾から頂上までは気候が違うため、季節によって違う景色を見ることができます。頂上駅からはハイキングができるようになっているため、歩かれる場合は靴を選んだ方がいいかもしれません。山の気候の違いなどを体で学ぶことができ、子どもさんも簡単に頂上へ登ることができるので、ぜひ一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
岩手県遠野市にある曲り家。曲り家とは、馬と人が共存して生きていた江戸時代に建てられた母屋と馬屋が一体となったL字状の建物の事。中でもこの千葉家は馬屋部分が一般公開されており、映画のロケ地としても使用されています。石垣の上にそびえ立つ茅葺屋根は圧倒的な存在感がありますね。平成28年度からは大修理工事が行われる予定で、今後10年間は通常の公開が出来なくなるので、この機会に是非一度見てみたいですね。
宮沢賢治が大正15年に農学校を辞め、農耕生活をしながら青年や篤農家を集めて稲作法や農民芸術論などを教えるために設立。実際の建物は倒壊してしまったため、花巻農業高校内に復元されました。緑の芝と建物のコントラストが美しく、賢治の像もそこに立っています。実際に畳にあがったり廊下を歩いたりでき、当時の生活を肌で感じながら賢治を偲ぶことができます。花巻空港駅から歩いて20分。見学無料。12月から3月まで閉館。
岩手県花巻市にある宮沢賢治ゆかりの広場。賢治が羅須地人協会時代に設計したという南斜花壇と日時計花壇を、当時の設計図を基に再現しています。道を蔓草に、花壇を果実に見立てた相対的なデザインが特徴的な広場は自然に囲まれており、お散歩にはもってこい。季節の花が咲き誇る花壇は見ているだけで心癒されそうですね。小道には賢治の童話をモチーフにしたモザイク画も埋め込んであるので、ファンだけではなく子どもも楽しめますよ。
奥州藤原氏・清衡、基衡の屋敷跡として伝承されてきた柳之御所の遺跡。巨大な遺構が発掘されたことから、3代目秀衡の政庁だった「平泉館」もこの敷地内にあったと考えられています。今までの発掘調査で、掘立柱建物跡、巨大な掘、橋 道、園池、10トン以上のかわらけ(土器)などが出土しており、敷地の面積半分が「柳之御所史跡公園」として整備。池、掘、道路などが復元され、貴重な出土品は、柳之御所資料館にて展示されています。